Re: [translations] Doc-ja NR: adding some sections |
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- To: Francisco Vila <paconet.org@xxxxxxxxx>, Translations list at lilynet <translations@xxxxxxxxxxx>
- Subject: Re: [translations] Doc-ja NR: adding some sections
- From: Yoshiki Sawada <sawada.yoshiki@xxxxxxxxx>
- Date: Tue, 3 May 2011 21:08:57 +0900
- Dkim-signature: v=1; a=rsa-sha256; c=relaxed/relaxed; d=gmail.com; s=gamma; h=domainkey-signature:mime-version:in-reply-to:references:date :message-id:subject:from:to:content-type; bh=7YUVbHPFLSfMB2LcY1o/5D3si6nmBTcCv5HbNoH12PY=; b=agyS2Cgu5g4KfkNaAVIjDXGFEJ8sr1nEHyJpl84AFbmXfb+84JUaYw+PG2FP3XnVXx B/AeB/JrD4RXTew3sPOa7m0XZaC82XiHEz/AvTAYr3uPboqLm6BET0/8D/yVYn/tZvLR +VWVJShHkjN4ooO2I5albxwcDUyHV1Zg30qNY=
- Domainkey-signature: a=rsa-sha1; c=nofws; d=gmail.com; s=gamma; h=mime-version:in-reply-to:references:date:message-id:subject:from:to :content-type; b=Jzh68vhwMb854dxkEid1t+y5fPXeHTzaQO+vDJQsLvc4Yo6+8TvKhCyWohuR2BXTck Je/uvYJZbMZLgIZfDJHTYgptfCup29Z+qMeb/20rpeKWPIML9tONlSV3tx1o97vx9IRG VyxQVAAUqo3a6AVsuAi3NG3zVMqZtj0pq71E0=
I am sure.
Thank you!
I have fixed my files and re-made a patch.
Please check it.
Thanks,
Yoshiki Sawada (Japan)
From 504ed419e61c07d5fcf73a7cc3747ab641d958bd Mon Sep 17 00:00:00 2001
From: Yoshiki Sawada <sawada.yoshiki@xxxxxxxxx>
Date: Sun, 1 May 2011 11:23:40 +0900
Subject: [PATCH 2/2] Doc-ja: Adding two sections to NR-ja.
Doc-ja:
Adding editorial.itely and text.itely to NR-ja.
Fixing links.
Several small fixs.
---
Documentation/ja/learning/common-notation.itely | 103 +-
Documentation/ja/learning/fundamental.itely | 110 +-
Documentation/ja/learning/preface.itely | 2 +-
Documentation/ja/learning/tutorial.itely | 12 +-
Documentation/ja/learning/tweaks.itely | 194 ++--
Documentation/ja/macros.itexi | 6 +-
Documentation/ja/notation/editorial.itely | 746 +++++++++++
Documentation/ja/notation/expressive.itely | 28 +-
Documentation/ja/notation/notation.itely | 7 -
Documentation/ja/notation/staff.itely | 2 +-
Documentation/ja/notation/text.itely | 1607 +++++++++++++++++++++++
Documentation/ja/usage/lilypond-book.itely | 2 +-
Documentation/ja/usage/running.itely | 40 +-
Documentation/ja/usage/suggestions.itely | 32 +-
Documentation/ja/usage/updating.itely | 6 +-
Documentation/ja/web/download.itexi | 6 +-
Documentation/ja/web/introduction.itexi | 10 +-
17 files changed, 2627 insertions(+), 286 deletions(-)
create mode 100644 Documentation/ja/notation/editorial.itely
create mode 100644 Documentation/ja/notation/text.itely
diff --git a/Documentation/ja/learning/common-notation.itely b/Documentation/ja/learning/common-notation.itely
index 4a5cbe2..18f19a9 100644
--- a/Documentation/ja/learning/common-notation.itely
+++ b/Documentation/ja/learning/common-notation.itely
@@ -86,7 +86,7 @@ g1 | e1 | c2. c'4 | g4 c g e | c4 r r2 |
@seealso
記譜法リファレンス:
-@ruser{Bar and bar number checks}
+@ruser{小節と小節番号のチェック}
@node 臨時記号と調号
@@ -126,7 +126,7 @@ g1 | e1 | c2. c'4 | g4 c g e | c4 r r2 |
この構文はドイツ語やオランダ語のような北欧とドイツの言語@c
での命名規則から生まれました。
@notation{臨時記号} に対して他の名前を使うには、@c
-@ruser{Note names in other languages} を参照してください。
+@ruser{他の言語での音符名} を参照してください。
@lilypond[verbatim,quote,relative=2]
cis1 ees fisis, aeses
@@ -199,10 +199,10 @@ cis4 d e fis
@noindent
臨時記号を譜刻されている音符はありません。@c
-しかしながら、あなたは入力ファイルで @code{is} を付け加えて @code{cis} や
+しかしながら、あなたは入力ファイルで @code{is} を付け加えて @code{cis} や
@code{fis} などとタイプしなければなりません。
-コード @code{b} は @qq{譜表の最初の線 (一番上の線) のすぐ下に黒い点を譜刻せよ}
+コード @code{b} は @qq{譜表の最初の線 (一番上の線) のすぐ下に黒い点を譜刻せよ}
という意味ではありません。@c
そうではなく、@qq{ピッチが B ナチュラルである音符がある} という意味です。@c
A フラット メジャーの調では、@code{b} には臨時記号が付きます:
@@ -223,15 +223,14 @@ aes4 c b c
しかしながら、移調がより容易になる、異なる規約に対応して臨時記号を@c
譜刻できるという利点があります。@c
臨時記号がどのように異なる規則に対応して譜刻されるのかについての@c
-いくつかの例は、@ruser{Automatic accidentals} を参照してください。
+いくつかの例は、@ruser{自動臨時記号} を参照してください。
@c 臨時記号の自動譜刻
@seealso
-記譜法リファレンス: @ruser{Note names in other languages},
-@ruser{Accidentals},
-@ruser{Automatic accidentals},
-@ruser{Key signature}
-@c 他の言語での音符名, 臨時記号, 臨時記号の自動譜刻, 調号
+記譜法リファレンス: @ruser{他の言語での音符名},
+@ruser{臨時記号},
+@ruser{自動臨時記号},
+@ruser{調号}
@node タイとスラー
@@ -306,8 +305,10 @@ c4~( c8 d~ d4 e)
@end lilypond
@seealso
-記譜法リファレンス: @ruser{Ties}, @ruser{Slurs},
-@ruser{Phrasing slurs}
+記譜法リファレンス:
+@ruser{タイ},
+@ruser{スラー},
+@ruser{フレージング スラー}
@node アーティキュレーションと強弱記号
@@ -348,8 +349,8 @@ c4-> c-. c2-_
c-3 e-5 b-2 a-1
@end lilypond
-通常、アーティキュレーションと運指法は自動的に刻譜されます。@c
-しかしながら、あなたはダッシュ (@code{-}) を @code{^} (上へ) または
+通常、アーティキュレーションと運指法は自動的に譜刻されます。@c
+しかしながら、あなたはダッシュ (@code{-}) を @code{^} (上へ) または
@code{_} (下へ) に置き換えることによって方向を指定することができます。@c
さらに、あなたは同じ音符に複数のアーティキュレーションを@c
使用することもできます。@c
@@ -386,8 +387,8 @@ c4_-^1 d^. f^4_2-> e^-_+
@notation{強弱記号} は音符にバック スラッシュ@c
@ignore
(訳者注: バック スラッシュは英語フォントではスラッシュ @code{/} を@c
-左右反転させたもの、日本語フォントでは円マーク
-@code{¥} になるのが一般的です。)
+左右反転させたもの、日本語フォントでは円マーク
+@code{¥} になるのが一般的です。)
@end ignore
付きのマークを付け加えることによって作成されます:
@@ -407,9 +408,9 @@ c4\< c\ff\> c c\!
@seealso
記譜法リファレンス:
-@ruser{Articulations and ornamentations},
-@ruser{Fingering instructions},
-@ruser{Dynamics}
+@ruser{アーティキュレーションと装飾},
+@ruser{運指の指示},
+@ruser{強弱記号}
@node テキストを追加する
@@ -441,7 +442,7 @@ a2_\markup {
@seealso
記譜法リファレンス:
-@ruser{Writing text}
+@ruser{テキストを記述する}
@node 自動連桁と手動連桁
@@ -493,8 +494,8 @@ a8 c b4 d8. c16 b4 |
@seealso
記譜法リファレンス:
-@ruser{Automatic beams},
-@ruser{Manual beams}
+@ruser{自動連桁},
+@ruser{手動連桁}
@node 高度なリズム コマンド
@@ -514,7 +515,7 @@ a8 c b4 d8. c16 b4 |
ピックアップ (訳者: 本来の拍子以外の拍子を持つ小節のこと)
(または@notation{弱拍}) はキーワード @code{\partial} によって挿入されます。@c
-この後に演奏時間が続きます:
+この後に演奏時間が続きます:
@code{\partial 4} は 4 分音符のピックアップであり、@c
@code{\partial 8} は 8 分音符のピックアップです。
@@ -577,9 +578,9 @@ c2 \acciaccatura b16 c2 |
@seealso
記譜法リファレンス:
-@ruser{Grace notes},
-@ruser{Tuplets},
-@ruser{Upbeats}
+@ruser{装飾小音符},
+@ruser{連符},
+@ruser{上拍}
@node 同時に演奏する複数の音符
@@ -626,7 +627,7 @@ a4
@end lilypond
波括弧の中にある音楽表記 (例えば、いくつかの音符) のグループはそれらが@c
-シークエンスであるということを意味しています
+シークエンスであるということを意味しています
(つまり、それぞれの音符は前の音符に続くということです)。@c
もう 1 つ音楽表記の結果を示します:
@@ -638,7 +639,7 @@ a4
@subheading 数学的表記との類似
@c Analogy: mathematical expressions
-このメカニズムは数学式と似ています:
+このメカニズムは数学式と似ています:
大きな式は小さな式を組み合わせることによって作成されます。@c
そのような式は表記と呼ばれ、それらの定義は再帰的なのであなたは@c
任意に複雑で大きな表記を作ることができます。@c
@@ -656,7 +657,7 @@ a4
これは表記のシークエンスであり、@c
各表記は次の (より大きな) 表記に組み込まれています。@c
-最も単純な表記は数であり、より大きな表記は演算子 (@code{+}, @code{*},
+最も単純な表記は数であり、より大きな表記は演算子 (@code{+}, @code{*},
@code{/} など) と括弧を組み合わせることによって作成されます。@c
数学式と同様に、音楽表記も任意の深さにネストさせることができ、@c
それは多声楽譜のような複雑な音楽のために必要なことです。
@@ -755,7 +756,7 @@ LilyPond 入力ファイルは音楽表記によって構築されています
しかしながら、各譜表を明示的に作成すると何が起こるか@c
より容易に見て取ることができます。
-複数の譜表を譜刻するには、1 つの譜表を形成する音楽の各部分の前に
+複数の譜表を譜刻するには、1 つの譜表を形成する音楽の各部分の前に
@code{\new Staff} を付け加えます。@c
これらの @code{Staff} 要素は @code{<<} と @code{>>} で並列に組み合わされます:
@@ -820,8 +821,8 @@ LilyPond 入力ファイルは音楽表記によって構築されています
@rglos{staff},
@rglos{system}.
-ピアノ譜は @notation{ブレース} でつながれた 2 つの譜表として刻譜されます。@c
-そのような譜表を刻譜することは @ref{複数の譜} での多声の例に@c
+ピアノ譜は @notation{ブレース} でつながれた 2 つの譜表として譜刻されます。@c
+そのような譜表を譜刻することは @ref{複数の譜} での多声の例に@c
似ています。@c
しかしながら、今度は表記全体が @code{PianoStaff} の中に挿入されます:
@@ -843,10 +844,10 @@ LilyPond 入力ファイルは音楽表記によって構築されています
}
@end lilypond
-ピアノ譜以外の譜表グループ化はオーケストラ譜向けには @code{\new GrandStaff}
+ピアノ譜以外の譜表グループ化はオーケストラ譜向けには @code{\new GrandStaff}
で、ボーカル譜向けには @w{@code{\new ChoirStaff}} で導入されます。@c
-これらの譜表グループはそれぞれタイプの異なるコンテキストを形成し、各システム
-(訳者: 楽譜 1 行分のこと。ピアノ譜では右手と左手の 2 つの譜表ペアでの 1 行が
+これらの譜表グループはそれぞれタイプの異なるコンテキストを形成し、各システム
+(訳者: 楽譜 1 行分のこと。ピアノ譜では右手と左手の 2 つの譜表ペアでの 1 行が
1 システムになります) の左端にブレースを付けて、@c
さらに、小節線の高さを制御します。
@@ -854,7 +855,7 @@ LilyPond 入力ファイルは音楽表記によって構築されています
@seealso
記譜法リファレンス:
@ruser{Keyboard and other multi-staff instruments},
-@ruser{Displaying staves}
+@ruser{譜を表示する}
@node 音符を組み合わせて和音にする
@@ -871,7 +872,7 @@ LilyPond 入力ファイルは音楽表記によって構築されています
音符を @code{<< ... >>} で囲んでそれらの音符が同時進行であることを@c
示すことによって、それらの音符を@notation{和音}として@c
組み合わせる方法について見てきました。@c
-しかしながら、和音であることを示すための通常の方法は音符を < ... > (山括弧)
+しかしながら、和音であることを示すための通常の方法は音符を < ... > (山括弧)
で囲みます。@c
和音の中にある音符はすべて同じ演奏時間でなければならず、@c
その演奏時間は山括弧を閉じた後に置かれなければならないということに@c
@@ -881,7 +882,7 @@ LilyPond 入力ファイルは音楽表記によって構築されています
r4 <c e g> <c f a>2
@end lilypond
-和音は単一の音符とほとんど同じであると考えてください:
+和音は単一の音符とほとんど同じであると考えてください:
単一の音符に付け加えられるものはほとんどすべて和音にも付け加えられ、@c
付け加えるものはすべて山括弧の@emph{外}に付け加えられなければなりません。@c
例えば、あなたは連桁やタイなどのマークをコードに組み合わせることができます。@c
@@ -895,7 +896,7 @@ r4 <c e g>8.\p <c f a>16( <c e g>4-. <c f a>) |
@seealso
記譜法リファレンス:
-@ruser{Chorded notes}
+@ruser{和音の音符}
@node 単一譜表での多声
@@ -924,16 +925,16 @@ LilyPond での多声音楽はまだ説明していないコンセプトを用
@ref{音楽を保持するボイス}
記譜法リファレンス:
-@ruser{Simultaneous notes}
+@ruser{同時進行する音符}
@ignore
-異なる旋律が単一の譜に組み込まれる場合、それらは多声部として刻譜されます。@c
+異なる旋律が単一の譜に組み込まれる場合、それらは多声部として譜刻されます。@c
各声部はそれ自体の符幹 (符頭から上下に出る棒)、スラー、@c
連桁 (符幹と符幹を結ぶ横棒) を持ちます。@c
最上段の声部は符頭から上に伸びる符幹を持ち、@c
最下段の声部は下に伸びる符幹を持ちます。
-そのような多声のパートを入力するには、各声部をシークエンスとして
+そのような多声のパートを入力するには、各声部をシークエンスとして
(@w{@code{@{ ... @}}} を使って) 入力し、それらを @code{\\} で区切って@c
結合することで同時進行するように組み合わせます:
@@ -944,8 +945,8 @@ LilyPond での多声音楽はまだ説明していないコンセプトを用
>>
@end lilypond
-多声部音楽を刻譜する場合、空白休符を使用すると都合が良いかもしれません:
-それは刻譜されない休符です。@c
+多声部音楽を譜刻する場合、空白休符を使用すると都合が良いかもしれません:
+それは譜刻されない休符です。@c
空白休符は一時的に演奏されない声部の空白期間を埋めるのに有用です。@c
今度は通常の休符 (@code{r}) の代わりに空白休符 (@code{s}) を使った@c
上と同じ例を示します:
@@ -975,8 +976,8 @@ LilyPond での多声音楽はまだ説明していないコンセプトを用
@end lilypond
@seealso
-記譜法リファレンス: @ruser{Simultaneous notes}
-@c 同時進行の音符
+記譜法リファレンス:
+@ruser{同時進行する音符}
@end ignore
@@ -1207,7 +1208,7 @@ song.ly:12:46: warning: barcheck failed at: 3/8
これは音節を単一のアンダスコア @code{_} (スペース無し) でリンクさせるか、@c
クォートで囲むことによって達成されます。@c
今度の例は Rossini の @notation{Figaro} からで、@c
-@notation{Largo al factotum} の @notation{al} は
+@notation{Largo al factotum} の @notation{al} は
@notation{Largo} の @notation{go} と同じ音符で歌われなければなりません:
@c no ragged-right here because otherwise the hyphens get lost,
@@ -1241,7 +1242,7 @@ song.ly:12:46: warning: barcheck failed at: 3/8
@code{\addlyrics} を用いた簡単なアプローチは歌詞を複数の譜表の下に置くために@c
使用することができます。@c
-ここで、Handel の @notation{Judas Maccabæus} から例を挙げます:
+ここで、Handel の @notation{Judas Maccabæus} から例を挙げます:
@lilypond[verbatim,quote]
<<
@@ -1320,7 +1321,7 @@ song.ly:12:46: warning: barcheck failed at: 3/8
namedMusic = @{ @dots{} @}
@end example
-音楽表記 @code{namedMusic} の内容は名前の前にバックスラッシュを置くことによって
+音楽表記 @code{namedMusic} の内容は名前の前にバックスラッシュを置くことによって
(@code{\namedMusic}、これはまさに LilyPond の標準コマンドと同様です) 後で@c
使用することができます。
@@ -1494,7 +1495,7 @@ aFivePaper = \paper @{ paperheight = 21.0 \cm @}
}
@end lilypond
-@code{\relative} モードを使っているときにあなたがオクターブ記号 (@code{'} や
+@code{\relative} モードを使っているときにあなたがオクターブ記号 (@code{'} や
@code{,}) を付け間違えた場合、すぐにわかります
-- 多くの音符が間違ったオクターブに譜刻されます。@c
絶対モードを使っているときに付け間違いをした場合、@c
@@ -1511,7 +1512,7 @@ LilyPond ファイルをコンピュータで生成する場合は非常に有
このチュートリアルを終えた後、あなたは楽譜を 1 つ、2 つ書いてみるべきです。@c
@ref{テンプレート} にある楽譜の 1 つに音符を付け加えることから始めてください。@c
あなたがこのチュートリアルではカバーされなかった記譜法を必要とする場合、@c
-@ruser{Musical notation} で始まる記譜法リファレンスを参照してください。@c
+@ruser{音楽記譜法} で始まる記譜法リファレンスを参照してください。@c
あなたがテンプレートではカバーされていない楽器のアンサンブルのために@c
楽譜を書こうとする場合、@ref{テンプレートを拡張する} を参照してください。
diff --git a/Documentation/ja/learning/fundamental.itely b/Documentation/ja/learning/fundamental.itely
index 82d5e03..d2c80a4 100644
--- a/Documentation/ja/learning/fundamental.itely
+++ b/Documentation/ja/learning/fundamental.itely
@@ -179,7 +179,7 @@ LilyPond はまるでその音楽表記が上で示されたコマンドで包
@noindent
これら 3 つのコマンド -- @code{\header}, @code{\layout}, @code{\midi} -- は@c
-特別なものであるということに注意してください:
+特別なものであるということに注意してください:
バックスラッシュ (@code{@bs{}}) で始まる他の多くのコマンドとは異なり、@c
これらは音楽表記 @emph{ではなく}、何らかの音楽表記の一部でもありません。@c
そのため、これらは @code{\score} ブロックの中に置くこともできますし、@c
@@ -188,11 +188,11 @@ LilyPond はまるでその音楽表記が上で示されたコマンドで包
-- 例えば、このセクションの最初の例のように @code{\header} は@c
しばしば @code{\score} コマンドの上に置かれます。
-以前は見なかった他の 2 つのコマンドは @code{\layout @{ @}} と
+以前は見なかった他の 2 つのコマンドは @code{\layout @{ @}} と
@code{\midi @{ @}} です。@c
それらが上記のように記述された場合、LilyPond はそれぞれ譜刻された楽譜と
MIDI 出力を作り出します。@c
-それらは記譜法リファレンスの @ruser{Score layout} と
+それらは記譜法リファレンスの @ruser{Score layout} と
@ruser{Creating MIDI files} で完全に記述されています。
@cindex scores, multiple (複数の Score)
@@ -224,8 +224,8 @@ LilyPond は暗黙的に入力コードを @code{\book} ブロックで包み込
@cindex layout block, effect of location (レイアウト ブロックの配置場所による影響)
-各 @code{\layout} ブロックはそのブロックを含んでいる @code{\score} ブロックや
-@code{\book} ブロックに影響を与えます --
+各 @code{\layout} ブロックはそのブロックを含んでいる @code{\score} ブロックや
+@code{\book} ブロックに影響を与えます --
つまり、ある @code{\score} ブロックの内部にある @code{\layout} ブロックは@c
その @code{\score} ブロックにだけ影響を与え、@code{\score} ブロックの@c
外部にある (それゆえ、明示的あるいは暗黙的に @code{\book} ブロックの中に@c
@@ -278,9 +278,9 @@ LilyPond がこのファイルを見ると、@code{melody} の値
@cindex compound music expression (複合音楽表記)
@cindex music expression, compound (複合音楽表記)
-前のセクション -- @ref{LilyPond ファイル構造の紹介} -- で
+前のセクション -- @ref{LilyPond ファイル構造の紹介} -- で
LilyPond 入力ファイルの一般的な構造について見てきました。@c
-しかしながら、我々は最も重要な部分を飛ばしてきたようです:
+しかしながら、我々は最も重要な部分を飛ばしてきたようです:
どうやって @code{\score} の後に記述するものを見つけ出すのでしょうか?
我々はそのことを完全には飛ばしてきませんでした。@c
@@ -292,7 +292,7 @@ LilyPond 入力ファイルの一般的な構造について見てきました
@end quotation
@noindent
-音楽表記と複合音楽表記が意味しているものを理解するには、チュートリアルの
+音楽表記と複合音楽表記が意味しているものを理解するには、チュートリアルの
@ref{音楽表記についての説明} を読み返すと役に立つかもしれません。@c
そこでは、小さな音楽表記 -- 音符から始めて、それから和音など -- から@c
大きな音楽表記を構築する方法を説明しています。@c
@@ -335,7 +335,7 @@ LilyPond 入力ファイルの一般的な構造について見てきました
ワーグナーのオペラの長さはこのマニュアルの軽く 2 倍はあります。@c
そのため、歌手とピアノだけを加えることにします。@c
-このアンサンブルでは複数の譜をまとめて左端に波括弧を付ける
+このアンサンブルでは複数の譜をまとめて左端に波括弧を付ける
@code{StaffGroup} は必要ありません。@c
そのため、それを削除します。@c
しかしながら、歌手とピアノが@emph{必要}です。
@@ -353,7 +353,7 @@ LilyPond 入力ファイルの一般的な構造について見てきました
@end example
@end ignore
-歌手とピアノが同時進行であることを示すために @code{@{ ... @}} の代わりに
+歌手とピアノが同時進行であることを示すために @code{@{ ... @}} の代わりに
@code{<< ... >>} を使用するということを思い出してください。@c
こうすることで、ボーカル パートはピアノ パートの上に表示されます。@c
上の例で歌手の譜が一続きの音楽表記を保持するだけであるのなら
@@ -515,7 +515,7 @@ lower = \relative c { b2 e }
オッシアはしばしば音部記号や拍子記号無しで描かれ、@c
通常は小さなフォントで描かれます。@c
これらはまだ紹介されていない追加のコマンドを必要とします。@c
-@ref{オブジェクトのサイズ} と @ruser{Ossia staves} を参照してください。
+@ref{オブジェクトのサイズ} と @ruser{オッシア譜} を参照してください。
@node ネストされない括弧とタイ
@@ -560,7 +560,7 @@ LilyPond 以外では、種類の異なる括弧が適切にネストされる
-- @code{[ @{ ( .. ) @} ]} のように --
が一般的な使い方であり、@c
括弧の終わりの順序は正確に括弧の始まりの順序と逆になります。@c
-このことは上記の表で @q{囲みます} という言葉で記述されている
+このことは上記の表で @q{囲みます} という言葉で記述されている
3 種類の括弧に対しては@strong{必須}となります
-- それらは適切にネストされなければなりません。@c
しかしながら、残りの括弧のような構成物
@@ -600,12 +600,12 @@ g,8[( a \times 2/3 { b8 d) e~] } |
歌手は歌うボイスを必要とし、@c
LilyPond も歌う (演奏する) ボイスを必要とします。@c
-楽譜の中にあるすべての楽器に対する実際の音楽はボイスの中に保持されます
+楽譜の中にあるすべての楽器に対する実際の音楽はボイスの中に保持されます
-- このことは LilyPond すべてのコンセプトの中での最も基礎的なことです。
@menu
* 私はボイスを聴いている::
-* ボイスの明示的なインスタンス化::
+* ボイスを明示的にインスタンス化する::
* ボイスとボーカル::
@end menu
@@ -627,7 +627,7 @@ LilyPond も歌う (演奏する) ボイスを必要とします。@c
@cindex voices vs. chords (ボイス vs. 和音)
@cindex chords vs. voices (和音 vs. ボイス)
-LilyPond の楽譜の中で最も低レベルで、最も基礎的であり、最も内部にあるレイヤは
+LilyPond の楽譜の中で最も低レベルで、最も基礎的であり、最も内部にあるレイヤは
@q{ボイス コンテキスト} または縮めて単に @q{ボイス} と呼ばれます。@c
ボイスはときどき他の記譜法パッケージの中で @q{レイヤ} と呼ばれます。
@@ -653,14 +653,14 @@ LilyPond の楽譜の中で最も低レベルで、最も基礎的であり、
この例は単一の山括弧からなる和音記号 @code{< ... >} を使って@c
表記することができ、必要とされるボイスは 1 つだけです。@c
-しかしながら、F シャープが A に移行する際に、F シャープは実際には
+しかしながら、F シャープが A に移行する際に、F シャープは実際には
8 分音符であり、そのあとに 8 分音符の G が続くとしたらどうでしょうか?@c
そのような場合、同時に開始されるが演奏時間が異なる 2 つの音符を@c
持つことになります: 4 分音符の D と 8 分音符の F シャープです。@c
これらの音符をどのように記述すればよいのでしょうか?@c
これらの音符は和音として記述することはできません。@c
なぜなら、和音の中の音符はすべて同じ演奏時間でなければならないからです。@c
-そして、それらの音符は同時に開始しなければならないので、2 つのシーケンシャルな
+そして、それらの音符は同時に開始しなければならないので、2 つのシーケンシャルな
(連続した) 音符として記述することもできません。@c
この場合は 2 つのボイスが必要となります。
@@ -808,7 +808,7 @@ LilyPond の楽譜の中で最も低レベルで、最も基礎的であり、
@code{\voiceNeutralStyle} (これもここでは使用されていません) は@c
符頭のスタイルをデフォルトに戻します。@c
後ほど、ユーザがこのようなコマンドを作成するための方法を見ていきます。@c
-@ref{オブジェクトの可視性と色} と @ref{調整のために変数を使用する}
+@ref{オブジェクトの可視性と色} と @ref{調整のために変数を使用する}
を参照してください。
@cindex polyphony and relative note entry (多声と相対音符入力)
@@ -922,7 +922,7 @@ A フラットは付点 4 分音符であり、F は 4 分音符、D フラッ
この音楽のコードをゼロから記述してみましょう。@c
これから見ていくように、いくつかの問題に遭遇します。@c
-すでに学んだように、最初の小節の音楽を 3 つのボイスに分けて記述するために
+すでに学んだように、最初の小節の音楽を 3 つのボイスに分けて記述するために
@code{<< \\ >>} 構造を使用します:
@c ignore
@@ -983,12 +983,12 @@ LilyPond は音符の水平方向位置を調節するためにいくつかの
@seealso
-記譜法リファレンス: @ruser{Multiple voices}
-@c 複数のボイス
+記譜法リファレンス:
+@ruser{複数のボイス}
-@node ボイスの明示的なインスタンス化
-@subsection ボイスの明示的なインスタンス化
+@node ボイスを明示的にインスタンス化する
+@subsection ボイスを明示的にインスタンス化する
@translationof Explicitly instantiating voices
@funindex \voiceOne
@@ -1080,11 +1080,11 @@ LilyPond は音符の水平方向位置を調節するためにいくつかの
}
@end lilypond
-今度は、前のセクションの例を使って同じ多声部音楽のパッセージを
+今度は、前のセクションの例を使って同じ多声部音楽のパッセージを
3 つの異なる方法で表記する例を見ていきます。@c
それぞれ異なる状況で利点があります。
-1 つはメイン ボイスに属する @code{<< >>} の内部に直接表記を記述する方法です
+1 つはメイン ボイスに属する @code{<< >>} の内部に直接表記を記述する方法です
(しかしながら、音符は @code{<< \\ >>} 構造の中に置かれては@strong{いません})。@c
これはメイン ボイスの途中で追加のボイスが現れる場合に有用です。@c
ここでは例にさらに調整を加えます。@c
@@ -1200,7 +1200,7 @@ LilyPond は音符の水平方向位置を調節するためにいくつかの
2 小節目でボイス 2 の C はボイス 1 の D との関係で右にシフトされていて、@c
最後の和音でボイス 3 の C も他の音符との関係で右にシフトされています。
-@code{\shiftOn}, @code{\shiftOnn}, @code{\shiftOnnn}, それに @code{\shiftOff}
+@code{\shiftOn}, @code{\shiftOnn}, @code{\shiftOnnn}, それに @code{\shiftOff}
コマンドは、衝突が起こる場合に音符や和音をシフトさせる度合いを指定します。@c
デフォルトでは、外側のボイス (通常はボイス 1 と 2) には @code{\shiftOff} が@c
指定されていて、内側のボイス (ボイス 3 と 4) には @code{\shiftOn} が@c
@@ -1210,7 +1210,7 @@ LilyPond は音符の水平方向位置を調節するためにいくつかの
@code{\shiftOnn} と @code{\shiftOnnn} はさらなるシフト レベルを@c
定義するものであり、複雑な状況での衝突を解決するために@c
-一時的に指定されるかもしれません --
+一時的に指定されるかもしれません --
@ref{実際の音楽からの例} を参照してください。
ある音符列は上向きの符幹を持つボイスからの音符 (あるいは和音) を 1 つだけ、@c
@@ -1223,8 +1223,8 @@ LilyPond は音符の水平方向位置を調節するためにいくつかの
@seealso
-記譜法リファレンス: @ruser{Multiple voices}
-@c 複数のボイス?
+記譜法リファレンス:
+@ruser{複数のボイス}
@node ボイスとボーカル
@@ -1244,8 +1244,8 @@ LilyPond は音符の水平方向位置を調節するためにいくつかの
すでに @code{\addlyrics@{@}} コマンドを見てきました。@c
これは簡単な楽譜であればうまく処理できます。@c
しかしながら、この方法では限界があります。@c
-より複雑な音楽では、@code{\new Lyrics} を使って歌詞を
-@code{Lyrics} コンテキストに取り込み、ボイスに割り当ている名前を使って
+より複雑な音楽では、@code{\new Lyrics} を使って歌詞を
+@code{Lyrics} コンテキストに取り込み、ボイスに割り当ている名前を使って
@code{\lyricsto@{@}} でその歌詞を明示的に音符にリンクさせます。
@lilypond[quote,verbatim]
@@ -1348,7 +1348,7 @@ SopTwoLyrics = \lyricmode {
@cindex multiple vocal verses
@cindex verses, multiple vocal
-ここで、例として 4 つの歌詞 -- それぞれが SATB (ソプラノ、アルト、テナー、バス)
+ここで、例として 4 つの歌詞 -- それぞれが SATB (ソプラノ、アルト、テナー、バス)
に対してセットされている -- を持つ賛美歌の最初の 1 行目を取り上げます。@c
この歌の場合、4 つのパートに対する歌詞の言葉は同じです。@c
変数を使用して音楽記譜と歌詞の言葉を譜表構造から分離させている手法に@c
@@ -1462,7 +1462,7 @@ LilyPond 内部では、これらの規則と情報ビットは@emph{コンテ
他の例としては、小節線の同調はデフォルトでは @code{Score} コンテキストが@c
扱います。@c
-しかしながら、いくつかの音楽では小節線を同調させたくない場合もあります --
+しかしながら、いくつかの音楽では小節線を同調させたくない場合もあります --
4/4 拍子と 3/4 拍子の多声の楽譜といった場合です。@c
そのようなケースでは、@code{Score} と @code{Staff} コンテキストの@c
デフォルト設定を変更しなければなりません。
@@ -1525,7 +1525,7 @@ score ブロックは単一の音楽表記とそれに関連する出力定義
@noindent
ここで、@var{type} はコンテキスト名です (@code{Staff} や @code{Voice} など)。@c
-このコマンドは新しいコンテキストを作成し、そのコンテキストの中にある
+このコマンドは新しいコンテキストを作成し、そのコンテキストの中にある
@var{music-expression} の解釈を開始します。
@warning{必須の最上位 @code{Score} コンテキストとして @bs{}@code{new Score}
@@ -1581,7 +1581,7 @@ score ブロックは単一の音楽表記とそれに関連する出力定義
記述には括弧よりもスペースが 2 つ多いインデントを付けられていて、@c
閉じ括弧には括弧の開始行と同じインデントを付けられているということに@c
注意してください。@c
-これは必須ではありませんが、こうしておくと @q{unmatched backet}
+これは必須ではありませんが、こうしておくと @q{unmatched backet}
(「括弧が一致しない」) エラーを大幅に減らすことができますので、@c
強く推奨します。@c
これにより、音楽の構造を簡単に見て取ることができ、@c
@@ -1674,10 +1674,10 @@ LilyPond によって作成された楽譜上にあるすべての記号は
@tab 小節線をまたがる音符を分割します。
@c The old Dynamic_engraver is deprecated. -jm
@item New_dynamic_engraver
- @tab 強弱記号 (クレッシェンド、デクレッシェンド) と強弱テキスト (p や f など)
+ @tab 強弱記号 (クレッシェンド、デクレッシェンド) と強弱テキスト (p や f など)
を作成します。
@item Forbid_line_break_engraver
- @tab 音楽要素がアクティブなままである場合に改行されることを防ぎます。(訳者:
+ @tab 音楽要素がアクティブなままである場合に改行されることを防ぎます。(訳者:
いわゆる禁則処理)
@item Key_engraver
@tab 調号を作成します。
@@ -1828,14 +1828,14 @@ LilyPond 入力ファイルに対する特別なサポートを持つ@c
そのプロパティの裏づけを行い (LilyPondTool を持つ JEdit)、@c
あるいは未知のプロパティ名をハイライトします (ConTEXT)。@c
そのような機能を持つエディタを使用していないのなら、内部リファレンスで@c
-プロパティ名をチェックすることを推奨します:
-@rinternals{Tunable context properties} や @rinternals{Contexts}
+プロパティ名をチェックすることを推奨します:
+@rinternals{Tunable context properties} や @rinternals{Contexts}
を参照してください。
@code{instrumentName} プロパティは @code{Staff} コンテキストの中に@c
セットされた場合にのみ効果を持ちますが、いくつかのプロパティは複数の@c
コンテキストの中にセットすることができます。@c
-例えば、プロパティ @code{extraNatural} はすべての譜に対してデフォルトで
+例えば、プロパティ @code{extraNatural} はすべての譜に対してデフォルトで
@code{##t} (真) にセットされています。@c
ある特定の @code{Staff} コンテキストでこれを @code{##f} (偽) に@c
セットした場合、その譜表の臨時記号にのみ適用されます。@c
@@ -1902,8 +1902,8 @@ b4 c |
@end lilypond
これまでにいくつかのタイプのプロパティ値をセットする方法を見てきました。@c
-整数と番号の前には常にハッシュ記号 @code{#} が付き、真と偽の値は
-2 つのハッシュ記号を付けて @code{##t} と @code{##f}
+整数と番号の前には常にハッシュ記号 @code{#} が付き、真と偽の値は
+2 つのハッシュ記号を付けて @code{##t} と @code{##f}
によって指定されてるということに注意してください。@c
テキスト プロパティは上で示したようにダブル クォーテーションによって@c
囲まれます。@c
@@ -1922,7 +1922,7 @@ b4 c |
セットされることもあるかもしれません。@c
この設定がコンテキスト全体で保持される場合、この方法でプロパティ値を@c
指定すると明瞭になります。@c
-コンテキストが @code{@bs{}new} コマンドで作成されるとき、その直後に
+コンテキストが @code{@bs{}new} コマンドで作成されるとき、その直後に
@code{@bs{}with @{ .. @}} ブロックが続き、その中でプロパティ値が@c
セットされるかもしれません。@c
例えば、ある譜表全体で追加のナチュラルの表示を抑制しようとする場合、@c
@@ -1972,10 +1972,10 @@ like this:
@funindex context
コンテキスト プロパティの値は単一のコマンドによってある特定のタイプの@c
-コンテキスト@emph{すべて} -- すべての @code{Staff} コンテキストなどのように
+コンテキスト@emph{すべて} -- すべての @code{Staff} コンテキストなどのように
-- にセットされるかもしれません。@c
プロパティをセットするコンテキストのタイプは、@code{Staff} のような@c
-そのコンテキストのタイプ名に接頭辞としてバック スラッシュを付けたもの
+そのコンテキストのタイプ名に接頭辞としてバック スラッシュを付けたもの
-- @code{\Staff} のように -- によって指定されます。@c
プロパティ値をセットするための記述は上で紹介した @code{\with} ブロックの中の@c
記述と同じです。@c
@@ -2028,7 +2028,7 @@ like this:
@noindent
この方法でセットされたコンテキスト プロパティは、@code{\with} ブロックの@c
-中の記述によって、さらには、音楽表記の中に埋め込まれた
+中の記述によって、さらには、音楽表記の中に埋め込まれた
@code{\set} コマンドによって、ある特定のコンテキスト インスタンスでは@c
上書きされるかもしれません。
@@ -2067,7 +2067,7 @@ like this:
@c Changing a single context
あるコンテキストからあるエングラーバを削除するには、前のセクションで@c
-見てたきたのと同様に、コンテキスト作成コマンドの直後に置く
+見てたきたのと同様に、コンテキスト作成コマンドの直後に置く
@code{\with} コマンドを使用します。
例として、前のセクションで使用した例から譜表線を取り除いてみましょう。@c
@@ -2100,7 +2100,7 @@ like this:
@noindent
これを @code{\with} ブロックの中に置きます。@c
いくつかのボーカル譜は、その譜表の中にある音符の範囲を示すために、@c
-譜表の開始点に音域 (ambitus) を置きます --
+譜表の開始点に音域 (ambitus) を置きます --
@rglos{ambitus} を参照してください。@c
音域は @code{Ambitus_engraver} によって作成され、普通は、@c
これはどのコンテキストにも含まれません。@c
@@ -2200,7 +2200,7 @@ like this:
@end lilypond
@noindent
-また、コンテキスト プロパティの値も、上記と同様に
+また、コンテキスト プロパティの値も、上記と同様に
@code{\context} ブロックの中に @code{\set} を含ませることによって、@c
ある特定のタイプのコンテキストすべてに対してセットすることができます。
@@ -2225,7 +2225,7 @@ like this:
あなたはどのように楽譜を書くかを知っていて、@c
基礎となるコンセプトを理解しています。@c
しかし、どうやったらあなたはあなたが望む譜を手に入れられるでしょうか?@c
-あなたにとって良いスタート地点となるかもしれない多くのテンプレートがあります
+あなたにとって良いスタート地点となるかもしれない多くのテンプレートがあります
(@ref{テンプレート} を参照してください)。@c
しかしながら、あなたの望むものがそこでカバーされていなかったらどうしましょう?@c
続きを読んでください。
@@ -2441,9 +2441,9 @@ celloMusic = \relative c {
@cindex template, SATB (SATB テンプレート)
@cindex SATB template (SATB テンプレート)
-Mendelssohn の Elijah や Handel の Messiah などのオーケストラ伴奏付きの
+Mendelssohn の Elijah や Handel の Messiah などのオーケストラ伴奏付きの
4 パート聖歌隊のために書かれたボーカル譜の多くは 4 つの譜上に@c
-音符と歌詞を持ち、それぞれの譜は SATB (ソプラノ、アルト、テナー、バス) のうちの
+音符と歌詞を持ち、それぞれの譜は SATB (ソプラノ、アルト、テナー、バス) のうちの
1 つであり、その下にオーケストラ伴奏のピアノ譜が付きます。@c
ここで、Handel の Messiah から例を挙げます:
@@ -2850,7 +2850,7 @@ PedalOrganMusic = @{ s1 @}
次にペダル オルガンのための譜表を付け加える必要があります。@c
これは @code{PianoStaff} の下にきますが、@code{PianoStaff} と@c
-同時進行でなければなりませんので、ペダル オルガンのための譜表と
+同時進行でなければなりませんので、ペダル オルガンのための譜表と
@code{PianoStaff} を山括弧で囲む必要があります。@c
これを忘れるとエラーがログ ファイルに生成されます。@c
このエラーはあなたが早かれ遅かれ遭遇する一般的なミスです!@c
@@ -3188,7 +3188,7 @@ padText =
変数を使うことは、LilyPond 入力構文に変更があった場合の作業を減らす@c
良い方法でもあります (@rprogram{convert-ly を使ってファイルを更新する}
を参照してください)。@c
-あなたがあなたの入力ファイルすべてに使用する単一の定義
+あなたがあなたの入力ファイルすべてに使用する単一の定義
(@code{\dolce} のような) を持っていて、構文が変更された場合、@c
すべての @code{.ly} ファイルを変更する代わりに、@c
@code{@bs{}dolce} 定義をアップデートするだけで済みます。
@@ -3257,7 +3257,7 @@ hornNotes = \relative c @{
アンサンブルでは、しばしばボイスの 1 つが何小節も演奏されないことがあります。@c
これは特別な休符 -- 複小節休符 -- によって示されます。@c
-これは大文字の @code{R} とその後に続く演奏時間
+これは大文字の @code{R} とその後に続く演奏時間
(全音符には @code{1}、半音符には @code{2} などです) で入力されます。@c
この演奏時間に掛け算を行うことによって、@c
さらに長い休符を構築することができます。@c
diff --git a/Documentation/ja/learning/preface.itely b/Documentation/ja/learning/preface.itely
index b305f35..f5a4145 100644
--- a/Documentation/ja/learning/preface.itely
+++ b/Documentation/ja/learning/preface.itely
@@ -53,7 +53,7 @@ LilyPond の製作を開始しました。この時、ジャンはハン-ウェ
音楽を演奏することと楽譜をプリントすることは素晴らしい類似であるばかりではあり@c
ません。一緒にプログラミングをすることは大いなる楽しみであり、人々の役に立つこ@c
とは深い満足感を与えてくれます。しかし、究極的には LilyPond への取り組みは我々@c
-の音楽に対する深い愛情の表われなのです。あなたが多くの美しい音楽を作り出すのに
+の音楽に対する深い愛情の表われなのです。あなたが多くの美しい音楽を作り出すのに
LilyPond が役に立ちますように!
Han-Wen と Jan
diff --git a/Documentation/ja/learning/tutorial.itely b/Documentation/ja/learning/tutorial.itely
index 52fc0cb..4aa1c9c 100644
--- a/Documentation/ja/learning/tutorial.itely
+++ b/Documentation/ja/learning/tutorial.itely
@@ -495,12 +495,12 @@ A, G, F である場合は B の下に置かれます。
@seealso
-記譜法リファレンス: @ruser{Writing pitches},
-@ruser{Writing rhythms}, @ruser{Writing rests},
-@ruser{Time signature}, @ruser{Clef}.
-@c 記譜法リファレンス: @ruser{ピッチを記述する},
-@c @ruser{リズムを記述する}, @ruser{休符を記述する},
-@c @ruser{表現記号}, @ruser{音部記号}
+記譜法リファレンス:
+@ruser{ピッチを記述する},
+@ruser{リズムを記述する},
+@ruser{休符を記述する},
+@ruser{拍子},
+@ruser{音部記号}
@node 入力ファイルに取り組む
diff --git a/Documentation/ja/learning/tweaks.itely b/Documentation/ja/learning/tweaks.itely
index 519eca7..cba3caf 100644
--- a/Documentation/ja/learning/tweaks.itely
+++ b/Documentation/ja/learning/tweaks.itely
@@ -101,10 +101,10 @@ LilyPond が @code{\new Staff} のようなコマンドに遭遇した場合、@
いくつかのタイプのオブジェクトには特別な名前が与えられています。@c
符頭、符幹、スラー、タイ、運指記号、音部記号などの譜刻される出力上の記譜要素を@c
表すオブジェクトは @q{レイアウト オブジェクト} と呼ばれ、@c
-しばしば @q{グラフィカル オブジェクト}
+しばしば @q{グラフィカル オブジェクト}
あるいは短くして @q{グロッブ (Grob: GRaphical OBject)} と呼ばれます。@c
これらのオブジェクトも上記の汎用的な観点から見るとオブジェクトであり、@c
-それゆえ、それらもまたそれらのオブジェクトに関連付けされたプロパティ --
+それゆえ、それらもまたそれらのオブジェクトに関連付けされたプロパティ --
そのオブジェクトの位置、サイズ、色など -- を持ちます。
いくつかのレイアウト オブジェクトも特別です。@c
@@ -112,17 +112,17 @@ LilyPond が @code{\new Staff} のようなコマンドに遭遇した場合、@
他の多くのグラフィカル オブジェクトが置かれる場所は一点ではありません
-- それらは開始点、終了点、そしておそらくそれらの形に関係する@c
他のプロパティを持ちます。@c
-これらのオブジェクトのように形が伸長されるオブジェクトは
+これらのオブジェクトのように形が伸長されるオブジェクトは
@q{スパナ (Spanners)} と呼ばれます。
@q{インタフェイス} とは何なのかという説明が残っています。@c
-多くのオブジェクト -- たとえそれらが非常に異なっていたとしても --
+多くのオブジェクト -- たとえそれらが非常に異なっていたとしても --
は同じ方法で処理される必要がある共通特徴を共有します。@c
例えば、すべてのグラフィカル オブジェクトは色、サイズ、位置などを持ち、@c
これらのプロパティはすべて LilyPond が入力ファイルを構文解釈する最中に@c
同じ方法で処理されます。@c
これらの内部オペレーションを簡潔にするために、これらの共通アクションと@c
-プロパティは 1 つのグループとして
+プロパティは 1 つのグループとして
@code{grob-interface} と呼ばれるオブジェクトにまとめられています。@c
これと同じような共有プロパティのグループ化が他にも多くあり、@c
それぞれに対して最後に @code{interface} が付く名前が与えられています。@c
@@ -193,7 +193,7 @@ LilyPond が @code{\new Staff} のようなコマンドに遭遇した場合、@
@funindex \override
@funindex override
-我々はすでに @ref{コンテキスト プロパティを変更する} と
+我々はすでに @ref{コンテキスト プロパティを変更する} と
@ref{エングラーバを追加 / 削除する} で @strong{コンテキスト} のプロパティを@c
変更したり、@strong{エングラーバ} を追加/削除したりするために使用するコマンド
@code{\set} と @code{\with} を見てきました。@c
@@ -217,8 +217,8 @@ LilyPond が @code{\new Staff} のようなコマンドに遭遇した場合、@
@end example
@noindent
-これは @var{Context} コンテキストのメンバである
-@var{LayoutObject} という名前のレイアウトの
+これは @var{Context} コンテキストのメンバである
+@var{LayoutObject} という名前のレイアウトの
@var{layout-property} という名前のプロパティに値 @var{value} をセットします。
必要とされているコンテキストが明白であり、それが最下位レベルのコンテキストである
@@ -258,7 +258,7 @@ g4 a b c |
@funindex \revert
@funindex revert
-一旦オーバライドされると、そのプロパティは再度オーバライドされるか
+一旦オーバライドされると、そのプロパティは再度オーバライドされるか
@code{\revert} コマンドに遭遇するまで新しい値のままでいます。@c
@code{\revert} コマンドは以下の構文を持ち、@c
プロパティの値をオリジナルのデフォルト値に戻します。@c
@@ -513,7 +513,7 @@ a4^"Black"
内部リファレンスを見ていく前に一言警告です。@c
これは @strong{リファレンス} ドキュメントであり、@c
-説明はほんの少しかまったく含まれていません:
+説明はほんの少しかまったく含まれていません:
リファレンスの目的は情報を正確に、かつ簡潔に提供することです。@c
そのため、内部リファレンスを一見してひるんでしまうかもしれません。@c
しかし、心配しないでください!@c
@@ -551,7 +551,7 @@ a4^"Black"
ということになります。@c
その答えを得るために内部リファレンス -- 縮めて IR -- を見なければなりません。
-あなたが使用しているバージョンの LilyPond のための内部リファレンスは
+あなたが使用しているバージョンの LilyPond のための内部リファレンスは
LilyPond ウェブサイト @uref{http://lilypond.org} で見つかるでしょう。@c
ドキュメント ページに行き、内部リファレンスへのリンクをクリックしてください。@c
学習目的のためには標準の HTML バージョンを使うべきであり、@c
@@ -576,7 +576,7 @@ Slur へのリンクを選択すると、Slur のプロパティがリスト ア
しかしながら、あなたが調整するレイアウト オブジェクトの名前を@c
想像できる場合は、すぐに内部リファレンスに行ってそこで探す方が簡単です。
-内部リファレンスの Slur ページでは、まず Slur オブジェクトは
+内部リファレンスの Slur ページでは、まず Slur オブジェクトは
@code{Slur_engraver} によって作成されるということが述べられています。@c
それから、標準設定がをリストアップされています。@c
標準設定はアルファベット順にはなって @strong{いない} ということに@c
@@ -603,7 +603,7 @@ Slur へのリンクを選択すると、Slur のプロパティがリスト ア
スラーをもっと太くするには新しい値を 1.2 よりも大きくすべきであることが@c
わかります。
-今度は、レイアウト オブジェクト名で見つけた値を置き換えることによって
+今度は、レイアウト オブジェクト名で見つけた値を置き換えることによって
@code{\override} コマンドを構築することができます。@c
コンテキストは省略します。@c
最初は太さに非常に大きな値を割り当ててみます。@c
@@ -762,7 +762,7 @@ Slur へのリンクを選択すると、Slur のプロパティがリスト ア
@noindent
あるいは、@code{\once} コマンドを省略して、2 番目のスラーの後に
-@code{thickness} プロパティをデフォルト値に戻すために
+@code{thickness} プロパティをデフォルト値に戻すために
@code{\revert} コマンドを使うこともできます:
@cindex Slur, example of overriding (Slur をオーバライドする例)
@@ -841,13 +841,13 @@ Slur へのリンクを選択すると、Slur のプロパティがリスト ア
@code{font-shape(symbol)} を含むフォントを制御するユーザが@c
設定可能なプロパティをすべて見つけました。@c
-@code{font-shape(symbol)} では @code{symbol} を @code{upright},
+@code{font-shape(symbol)} では @code{symbol} を @code{upright},
@code{italics}, あるいは @code{caps} にセットすることができます。
そこには、@code{font-series} と @code{font-size} もリスト アップされている@c
ことに気づくでしょう。@c
-そこで次のような疑問が湧いてきます:
-共通フォントプロパティ @code{font-series} と @code{font-size} は
+そこで次のような疑問が湧いてきます:
+共通フォントプロパティ @code{font-series} と @code{font-size} は
@code{LyricText} とインタフェイス @code{font-interface} の両方で@c
リスト アップされているのに、なぜ @code{font-shape} はそうでないのか?@c
その答えは、@code{font-series} と @code{font-size} は、@c
@@ -876,12 +876,12 @@ Slur へのリンクを選択すると、Slur のプロパティがリスト ア
それらのいくつかは @code{thickness} や @code{font-shape} のようなプロパティの@c
名前であり、他のものは @code{italic} のようにプロパティに与えられる値として@c
使用されます。@c
-任意のテキスト文字列との違い -- 任意のテキスト文字列は @code{"a text string"}
+任意のテキスト文字列との違い -- 任意のテキスト文字列は @code{"a text string"}
のような形で表記されます -- に注意してください。@c
シンボルと文字列についてのより詳細な説明は、@rextend{Scheme tutorial} を@c
参照してください。
-さて、それでは歌詞をイタリック体で譜刻するために必要となる
+さて、それでは歌詞をイタリック体で譜刻するために必要となる
@code{\override} コマンドは以下のようになります:
@example
@@ -954,7 +954,7 @@ Slur へのリンクを選択すると、Slur のプロパティがリスト ア
@cindex property types (プロパティ タイプ)
-これまでにプロパティのタイプを 2 つ見てきました:
+これまでにプロパティのタイプを 2 つ見てきました:
@code{number} と @code{symbol} です。@c
プロパティに与える値が有効であるためには、その値は正しいタイプであり、@c
そのタイプのルールに従っていなければなりません。@c
@@ -1011,7 +1011,7 @@ Slur へのリンクを選択すると、Slur のプロパティがリスト ア
@tab @code{bend::print}, @code{ly:text-interface::print},
@code{#f}
@item Vector
- @tab 前にアポストロフィ-ハッシュ @code{'#} が付いた括弧で囲まれた
+ @tab 前にアポストロフィ-ハッシュ @code{'#} が付いた括弧で囲まれた
3 要素のリスト
@tab @code{'#(#t #t #f)}
@end multitable
@@ -1059,14 +1059,14 @@ Slur へのリンクを選択すると、Slur のプロパティがリスト ア
内部リファレンス ページの最後にリスト アップされていて、@c
それらのプロパティはそれらのインタフェイスを参照することによって閲覧できます。
-グラフィカル オブジェクトについての情報を見つけ出す方法を
+グラフィカル オブジェクトについての情報を見つけ出す方法を
@ref{レイアウト オブジェクトのプロパティ} で説明しました。@c
同じアプローチを使って、内部リファレンスで小節線を@c
譜刻するレイアウト オブジェクトを見つけ出します。@c
@emph{Backend} を経由して @emph{All layout objects} に行くと、@c
そこに @code{BarLine} と呼ばれる@c
レイアウト オブジェクトがあることがわかります。@c
-そのレイアウト オブジェクトのプロパティには小節線の可視性をコントロールする
+そのレイアウト オブジェクトのプロパティには小節線の可視性をコントロールする
2 つのプロパティが含まれています: @c
@code{break-visibility} と @code{stencil} です。@c
さらに、@code{BarLine} はインタフェイスのいくつかをサポートしています。@c
@@ -1083,7 +1083,7 @@ Slur へのリンクを選択すると、Slur のプロパティがリスト ア
このプロパティは譜刻すべきシンボル (図柄) を指定することによって@c
小節線の見た目を制御します。@c
-他の多くのプロパティでも共通に言えますが、このプロパティの値に
+他の多くのプロパティでも共通に言えますが、このプロパティの値に
@code{#f} をセットすることによって何も譜刻させなくすることができます。@c
ではやってみましょう。@c
以前と同様に、暗黙のコンテキスト @code{Voice} は省略します:
@@ -1105,7 +1105,7 @@ Slur へのリンクを選択すると、Slur のプロパティがリスト ア
何が間違っているのでしょうか?@c
内部リファレンスに戻って、@code{BarLine} のプロパティを記述しているページを@c
読み返してください。@c
-そのページの先頭に
+そのページの先頭に
@qq{BarLine オブジェクトは Bar_engraver によって作成されます} と@c
記述されています。@c
@code{Bar_engraver} ページに行ってください。@c
@@ -1156,12 +1156,12 @@ Slur へのリンクを選択すると、Slur のプロパティがリスト ア
@cindex break-visibility property (break-visibility プロパティ)
-内部リファレンスの @code{BarLine} のプロパティから
+内部リファレンスの @code{BarLine} のプロパティから
@code{break-visibility} プロパティには 3 つのブール値からなるベクトルが@c
必要であることがわかります。@c
これらはそれぞれ、小節線が行の最後、行の途中、行の最初に譜刻されるかどうかを@c
制御します。@c
-以下の例ではすべての小節線を消したいので、必要となる値は
+以下の例ではすべての小節線を消したいので、必要となる値は
@code{'#(#f #f #f)} です。@c
それではやってみましょう。@c
@code{Staff} コンテキストを含めることを忘れないでください。@c
@@ -1191,7 +1191,7 @@ Slur へのリンクを選択すると、Slur のプロパティがリスト ア
@cindex transparent property (transparent プロパティ)
@cindex transparency (透明性)
-内部リファレンスの @code{grob-interface} ページにあるプロパティから
+内部リファレンスの @code{grob-interface} ページにあるプロパティから
@code{transparent} プロパティはブール値であることがわかります。@c
これはグラフィカル オブジェクトを透明にする場合には @code{#t} に@c
セットします。@c
@@ -1266,7 +1266,7 @@ Slur へのリンクを選択すると、Slur のプロパティがリスト ア
値のリストです。@c
しかし、内部ユニットの中にある値を知らなくても済むように、@c
カラーを指定するための手段がいくつか用意されています。@c
-最初の方法は @ruser{List of colors} にある最初の表でリスト アップされている
+最初の方法は @ruser{List of colors} にある最初の表でリスト アップされている
@q{標準} のカラーの 1 つを使用する方法です。@c
小節線を白にするには以下のように記述します:
@@ -1298,7 +1298,7 @@ Slur へのリンクを選択すると、Slur のプロパティがリスト ア
@funindex x11-color
-カラーを変えるための 2 番目の方法は、@ruser{List of colors} の
+カラーを変えるための 2 番目の方法は、@ruser{List of colors} の
2 番目のリストの中にある X11 カラー名のリストを使用する方法です。@c
しかしながら、以下のように、これらの前には X11 カラー名を内部値のリストに@c
変更するもう 1 つの関数 -- @code{x11-color} -- がなければなりません:
@@ -1348,7 +1348,7 @@ Slur へのリンクを選択すると、Slur のプロパティがリスト ア
@end lilypond
最後に、X11 カラー セットの一部であるグレー スケールを用いる方法もあります。@c
-グレー スケールの範囲は黒 @code{'grey0'} から白 @code{'grey100'} まで
+グレー スケールの範囲は黒 @code{'grey0'} から白 @code{'grey100'} まで
1 段階ずつあります。@c
グレー スケールの使用方法を示すために、@c
例の中にあるすべてのレイアウト オブジェクトのカラーをさまざまな濃度の@c
@@ -1485,7 +1485,7 @@ Slur へのリンクを選択すると、Slur のプロパティがリスト ア
セットすることもできます。@c
通常の @code{\override} コマンドをコンテキスト名を省いて@c
使用するだけです。@c
-コンテキスト名を省略するのは、そのコンテキストは明らかに
+コンテキスト名を省略するのは、そのコンテキストは明らかに
@code{\with} 節が変更しようとしているコンテキストだからです。@c
実際、@code{\with} 節の中でコンテキストを指定するとエラーが発生します。
@@ -1611,7 +1611,7 @@ LilyPond では距離と長さは一般に譜スペース -- 譜の中の隣り
で測ります (特別な場合では、譜スペースの半分で測ることもあります)。@c
一方、たいていの @code{thickness} プロパティは @code{line-thickness} と@c
呼ばれる内部プロパティを単位として測ります。@c
-例えば、デフォルトでは、ヘアピン (訳者: 強弱記号) の線の太さは
+例えば、デフォルトでは、ヘアピン (訳者: 強弱記号) の線の太さは
1 単位の @code{line-thickness} であり、@c
音符の符幹の @code{thickness} は 1.3 です。@c
けれども、それとは単位の異なる太さプロパティがあるということにも@c
@@ -1621,7 +1621,7 @@ LilyPond では距離と長さは一般に譜スペース -- 譜の中の隣り
それでは、どうやって長さをフォント サイズに比例させるのでしょうか?@c
これは、まさにこの目的のために提供されている @code{magstep} と呼ばれる@c
特別な関数の助けを借りることによって達成できます。@c
-この関数は引数を 1 つ -- フォント サイズの変化 (前の例では #-2) --
+この関数は引数を 1 つ -- フォント サイズの変化 (前の例では #-2) --
をとり、他のオブジェクトの縮小に比例したスケーリング ファクタを返します。@c
以下のように使用します:
@@ -1658,12 +1658,12 @@ LilyPond では距離と長さは一般に譜スペース -- 譜の中の隣り
@end lilypond
@noindent
-符幹の長さと他の多くの長さに関係するプロパティは常に
+符幹の長さと他の多くの長さに関係するプロパティは常に
@code{staff-space} プロパティの値と比例関係になるよう算出されるため、@c
それらの長さも自動的にスケール ダウンされます。@c
これはオッシアの垂直方向のスケールだけに効果を及ぼすということに@c
注意してください -- 水平方向のスケールは、メインの音楽と同期するよう、@c
-メインの音楽のレイアウトによって決定されるため、水平方向のスケールは
+メインの音楽のレイアウトによって決定されるため、水平方向のスケールは
@code{staff-space} の変更によっていかなる影響も受けません。@c
もちろん、メインの音楽のすべてのスケールがこの方法で変更された場合、@c
水平方向のスペースも影響を受けます。@c
@@ -1721,7 +1721,7 @@ LilyPond では距離と長さは一般に譜スペース -- 譜の中の隣り
LilyPond が持つ譜外部オブジェクトの垂直位置のルールは、@c
譜外部オブジェクトをできるだけ譜の近くに、しかし他のオブジェクトと@c
衝突しない程度の近さに置くというものです。@c
-以下で示すように、LilyPond はオブジェクトを配置する順番を決定するために
+以下で示すように、LilyPond はオブジェクトを配置する順番を決定するために
@code{outside-staff-priority} プロパティを使用します。
最初に、LilyPond はすべての譜内部オブジェクトを配置します。@c
@@ -1736,7 +1736,7 @@ LilyPond が持つ譜外部オブジェクトの垂直位置のルールは、@c
2 つのオブジェクトが同じ @code{outside-staff-priority} を持つ場合、@c
先に発生するオブジェクトが譜の近くに配置されます。
-以下の例では、すべてのマークアップ テキストが同じ優先度を持っています
+以下の例では、すべてのマークアップ テキストが同じ優先度を持っています
(なぜなら、優先度が明示的にセットされていないからです)。@c
@q{Text3} が自動的に譜の近く、@q{Text2} の@c
すぐ下に納まるよう配置されていることに注意してください。
@@ -1750,7 +1750,7 @@ c2^"Text3"
c2^"Text4" |
@end lilypond
-デフォルトでは、譜も互いにできるだけ近くなるよう配置されます
+デフォルトでは、譜も互いにできるだけ近くなるよう配置されます
(最小間隔に従います)。@c
音符が隣接する譜に向かって長く突き出てている場合、譜を離さないと@c
記譜したものが重なり合ってしまう場合にのみ譜は離されます。@c
@@ -1778,7 +1778,7 @@ c2^"Text4" |
見分けられるようにすることを可能にするために不可欠なものです。@c
しかしながら、この自動機能をオーバライドする必要がある場合もあります。@c
このオーバライドは音楽全体に対しても、個々の音符に対してもできます。@c
-この自動機能を制御しているプロパティは各レイアウト オブジェクトの
+この自動機能を制御しているプロパティは各レイアウト オブジェクトの
@code{direction} プロパティです。@c
まず、これは何をするのかを説明し、それから、作成済みのコマンドを@c
いくつか紹介します。@c
@@ -1959,12 +1959,12 @@ c4^5 a^3 f^1 c'^5 |
このプロパティには 1 つから 3 つまでの値のリストがセットされるかもしれません。@c
このプロパティは運指法記号を上 (リストに @code{up} がある場合)、@c
下 (リストに @code{down} がある場合)、@c
-左 (リストに @code{left} がある場合。リストに @code{right} がある場合は右)
+左 (リストに @code{left} がある場合。リストに @code{right} がある場合は右)
に配置します。@c
逆に配置位置がリストされていない場合、その位置に運指法記号は配置されません。@c
LilyPond はこれらの制約を受け取り、
後に続く和音の音符への運指法記号をうまく配置します。@c
-@code{left} と @code{right} は相互排他的であるということに注意してください --
+@code{left} と @code{right} は相互排他的であるということに注意してください --
運指法記号は左右のどちらかにしか配置されないか、どちらにも配置されません。
@warning{このコマンドを使って単一の音符への運指法記号の配置を@c
@@ -1998,7 +1998,7 @@ LilyPond はこれらの制約を受け取り、
@noindent
運指法記号が少し込み合っているように見える場合は、@c
@code{font-size} でサイズを下げることができます。@c
-デフォルト値は内部リファレンスの @code{Fingering} オブジェクトのページから
+デフォルト値は内部リファレンスの @code{Fingering} オブジェクトのページから
@code{-5} であることがわかるので、@code{-7} にセットしてみましょう:
@lilypond[quote,fragment,ragged-right,verbatim,relative=1]
@@ -2035,7 +2035,7 @@ LilyPond はこれらの制約を受け取り、
@code{#f} にセットされていて、譜外部オブジェクトが作成されたときに@c
その譜外部オブジェクトの @code{outside-staff-priority} に適当な数値が@c
セットされます。@c
-以下の表はデフォルトで @code{Staff} コンテキストまたは
+以下の表はデフォルトで @code{Staff} コンテキストまたは
@code{Voice} コンテキストの中に配置される@c
いくつかの一般的な譜外部オブジェクトのデフォルトの
@code{outside-staff-priority} 値を示しています。
@@ -2108,7 +2108,7 @@ c,4 c c c |
スパナは @code{\startTextSpan} コマンドから
@code{\stopTextSpan} コマンドまで延び、テキストのフォーマットは
@code{\override TextSpanner} コマンドによって定義されます。@c
-詳細は @ruser{Text spanners} を参照してください。
+詳細は @ruser{テキスト スパナ} を参照してください。
この例はさらにオッターバ囲みを作成する方法についても示しています。
@@ -2126,8 +2126,8 @@ c,4 c c c |
作成されるレイアウト オブジェクトとは異なり無視されます。@c
小節番号、メトロノーム記号あるいはリハーサル記号を@c
それらの @code{outside-staff-priority} に従って配置したいのなら、@c
-@code{Score} コンテキストからそれぞれ @code{Bar_number_engraver},
-@code{Metronome_mark_engraver}, @code{Mark_engraver} を削除して最上位の
+@code{Score} コンテキストからそれぞれ @code{Bar_number_engraver},
+@code{Metronome_mark_engraver}, @code{Mark_engraver} を削除して最上位の
@code{Staff} コンテキストに置く必要があります。@c
そうした場合、それらの記号には@c
以下のデフォルトの @code{outside-staff-priority} 値が与えられます:
@@ -2185,10 +2185,10 @@ c,4 c c c |
しばしば譜の上に表示されます。@c
このことは、スラーがまず最初に配置されるため、アーティキュレーションなどの@c
譜外部オブジェクトをあまりにも高い位置に押し上げる可能性があります。@c
-アーティキュレーションの @code{avoid-slur} プロパティに
+アーティキュレーションの @code{avoid-slur} プロパティに
@code{'inside} をセットすることでアーティキュレーションを@c
スラーよりも内側に配置することができます。@c
-しかし、@code{avoid-slur} プロパティはアーティキュレーションの
+しかし、@code{avoid-slur} プロパティはアーティキュレーションの
@code{outside-staff-priority} が @code{#f} にセットされている場合にのみ@c
効果を持ちます。@c
代替手段として、スラーの @code{outside-staff-priority} に数値を@c
@@ -2449,7 +2449,7 @@ a4\f b\mf c\mp b\p
@enumerate
@item
-重なり合っているオブジェクトの 1 つの @strong{direction} を
+重なり合っているオブジェクトの 1 つの @strong{direction} を
@ref{譜内部オブジェクト} でリストアップした内部オブジェクトのための@c
定義済みコマンドを用いて変更することになるかもしれません。@c
符幹、スラー、連桁、タイ、強弱記号、テキスト、@c
@@ -2473,7 +2473,7 @@ LilyPond がレイアウト オブジェクトを配置するときに使用す
@item
@code{direction}
-これはすでに詳しくカバーされています --
+これはすでに詳しくカバーされています --
@ref{譜内部オブジェクト} を参照してください。
@item
@@ -2486,7 +2486,7 @@ LilyPond がレイアウト オブジェクトを配置するときに使用す
@cindex right-padding property (right-padding プロパティ)
@cindex staff-padding property (staff-padding プロパティ)
-あるオブジェクトが配置されるとき、そのオブジェクトの
+あるオブジェクトが配置されるとき、そのオブジェクトの
@code{padding} プロパティが、そのオブジェクトとそのオブジェクトに@c
最も隣接するオブジェクトの端との間に置かれる間隔を指定します。@c
@strong{配置される最中}のオブジェクトの @code{padding} 値が@c
@@ -2495,25 +2495,25 @@ LilyPond がレイアウト オブジェクトを配置するときに使用す
@code{padding} によって指定された間隔は @code{side-position-interface} を@c
サポートするオブジェクトすべてに適用することができます。
-臨時記号のグループの配置は、@code{padding} の代わりに、@code{left-padding} と
+臨時記号のグループの配置は、@code{padding} の代わりに、@code{left-padding} と
@code{right-padding} によって制御されます。@c
これらのプロパティは @code{AccidentalPlacement} オブジェクトの中にあり、@c
-注意すべきことに、そのオブジェクトは
+注意すべきことに、そのオブジェクトは
@strong{Staff} コンテキストの中にあります。@c
譜刻プロセスでは、符頭が最初に譜刻され、臨時記号 (がある場合は) が@c
次に符頭の左側に付け加えられます。@c
-このとき、臨時記号と符頭の間隔は
+このとき、臨時記号と符頭の間隔は
@code{right-padding} プロパティによって指定されます。@c
-そのため、@code{AccidentalPlacement} オブジェクトの
+そのため、@code{AccidentalPlacement} オブジェクトの
@code{right-padding} プロパティだけが臨時記号の配置に影響を与えます。
@code{staff-padding} プロパティは @code{padding} プロパティと@c
-深い関わりがあります:
+深い関わりがあります:
@code{padding} プロパティは、@code{side-position-interface} を@c
-サポートするオブジェクトとそれに最隣接する他のオブジェクト
+サポートするオブジェクトとそれに最隣接する他のオブジェクト
(一般には音符や譜線) との間のスペースの最小量を制御します。@c
一方、@code{staff-padding} は常に譜の外側に配置される@c
-レイアウト オブジェクトにのみ適用されます --
+レイアウト オブジェクトにのみ適用されます --
これは譜の外側に配置されるオブジェクトと譜の間に挿入されるべき@c
スペースの最小量を制御します。@c
@code{staff-paddin} は譜ではなく音符との相対関係で配置されるオブジェクトには@c
@@ -2521,7 +2521,7 @@ LilyPond がレイアウト オブジェクトを配置するときに使用す
そのようなオブジェクトに対して @code{staff-padding} のオーバライドを@c
行ったとしてもエラーは起きないかもしれませんが、無視されます。
-あなたが再配置しようとしているオブジェクトに対して求められる
+あなたが再配置しようとしているオブジェクトに対して求められる
@code{padding} プロパティはどれなのかを見つけるには、内部リファレンスに@c
戻ってそのオブジェクトのプロパティを調べる必要があります。@c
@code{padding} プロパティはあなたが再配置しようとしているオブジェクトの中には@c
@@ -2548,7 +2548,7 @@ LilyPond がレイアウト オブジェクトを配置するときに使用す
代替手段として、@code{-1} から @code{+1} までの数値を@c
指定することもできます。@c
@code{-1} は左揃えであり、@code{+1} は右揃え、@c
-その間の数値は左揃えから右揃えへのテキストを移動させます
+その間の数値は左揃えから右揃えへのテキストを移動させます
(訳者: @code{-0.5} であれば、左揃えと中央揃えの中間ということ)。@c
@code{1} よりも大きな数値を指定することでテキストをさらに左へ、@c
@code{-1} よりも小さな数値を指定することでテキストを@c
@@ -2593,19 +2593,19 @@ LilyPond がレイアウト オブジェクトを配置するときに使用す
和音の中で近接して配置された音符や異なるボイスの中にあって同時に起こる音符は、@c
符頭の衝突を避けるために、2 つ (場合によってはそれ以上) の列に@c
配置されます。@c
-この列は音符列と呼ばれ、その列に音符をレイアウトするために @code{NoteColumn}
+この列は音符列と呼ばれ、その列に音符をレイアウトするために @code{NoteColumn}
と呼ばれるオブジェクトが作成されます。
-@code{force-hshift} プロパティは @code{NoteColumn} のプロパティです
+@code{force-hshift} プロパティは @code{NoteColumn} のプロパティです
(実際には @code{note-column-interface} のプロパティです)。@c
-このプロパティを変更することで音符列を、音符列特有の単位 --
+このプロパティを変更することで音符列を、音符列特有の単位 --
すなわち、最初のボイスの中にある音符の符頭の幅 -- に従って、@c
移動させることができます。@c
-このプロパティは、通常の
+このプロパティは、通常の
@code{\shiftOn} コマンド
-(@ref{ボイスの明示的なインスタンス化} を参照してください)
+(@ref{ボイスを明示的にインスタンス化する} を参照してください)
が音符の衝突を解決できないような複雑な状況で使用されるべきです。@c
-この目的のためには、@code{extra-offset} プロパティを用いるよりも
+この目的のためには、@code{extra-offset} プロパティを用いるよりも
@code{force-hshift} プロパティを用いる方が好ましいです。@c
なぜなら、譜スペースを単位とした距離を算出する必要が無く、@c
@code{NoteColumn} の内外に音符を移動させることは符頭のマージといった@c
@@ -2617,9 +2617,9 @@ LilyPond がレイアウト オブジェクトを配置するときに使用す
最後に、他の方法がすべて失敗した場合、オブジェクトを手動で譜の中央線からの@c
垂直方向の相対位置に従って、あるいは新たに設定した位置との距離に従って、@c
再配置することになるかもしれません。@c
-この方法の欠点は、再配置のための正確な値を算出する必要がある --
+この方法の欠点は、再配置のための正確な値を算出する必要がある --
しばしば、その算出はそれぞれのオブジェクトに対して個々に、トライ&エラーで@c
-行われます -- 必要があるということ、さらに、この方法による移動は
+行われます -- 必要があるということ、さらに、この方法による移動は
LilyPond が他のオブジェクトをすべて配置した後に行われるため、@c
ユーザはその結果として起こるかもしれない衝突を@c
すべて回避する責任があるということです。@c
@@ -2652,7 +2652,7 @@ LilyPond が他のオブジェクトをすべて配置した後に行われる
単位は譜スペースです。@c
けれども、スラーとフレージング スラーを任意の値で@c
再配置することはできないということに注意してください。@c
-LilyPond はまずスラーが取り得る位置のリストを生成し、それからデフォルトでは
+LilyPond はまずスラーが取り得る位置のリストを生成し、それからデフォルトでは
@qq{最良に見える} スラーを探します。@c
@code{positions} がオーバライドされていた場合、@c
そのリストの中からリクエストされた位置に最も近いスラーが選択されます。
@@ -2775,7 +2775,7 @@ sesquisharp = \markup { \sesquisharp }
@noindent
これは必然的に臨時記号のステンシルをオーバライドすることになります。@c
このオーバライドについては後々までカバーされません。@c
-ステンシル タイプは手続きでなければならず、ここでは @code{Accidental} の
+ステンシル タイプは手続きでなければならず、ここでは @code{Accidental} の
@code{text} プロパティの内容
-- 内容には 1.5 倍シャープがセットされています
-- を譜刻するように変更されています。@c
@@ -2849,7 +2849,7 @@ LilyPond がそれと衝突するかもしれない音符を突き止めるの
ここでの最良の解決策は、複数小節に亘る休符を下へ移動させることです。@c
なぜなら、その休符はボイス 2 の中にあるからです。@c
-@code{\voiceTwo} (すなわち、@code{<<@{...@} \\ @{...@}>>} 構造の
+@code{\voiceTwo} (すなわち、@code{<<@{...@} \\ @{...@}>>} 構造の
2 番目のボイス) のデフォルト状態では、@c
@code{MultiMeasureRest} の @code{staff-position} は @code{-4} に@c
セットされています。@c
@@ -2997,12 +2997,12 @@ r4
@end lilypond
@noindent
-最初の和音の下の方にある 2 つの音符 (つまり、3 番目のボイス (ボイス 4) の音符)
+最初の和音の下の方にある 2 つの音符 (つまり、3 番目のボイス (ボイス 4) の音符)
を上の方にある 2 つの音符の音符列からずらすべきではありません。@c
-これを修正するには、下の音符の @code{force-hshift} --
+これを修正するには、下の音符の @code{force-hshift} --
これは @code{NoteColumn} のプロパティです -- を 0 にセットします。@c
2 番目の和音の下の方の音符は、上の方の音符のすぐ右に置くのが最良です。@c
-そうするには、この音符の @code{force-hshift} を 0.5 にセットします --
+そうするには、この音符の @code{force-hshift} を 0.5 にセットします --
つまり、上の方の音符の音符列から符頭の幅の半分だけ右にずらします。
ここで、最終結果を挙げます:
@@ -3125,7 +3125,7 @@ lhMusic = \relative c' {
他の部分はすべて単一のボイスなので、最も容易な方法は
4 つのボイスを必要になったときに一時的に導入する方法です。@c
一時的に多声にする方法を忘れてしまったのならば、@c
-@ref{私はボイスを聴いている} と @ref{ボイスの明示的なインスタンス化}
+@ref{私はボイスを聴いている} と @ref{ボイスを明示的にインスタンス化する}
を参照してください。@
ここでは、多声パッセージに明示的にインスタンス化されたボイスを使うことにします。@c
なぜなら、すべてのボイスが明示的にインスタンス化されている方が、@c
@@ -3252,7 +3252,7 @@ lhMusic = \relative c' {
この学習マニュアルではこれらのことは言及されてこなかったのに、@c
どうやってやればいいのでしょうか?@c
ここで、記譜法リファレンスに移行する必要があります。@c
-索引で @q{arpeggio} と @q{bar line} を探せばすぐに、アルペジオは
+索引で @q{arpeggio} と @q{bar line} を探せばすぐに、アルペジオは
@code{\arpeggio} を和音の後に付け加えることによって作り出され、@c
2 重小節線は @code{\bar "||"} コマンドによって作り出されることが@c
わかります。@c
@@ -3334,8 +3334,8 @@ lhMusic = \relative c' {
記譜法リファレンスで @qq{merge} を探せばすぐに、@c
@ruser{Collision resolution} で符頭や付点の付き方が異なる音符を@c
マージするためのコマンドにたどり着きます。@c
-今回の例では、多声部セクションで両方のタイプの音符をマージする
-(異なる符頭を持つ音符のマージと、付点の付き方が異なる音符のマージ)
+今回の例では、多声部セクションで両方のタイプの音符をマージする
+(異なる符頭を持つ音符のマージと、付点の付き方が異なる音符のマージ)
必要があるので、記譜法リファレンスで見つけた情報を使って、以下のコマンド:
@example
@@ -3421,10 +3421,10 @@ lhMusic = \relative c' {
今回の例では、2 つの D は両方とも上向きの符幹を持っていて、@c
3 つ目の音符 -- C -- が存在します。@c
我々は @code{\stemDown} を用いて符幹の向きを変更する方法を知っていて、@c
-記譜法リファレンスも C を移動させる方法について述べています --
+記譜法リファレンスも C を移動させる方法について述べています --
@code{\shift} コマンドの 1 つを用いてシフトを行います。@c
しかし、どのシフトを行えばよいのでしょうか?@c
-C はシフト off のボイス 2 の中にあり、2 つの D はボイス 1 とボイス 3 --
+C はシフト off のボイス 2 の中にあり、2 つの D はボイス 1 とボイス 3 --
それぞれ、シフト off とシフト on -- の中にあります。@c
ですから、C が 2 つの D と衝突するのを避けるために、@c
@code{\shiftOnn} を用いて C を更にシフトさせる必要があります。@c
@@ -3493,10 +3493,10 @@ lhMusic = \relative c' {
@end lilypond
もうちょっとです。@c
-残っている問題は 2 つだけです:
+残っている問題は 2 つだけです:
マージされた D の下向きの符幹はあるべきではなく、C は D の右側に配置した方が@c
良いということです。@c
-以前に行った調整からこれらを行う方法を両方とも知っています:
+以前に行った調整からこれらを行う方法を両方とも知っています:
符幹を透明にして、@code{force-hshift} プロパティを用いて C を移動させます。@c
ここで、最終結果を示します:
@@ -3651,7 +3651,7 @@ lhMusic = \relative c' {
譜外部オブジェクトを出力から削除しようとする場合、そのオブジェクトの
@code{transparent} プロパティではなく @code{stencil} プロパティを@c
オーバライドする方が通常は望ましいです。@c
-あるオブジェクトの @code{stencil} プロパティを
+あるオブジェクトの @code{stencil} プロパティを
@code{#f} にセットすると、@c
そのオブジェクトは出力から完全に削除されます。@c
このことは、削除されたオブジェクトがそのオブジェクトとの相対位置で@c
@@ -3663,7 +3663,7 @@ lhMusic = \relative c' {
その場合、メトロノーム記号を出力に表示させたくありません。@c
そして、それが 2 つのシステム (小節とその中にある表記) 間のスペースと、@c
譜上にある隣接する注釈の位置に影響を与えることを望みません。@c
-そのため、そのメトロノーム記号の @code{stencil} プロパティを
+そのため、そのメトロノーム記号の @code{stencil} プロパティを
@code{#f} にセットする方法が最良です。@c
ここで、2 つの手法の結果を示します:
@@ -3829,7 +3829,7 @@ VerseFour = \lyricmode {
@subsection スタイル シート
@translationof Style sheets
-LilyPond が作り出す出力にはさまざまな変更を加えることができます
+LilyPond が作り出す出力にはさまざまな変更を加えることができます
(詳細は @ref{出力を調整する} を参照してください)。@c
しかしながら、調整を加えたい入力ファイルがたくさんあるとしたらどうでしょう?@c
また、単に調整を実際の音楽表記から分離したいとしたらどうでしょう?@c
@@ -3901,7 +3901,7 @@ inst =
参照します。@c
(インクルードされるファイルをコンパイルされるメイン ファイルと区別するため、@c
拡張子 @file{.ily} を使っています。)
-今度は音楽ファイルを変更しましょう
+今度は音楽ファイルを変更しましょう
(このファイルを @file{"music.ly"} として保存してください)。
@c We have to do this awkward example/lilypond-non-verbatim
@@ -4147,7 +4147,7 @@ inst =
あなたがパーツ一式を作っているだけだとしても役に立つ可能性があります。@c
私は自分のプロジェクトのために@c
半ダースの @q{スタイル シート} ファイルを使います。@c
-私はそれぞれの音楽ファイルを
+私はそれぞれの音楽ファイルを
@code{\include "../global.ily"} で始め、@c
@file{gloval.ily} には以下の内容を記述しています:
@@ -4175,8 +4175,8 @@ LilyPond の内部ファイルを調べることによって@c
まずあなたの使っているシステム特有のディレクトリを見つけ出す必要があります。@c
このディレクトリの場所は、(a) あなたが lilypond.org からコンパイル済みの@c
バイナリをダウンロードすることによって LilyPond を手に入れたのか、@c
-それとも、パッケージ マネージャから LilyPond をインストールした
-(つまり、Linux と一緒に配布されたか、fink や cygwin でインストールされた)
+それとも、パッケージ マネージャから LilyPond をインストールした
+(つまり、Linux と一緒に配布されたか、fink や cygwin でインストールされた)
のか、(b) LilyPond はどの OS 上で使用されているのか、に依存します:
@strong{lilypond.org からダウンロードした}
@@ -4191,7 +4191,7 @@ LilyPond の内部ファイルを調べることによって@c
@file{@var{INSTALLDIR}/LilyPond.app/Contents/Resources/share/lilypond/current/}
に進んでください。@c
ターミナルからこのディレクトリへ @code{cd} で移動するか、@c
-LilyPond アプリケーション上でコントロール クリックして
+LilyPond アプリケーション上でコントロール クリックして
@q{Show Package Contents} を選択します。
@item Windows
@@ -4236,7 +4236,7 @@ tieDotted = @{
@end example
あなたがこれらのデフォルト値を好まない場合、これらの定義済みコマンドを@c
-容易に再定義することができます --
+容易に再定義することができます --
他の変数と同様に、入力ファイルの先頭で定義します。
以下のファイルは @file{ly/} で見つかる有用なファイルです:
@@ -4256,14 +4256,14 @@ tieDotted = @{
@tab スパナ関係の定義済みコマンドの定義
@end multitable
-他の設定 (マークアップ コマンドの定義など) は
+他の設定 (マークアップ コマンドの定義など) は
@code{.scm} (Scheme) ファイルとして保存されています。@c
Scheme プログラミング言語は、LilyPond 内部処理へのプログラム可能な@c
インタフェイスを提供するために使用されます。@c
これらのファイルについての詳しい説明は、Scheme 言語についての知識が@c
必要となるため、このマニュアルの範囲外です。@c
Scheme 言語とこれらのファイルを理解するには、十分な知識や時間が@c
-必要であるということを知っておくべきです
+必要であるということを知っておくべきです
(@rextend{Scheme tutorial} を参照してください)。
あなたがこの知識を持っているのなら、興味を持つかもしれない Scheme ファイルは@c
@@ -4300,7 +4300,7 @@ LilyPond は入力ファイルの処理中に追加のチェックを行うこ
テキスト スクリプトや歌詞の一部が余白まではみ出す場合、これらのチェックは@c
楽譜のその行を縮めてマージンの内側に収まるようにします。
-すべての状況下で有効にするには、以下のように、音楽の中の行ではなく
+すべての状況下で有効にするには、以下のように、音楽の中の行ではなく
@code{Score} の @code{\with} ブロックの中に@c
これらのチェックのオーバライドを置くことによって、@c
動作可能な状態にする必要があります:
@@ -4330,14 +4330,14 @@ LilyPond は入力ファイルの処理中に追加のチェックを行うこ
@translationof Advanced tweaks with Scheme
@code{\override} と @code{\tweak} コマンドを用いることで@c
-多くのことが可能になりますが、LilyPond のアクションを変更するもっと強力な手段が
+多くのことが可能になりますが、LilyPond のアクションを変更するもっと強力な手段が
LilyPond 内部処理へのプログラム可能なインタフェイスを通じて利用可能です。@c
Scheme プログラミング言語で書かれたコードは LilyPond の内部処理に@c
直接組み込むことができます。@c
もちろん、それを行うには Scheme プログラミングについての基礎知識が必要であり、@c
その手引きが @rextend{Scheme tutorial} で提供されています。
-多くの実現可能なことの 1 つの例としては、プロパティに定数をセットする代わりに
+多くの実現可能なことの 1 つの例としては、プロパティに定数をセットする代わりに
Scheme プロシージャをセットすることができます。@c
このプロパティが LilyPond によってアクセスされたときに、@c
このプロシージャが呼び出されます。@c
diff --git a/Documentation/ja/macros.itexi b/Documentation/ja/macros.itexi
index 9c3c90a..ca20539 100644
--- a/Documentation/ja/macros.itexi
+++ b/Documentation/ja/macros.itexi
@@ -102,8 +102,7 @@ translations should be in macros.itexi.
このマニュアルと他のドキュメントの関係について、あるいは、このマニュアルを他の形式で読む方法についての情報は、@rwebnamed{マニュアル,マニュアル}
を参照してください。
-マニュアルのいずれかを見失ってしまった場合、@w{@uref{http://@/www@/.lilypond@/.org/}}
-にマニュアルがすべて揃っています。
+マニュアルのいずれかを見失ってしまった場合、@w{@uref{http://@/www@/.lilypond@/.org/}} にマニュアルがすべて揃っています。
@end cartouche
@end macro
@@ -121,8 +120,7 @@ translations should be in macros.itexi.
@copyrightDeclare
@quotation
-GNU フリー文書利用許諾契約書バージョン 1.1
-またはフリー ソフトウェア財団によって発行されたその後のバージョンの約定に従う限り、このドキュメントを複製、変更する許可を与えます。変更不可部分はありません。この利用許諾契約書のコピーは「GNU フリー文書利用許諾契約書」という章に含まれています。
+GNU フリー文書利用許諾契約書バージョン 1.1 またはフリー ソフトウェア財団によって発行されたその後のバージョンの約定に従う限り、このドキュメントを複製、変更する許可を与えます。変更不可部分はありません。この利用許諾契約書のコピーは「GNU フリー文書利用許諾契約書」という章に含まれています。
@end quotation
@end copying
@end ifset
diff --git a/Documentation/ja/notation/editorial.itely b/Documentation/ja/notation/editorial.itely
new file mode 100644
index 0000000..16202e3
--- /dev/null
+++ b/Documentation/ja/notation/editorial.itely
@@ -0,0 +1,746 @@
+@c -*- coding: utf-8; mode: texinfo; -*-
+@ignore
+ Translation of GIT committish: 192439e23bf243634b52f77dd7b084cac7a8d48c
+
+ When revising a translation, copy the HEAD committish of the
+ version that you are working on. See TRANSLATION for details.
+@end ignore
+
+@c \version "2.13.36"
+
+
+@c Translators: Yoshiki Sawada
+@c Translation status: post-GDP
+
+
+@node 編集者の注釈
+@section 編集者の注釈
+@translationof Editorial annotations
+
+@lilypondfile[quote]{editorial-headword.ly}
+
+このセクションでは、音符の見た目を変える方法と、@c
+分析や教育的な強調を付け加える方法について議論します。
+
+@menu
+* 譜の内部::
+* 譜の外部::
+@end menu
+
+
+@node 譜の内部
+@subsection 譜の内部
+@translationof Inside the staff
+
+このセクションでは、譜の内部にある要素に強調を付け加える方法について説明します。
+
+@menu
+* 記譜フォント サイズを選択する::
+* 運指の指示::
+* 隠された音符::
+* オブジェクトに色を付ける::
+* 括弧::
+* 符幹::
+@end menu
+
+@node 記譜フォント サイズを選択する
+@unnumberedsubsubsec 記譜フォント サイズを選択する
+@translationof Selecting notation font size
+
+@cindex font size (notation) scaling (フォント サイズ (記譜法) の調整)
+@cindex font size (notation) (フォント サイズ (記譜法))
+@cindex selecting font size (notation) (フォント サイズ (記譜法) を選択する)
+@cindex notation font size (記譜フォント サイズ)
+@cindex note heads (符頭)
+
+@funindex fontSize
+@funindex font-size
+@funindex magstep
+@funindex \huge
+@funindex \large
+@funindex \normalsize
+@funindex \small
+@funindex \tiny
+@funindex \teeny
+@funindex huge
+@funindex large
+@funindex normalsize
+@funindex small
+@funindex tiny
+@funindex teeny
+
+記譜要素のフォント サイズを変更することができます。@c
+これは連桁やスラーなどの可変シンボルのサイズは変更しません。
+
+@warning{テキストのフォント サイズを変更する方法については
+@ref{Selecting font and font size} を参照してください。}
+
+@lilypond[verbatim,quote,relative=2]
+\huge
+c4.-> d8---3
+\large
+c4.-> d8---3
+\normalsize
+c4.-> d8---3
+\small
+c4.-> d8---3
+\tiny
+c4.-> d8---3
+\teeny
+c4.-> d8---3
+@end lilypond
+
+内部的には、これは @code{fontSize} プロパティを設定します。@c
+この設定により @code{font-size} プロパティが@c
+すべてのレイアウト オブジェクトにセットされます。@c
+@code{font-size} の値は、カレントの譜の高さでの標準フォント サイズからの@c
+相対値を表している数字です。@c
+1 段階上がる毎にフォント サイズは約 12% 増加します。@c
+6 段階でちょうど 2 倍になります。@c
+Scheme 関数 @code{magstep} は @code{font-size} 数をスケーリング ファクタに@c
+変換します。@c
+@code{font-size} プロパティを直接設定することも可能です。@c
+そうした場合、特定のレイアウト オブジェクトだけが影響を受けます。
+
+@lilypond[verbatim,quote,relative=2]
+\set fontSize = #3
+c4.-> d8---3
+\override NoteHead #'font-size = #-4
+c4.-> d8---3
+\override Script #'font-size = #2
+c4.-> d8---3
+\override Stem #'font-size = #-5
+c4.-> d8---3
+@end lilypond
+
+@cindex standard font size (notation) (標準フォント サイズ (記譜法))
+@cindex font size (notation), standard (標準フォント サイズ (記譜法))
+
+@funindex font-interface
+@funindex font-size
+
+フォント サイズの変更は、ひな形のサイズが望みのサイズに最も近くなるよう
+(一定の割合で) 増減することによって、達成されます@c
+標準フォント サイズ (@w{@code{font-size = #0}} のフォント サイズ) は@c
+標準の譜の高さに基づきます。@c
+20pt の譜では、10pt のフォントが選択されます。
+
+@code{font-size} プロパティはフォントを使用するレイアウト オブジェクトだけに@c
+セットすることができます@c
+そのようなオブジェクトは @code{font-interface} レイアウト インタフェイスを@c
+サポートします。
+
+
+@predefined
+@code{\teeny},
+@code{\tiny},
+@code{\small},
+@code{\normalsize},
+@code{\large},
+@code{\huge}
+@endpredefined
+
+
+@seealso
+コード断片集:
+@rlsr{Editorial annotations}
+
+内部リファレンス:
+@rinternals{font-interface}
+
+
+@node 運指の指示
+@unnumberedsubsubsec 運指の指示
+@translationof Fingering instructions
+
+@cindex fingering (運指法)
+@cindex finger change (指を変える)
+
+@funindex \finger
+@funindex finger
+
+運指の指示は @var{音符}-@var{数字} を用いることで挿入することができます:
+
+@lilypond[verbatim,quote,relative=2]
+c4-1 d-2 f-4 e-3
+@end lilypond
+
+指の変更のためにマークアップ テキストが使用されることもあります。
+
+@lilypond[verbatim,quote,relative=2]
+c4-1 d-2 f-4 e-3
+@end lilypond
+
+指の入れ替えのためにマークアップ テキストを使うこともできます。
+
+@lilypond[verbatim,quote,relative=2]
+c4-1 d-2 f-4 c^\markup { \finger "2 - 3" }
+@end lilypond
+
+@cindex thumb-script (サム-スクリプト)
+
+@funindex \thumb
+@funindex thumb
+
+ある音符を親指で演奏するよう指示するために、@c
+サム-スクリプト (thumb-script) を付け加えることができます
+(例えば、チェロ音楽で)。
+
+@lilypond[verbatim,quote,relative=2]
+<a_\thumb a'-3>2 <b_\thumb b'-3>
+@end lilypond
+
+@cindex fingering chords (和音の運指法)
+@cindex fingering instructions for chords (和音の運指指示)
+@cindex chords, fingering (和音の運指法)
+
+和音の個々の音符の後に運指を付け加えることによって、@c
+和音に対する運指法を付け加えることができます。
+
+@lilypond[verbatim,quote,relative=2]
+<c-1 e-2 g-3 b-5>2 <d-1 f-2 a-3 c-5>
+@end lilypond
+
+運指指示の配置を手動で譜の上または下にすることができます。@c
+@ref{Direction and placement} を参照してください。
+
+@snippets
+
+@lilypondfile[verbatim,lilyquote,ragged-right,texidoc,doctitle]
+{controlling-the-placement-of-chord-fingerings.ly}
+
+@lilypondfile[verbatim,lilyquote,texidoc,doctitle]
+{allowing-fingerings-to-be-printed-inside-the-staff.ly}
+
+@lilypondfile[verbatim,lilyquote,texidoc,doctitle]
+{avoiding-collisions-with-chord-fingerings.ly}
+
+
+@seealso
+記譜法リファレンス:
+@ref{Direction and placement}
+
+コード断片集:
+@rlsr{Editorial annotations}
+
+内部リファレンス:
+@rinternals{FingeringEvent},
+@rinternals{fingering-event},
+@rinternals{Fingering_engraver},
+@rinternals{New_fingering_engraver},
+@rinternals{Fingering}
+
+@knownissues
+デフォルトでは、@samp{@var{note}-@var{digit}} は 9 よりも大きな数は@c
+サポートしません。
+
+
+@node 隠された音符
+@unnumberedsubsubsec 隠された音符
+@translationof Hidden notes
+
+@cindex hidden notes
+@cindex invisible notes
+@cindex transparent notes
+@cindex notes, hidden
+@cindex notes, invisible
+@cindex notes, transparent
+
+@funindex \hideNotes
+@funindex hideNotes
+@funindex \unHideNotes
+@funindex unHideNotes
+
+@c 未訳
+隠された (または不可視、透明の) 音符は、preparing theory や作曲の演習の際に@c
+有用です。
+
+@lilypond[verbatim,quote,relative=2]
+c4 d
+\hideNotes
+e4 f
+\unHideNotes
+g a
+\hideNotes
+b
+\unHideNotes
+c
+@end lilypond
+
+不可視の音符に取り付けられた記譜オブジェクトは可視のままです。
+
+@lilypond[verbatim,quote,relative=2]
+c4( d)
+\hideNotes
+e4(\p f)--
+@end lilypond
+
+
+@predefined
+@code{\hideNotes},
+@code{\unHideNotes}
+@endpredefined
+
+
+@seealso
+学習マニュアル:
+@rlearning{オブジェクトの可視性と色}
+
+Notation Reference:
+@ref{不可視の休符},
+@ref{Visibility of objects},
+@ref{譜を隠す}
+
+コード断片集:
+@rlsr{Editorial annotations}
+
+内部リファレンス:
+@rinternals{Note_spacing_engraver},
+@rinternals{NoteSpacing}
+
+
+@node オブジェクトに色を付ける
+@unnumberedsubsubsec オブジェクトに色を付ける
+@translationof Coloring objects
+
+@cindex colored objects (色付きのオブジェクト)
+@cindex objects, colored (色付きのオブジェクト)
+@cindex colors (色)
+@cindex coloring objects (オブジェクトに色を付ける)
+@cindex colored notes (色付きの音符)
+@cindex coloring notes (音符に色を付ける)
+@cindex notes, colored (色付きの音符)
+@cindex x11 color (X11 カラー)
+@cindex x11-color
+@cindex with-color
+
+@funindex color
+@funindex \with-color
+@funindex with-color
+@funindex x11-color
+
+個々のオブジェクトに色を割り振ることができます。@c
+有効なカラー名は @ref{List of colors} でリストアップされています。
+
+@lilypond[verbatim,quote,relative=2]
+\override NoteHead #'color = #red
+c4 c
+\override NoteHead #'color = #(x11-color 'LimeGreen)
+d
+\override Stem #'color = #blue
+e
+@end lilypond
+
+
+Scheme 関数 @code{x11-color} を用いることによって、@c
+X11 のために定義された色の全範囲にアクセスすることができます。@c
+この関数は引数を 1 つとります。@c
+この引数は @code{'@var{FooBar}} という形式のシンボルであったり、@c
+@code{"@var{FooBar}"} という形式の文字列であったりします。@c
+最初の形式はより素早く記述できて、より効率的です。@c
+しかしながら、2 番目の形式を使うと複数単語形式の X11 カラーに@c
+アクセスすることができます。
+
+@code{x11-color} がパラメータとして意味をなさない場合、@c
+その色はデフォルトの黒になります。
+
+@c KEEP LY
+@lilypond[verbatim,quote,relative=2]
+\override Staff.StaffSymbol #'color = #(x11-color 'SlateBlue2)
+\set Staff.instrumentName = \markup {
+ \with-color #(x11-color 'navy) "Clarinet"
+}
+
+gis8 a
+\override Beam #'color = #(x11-color "medium turquoise")
+gis a
+\override Accidental #'color = #(x11-color 'DarkRed)
+gis a
+\override NoteHead #'color = #(x11-color "LimeGreen")
+gis a
+% 以下は意図的に意味をなさない色を指定しています。符幹が黒のままであることに注意してください
+\override Stem #'color = #(x11-color 'Boggle)
+b2 cis
+@end lilypond
+
+@cindex rgb-color
+@cindex color, rgb (RGB カラー)
+@cindex rgb color (RGB カラー)
+
+@funindex rgb-color
+
+Scheme 関数 @code{rgb-color} を用いることによって、@c
+厳密な RGB カラーを指定することができます。
+
+@lilypond[verbatim,quote,relative=2]
+\override Staff.StaffSymbol #'color = #(x11-color 'SlateBlue2)
+\set Staff.instrumentName = \markup {
+ \with-color #(x11-color 'navy) "Clarinet"
+}
+
+\override Stem #'color = #(rgb-color 0 0 0)
+gis8 a
+\override Stem #'color = #(rgb-color 1 1 1)
+gis8 a
+\override Stem #'color = #(rgb-color 0 0 0.5)
+gis4 a
+@end lilypond
+
+
+@seealso
+記譜法リファレンス:
+@ref{List of colors},
+@ref{The tweak command}
+
+コード断片集:
+@rlsr{Editorial annotations}
+
+
+@cindex x11 color (X11 カラー)
+@cindex colored notes in chords (和音の中にある色付きの音符)
+@cindex notes, colored in chords (和音の中にある色付きの音符)
+@cindex color in chords (和音の中で色を付ける)
+
+@funindex x11-color
+
+@knownissues
+X11 カラーは必ずしも同様の名前を持つノーマル カラーと@c
+まったく同じとなるわけではありません。
+
+すべての X11 カラーが Web ブラウザで見分けられるわけではありません。@c
+つまり、ある Web ブラウザは @code{'LineGreen} と @code{'ForestGreen} を@c
+同じ色で表示するかもしれません。@c
+Web 向けでは、ノーマル カラーを使用することを推奨します
+(つまり、@code{#blue}, @code{#green}, @code{#red})。
+
+和音の中にある音符には @code{\override} で色を付けることはできません。@c
+@code{\override} の代わりに @code{\tweak} を使用してください
+-- @ref{The tweak command} を参照してください。
+
+
+@node 括弧
+@unnumberedsubsubsec 括弧
+@translationof Parentheses
+
+@c 保留: ghost notes
+@cindex ghost notes (ゴースト音符)
+@cindex notes, ghost (ゴースト音符)
+@cindex notes, parenthesized (括弧で囲まれた音符)
+@cindex parentheses (括弧)
+
+@funindex \parenthesize
+@funindex parenthesize
+
+音楽イベントの前に @code{\parenthesize} を置くことによって、@c
+そのオブジェクトに括弧を付けることができます。@c
+和音の前に @code{\parenthesize} を置くと、@c
+和音の音符それぞれに括弧が付けられます。@c
+和音内部の音符に個別に括弧を付けることもできます。
+
+@lilypond[verbatim,quote,relative=2]
+c2 \parenthesize d
+c2 \parenthesize <c e g>
+c2 <c \parenthesize e g>
+@end lilypond
+
+音符ではないオブジェクトにも括弧を付けることができます。@c
+アーティキュレーションに対して括弧をつける場合、@c
+@code{\parenthesize} コマンドの前にハイフンが必要です。
+
+@lilypond[verbatim,quote,relative=2]
+c2-\parenthesize -. d
+c2 \parenthesize r
+@end lilypond
+
+
+@seealso
+コード断片集:
+@rlsr{Editorial annotations}
+
+内部リファレンス:
+@rinternals{Parenthesis_engraver},
+@rinternals{ParenthesesItem},
+@rinternals{parentheses-interface}
+
+
+@knownissues
+
+和音に括弧を付けると、和音全体に単一の大きな括弧が付くのではなく、@c
+それぞれの音符に個別に括弧が付きます。
+
+
+@node 符幹
+@unnumberedsubsubsec 符幹
+@translationof Stems
+
+@cindex stem (符幹)
+@cindex stem, invisible (不可視の符幹)
+@cindex invisible stem (不可視の符幹)
+
+@funindex \stemUp
+@funindex stemUp
+@funindex \stemDown
+@funindex stemDown
+@funindex \stemNeutral
+@funindex stemNeutral
+@cindex stem, direction (符幹の向き)
+@cindex stem, up (符幹を上向きにする)
+@cindex stem, down (符幹を下向きにする)
+@cindex stem, neutral (符幹の向きを元に戻す)
+
+音符が見つかった場合はいつでも @code{Stem} オブジェクトが@c
+自動的に作成されます。@c
+全音符や休符の場合でも @code{Stem} オブジェクトが作成されますが、@c
+不可視になります。
+
+符幹の向きを手動で上または下にすることができます
+-- @ref{Direction and placement} を参照してください。
+
+
+@predefined
+@code{\stemUp},
+@code{\stemDown},
+@code{\stemNeutral}
+@endpredefined
+
+
+@snippets
+
+@lilypondfile[verbatim,lilyquote,ragged-right,texidoc,doctitle]
+{default-direction-of-stems-on-the-center-line-of-the-staff.ly}
+
+
+@seealso
+記譜法リファレンス:
+@ref{Direction and placement}
+
+コード断片集:
+@rlsr{Editorial annotations}
+
+内部リファレンス:
+@rinternals{Stem_engraver},
+@rinternals{Stem},
+@rinternals{stem-interface}
+
+
+@node 譜の外部
+@subsection 譜の外部
+@translationof Outside the staff
+
+このセクションでは、@c
+譜の外側から譜の中にある要素を強調するための方法について説明します。
+
+@menu
+* バルーン ヘルプ::
+* グリッド ライン::
+* 分析の囲み::
+@end menu
+
+@node バルーン ヘルプ
+@unnumberedsubsubsec バルーン ヘルプ
+@translationof Balloon help
+
+@cindex balloon (バルーン)
+@cindex notation, explaining (記譜法を説明する)
+@cindex balloon help (バルーン ヘルプ)
+@cindex help, balloon (バルーン ヘルプ)
+
+@funindex \balloonGrobText
+@funindex \balloonText
+@funindex Balloon_engraver
+@funindex balloonGrobText
+@funindex balloonText
+@funindex \balloonLengthOn
+@funindex balloonLengthOn
+@funindex \balloonLengthOff
+@funindex balloonLengthOff
+
+記譜要素に四角いバルーンで印を付けて、テキストを付け加えることができます。@c
+この機能の主目的は記譜法を説明することです。
+
+@lilypond[verbatim,quote,relative=2]
+\new Voice \with { \consists "Balloon_engraver" }
+{
+ \balloonGrobText #'Stem #'(3 . 4) \markup { "I'm a Stem" }
+ a8
+ \balloonGrobText #'Rest #'(-4 . -4) \markup { "I'm a rest" }
+ r
+ <c, g'-\balloonText #'(-2 . -2) \markup { "I'm a note head" } c>2.
+}
+@end lilypond
+
+
+上の例には 2 つの音楽関数が使われています
+-- @code{balloonGrobText} と @code{balloonText} です。@c
+前者は @w{@code{\once \override}} のように使用され、@c
+任意のグラフィカル オブジェクトにテキストを付加します。@c
+後者はたいてい和音の中で @code{\tweak} のように使用され、@c
+個々の音符にテキストを付加します。
+
+通常、バルーン ヘルプのテキストは音符の間隔に影響を与えますが、@c
+影響を与えないよう変更することもできます:
+
+Balloon text normally influences note spacing, but this can be
+altered:
+
+@lilypond[verbatim,quote,relative=2]
+\new Voice \with { \consists "Balloon_engraver" }
+{
+ \balloonLengthOff
+ \balloonGrobText #'Stem #'(3 . 4) \markup { "I'm a Stem" }
+ a8
+ \balloonGrobText #'Rest #'(-4 . -4) \markup { "I'm a rest" }
+ r
+ \balloonLengthOn
+ <c, g'-\balloonText #'(-2 . -2) \markup { "I'm a note head" } c>2.
+}
+@end lilypond
+
+
+@predefined
+@code{\balloonLengthOn},
+@code{\balloonLengthOff}
+@endpredefined
+
+
+@seealso
+コード断片集:
+@rlsr{Editorial annotations}
+
+内部リファレンス:
+@rinternals{Balloon_engraver},
+@rinternals{BalloonTextItem},
+@rinternals{balloon-interface}
+
+
+@node グリッド ライン
+@unnumberedsubsubsec グリッド ライン
+@translationof Grid lines
+
+@cindex grid lines (グリッド ライン)
+@cindex lines, grid (グリッド ライン)
+@cindex vertical lines between staves (譜の間の垂直な線)
+@cindex lines, vertical between staves (譜の間の垂直な線)
+
+@funindex Grid_point_engraver
+@funindex Grid_line_span_engraver
+@funindex gridInterval
+
+音符に同期して、譜の間に垂直な線を描くことができます。
+
+線の終点を作成するために @code{Grid_point_engraver} を用いる必要があります。@c
+一方、実際に線を描くために @code{Grid_line_span_engraver} を@c
+用いる必要があります。@c
+デフォルトでは、グリッド ラインは各符頭の左端に揃えられます。@c
+グリッド ラインは上の譜の中央線から下の譜の中央線まで引かれます。@c
+@code{gridInterval} でグリッド ライン間の演奏時間を指定する必要があります。
+
+@lilypond[verbatim,quote]
+\layout {
+ \context {
+ \Staff
+ \consists "Grid_point_engraver"
+ gridInterval = #(ly:make-moment 1 4)
+ }
+ \context {
+ \Score
+ \consists "Grid_line_span_engraver"
+ }
+}
+
+\score {
+ \new ChoirStaff <<
+ \new Staff \relative c'' {
+ \stemUp
+ c4. d8 e8 f g4
+ }
+ \new Staff \relative c {
+ \clef bass
+ \stemDown
+ c4 g' f e
+ }
+ >>
+}
+@end lilypond
+
+@snippets
+
+@lilypondfile[verbatim,lilyquote,ragged-right,texidoc,doctitle]
+{grid-lines--changing-their-appearance.ly}
+
+
+@seealso
+コード断片集:
+@rlsr{Editorial annotations}
+
+内部リファレンス:
+@rinternals{Grid_line_span_engraver},
+@rinternals{Grid_point_engraver},
+@rinternals{GridLine},
+@rinternals{GridPoint},
+@rinternals{grid-line-interface},
+@rinternals{grid-point-interface}.
+
+
+@node 分析の囲み
+@unnumberedsubsubsec 分析の囲み
+@translationof Analysis brackets
+
+@cindex brackets (囲み、角括弧)
+@cindex bracket, phrasing (プレージングの囲み)
+@cindex phrasing bracket (プレージングの囲み)
+@cindex musicological analysis (音楽学的分析)
+@cindex analysis, musicologica (音楽学的分析)l
+@cindex note grouping bracket (音符グループ化囲み)
+@cindex horizontal bracket (水平の囲み)
+@cindex bracket, horizontal (水平の囲み)
+
+@funindex Horizontal_bracket_engraver
+@funindex \startGroup
+@funindex startGroup
+@funindex \stopGroup
+@funindex stopGroup
+
+音楽分析では、囲みを使って楽曲の構造を示します。@c
+シンプルな水平な囲みがサポートされています。
+
+@lilypond[verbatim,quote]
+\layout {
+ \context {
+ \Voice
+ \consists "Horizontal_bracket_engraver"
+ }
+}
+\relative c'' {
+ c2\startGroup
+ d\stopGroup
+}
+@end lilypond
+
+Analysis brackets may be nested.
+
+@lilypond[verbatim,quote]
+\layout {
+ \context {
+ \Voice
+ \consists "Horizontal_bracket_engraver"
+ }
+}
+\relative c'' {
+ c4\startGroup\startGroup
+ d4\stopGroup
+ e4\startGroup
+ d4\stopGroup\stopGroup
+}
+@end lilypond
+
+
+@seealso
+コード断片集:
+@rlsr{Editorial annotations}
+
+内部リファレンス:
+@rinternals{Horizontal_bracket_engraver},
+@rinternals{HorizontalBracket},
+@rinternals{horizontal-bracket-interface},
+@rinternals{Staff}
diff --git a/Documentation/ja/notation/expressive.itely b/Documentation/ja/notation/expressive.itely
index e6a4142..8c6d8a7 100644
--- a/Documentation/ja/notation/expressive.itely
+++ b/Documentation/ja/notation/expressive.itely
@@ -643,14 +643,14 @@ moltoF = #(make-dynamic-script
@c 未訳
このセクションでは曲線を持つさまざまな発想記号
--- 通常のスラー、フレージング スラー、ブレス記号、falls それに doits --
+-- 通常のスラー、フレージング スラー、ブレス記号、Fall それに Doit --
を作成する方法について説明します。
@menu
* スラー::
* フレージング スラー::
* ブレス記号::
-* Falls and doits::
+* Fall と Doit::
@end menu
@node スラー
@@ -1001,20 +1001,19 @@ divisiones (ディビジョン: 区切り) がサポートされています。@
@rinternals{Breathing_sign_engraver}
-@c 未訳
-@node Falls and doits
-@unnumberedsubsubsec Falls and doits
+@node Fall と Doit
+@unnumberedsubsubsec Fall と Doit
+@translationof Falls and doits
-@cindex falls
-@cindex doits
+@cindex falls (Fall)
+@cindex doits (Doit)
@funindex \bendAfter
@funindex bendAfter
-@notation{Falls} and @notation{doits} can be added to notes using
-the @code{\bendAfter} command. The direction of the fall or doit
-is indicated with a plus or minus (up or down). The number
-indicates the pitch interval that the fall or doit will extend
-@emph{beyond} the main note.
+@code{\bendAfter} コマンドを用いて、@c
+@notation{Fall} と @notation{Doit} 音符にを付け加えることができます。@c
+Fall あるいは Doit の向きはプラスあるいはマイナス (上あるいは下) で示します。@c
+指示の数は Fall あるいは Doit の主音符を展開させるピッチの幅を示します。
@lilypond[verbatim,quote,relative=2]
c2-\bendAfter #+4
@@ -1023,9 +1022,8 @@ c2-\bendAfter #+8
c2-\bendAfter #-8
@end lilypond
-The dash @code{-} immediately preceding the @code{\bendAfter}
-command is @emph{required} when writing falls and doits.
-
+Fall と Doit を記述する際、@c
+@code{\bendAfter} コマンドの直前にダッシュ @code{-} を置く必要があります。
@snippets
diff --git a/Documentation/ja/notation/notation.itely b/Documentation/ja/notation/notation.itely
index 50a2d3c..66368eb 100644
--- a/Documentation/ja/notation/notation.itely
+++ b/Documentation/ja/notation/notation.itely
@@ -25,16 +25,9 @@
* 繰り返し:: 音楽の繰り返し
* 同時進行する音符:: 同時に複数の音符を演奏する
* 譜の記譜法:: 譜を表示する
-* Editorial annotations:: Special notation to increase legibility.
-* Text:: Adding text to scores.
-@end menu
-
-@ignore
-@menu
* 編集者の注釈:: 可読性を良くするための特別な表記
* テキスト:: 楽譜にテキストを追加する
@end menu
-@end ignore
@include notation/pitches.itely
@include notation/rhythms.itely
diff --git a/Documentation/ja/notation/staff.itely b/Documentation/ja/notation/staff.itely
index 5c8912c..eb48b07 100644
--- a/Documentation/ja/notation/staff.itely
+++ b/Documentation/ja/notation/staff.itely
@@ -1487,7 +1487,7 @@ d2. d2.
@ref{楽器の移調},
@ref{楽器名},
@ref{Musical cues},
-@ref{タグを使用する}
+@ref{Using tags}
コード断片集:
@rlsr{Staff notation}
diff --git a/Documentation/ja/notation/text.itely b/Documentation/ja/notation/text.itely
new file mode 100644
index 0000000..2c41b04
--- /dev/null
+++ b/Documentation/ja/notation/text.itely
@@ -0,0 +1,1607 @@
+@c -*- coding: utf-8; mode: texinfo; -*-
+@ignore
+ Translation of GIT committish: a35594af4584e56f6dffe15371eeca10449d1a44
+
+ When revising a translation, copy the HEAD committish of the
+ version that you are working on. See TRANSLATION for details.
+@end ignore
+
+@c \version "2.13.36"
+
+
+@c Translators: Yoshiki Sawada
+@c Translation status: post-GDP
+
+
+@node テキスト
+@section テキスト
+@translationof Text
+
+@lilypondfile[quote]{text-headword.ly}
+
+このセクションでは、@c
+楽譜に (さまざまなフォーマットの) テキストを含める方法について説明します。
+
+@noindent
+ここでは扱わないいくつかのテキスト要素については他のセクションで説明します:
+@ref{Vocal music}, @ref{Titles and headers}。
+
+@menu
+* テキストを記述する::
+* テキストをフォーマットする::
+* フォント::
+@end menu
+
+@node テキストを記述する
+@subsection テキストを記述する
+@translationof Writing text
+
+このセクションでは、楽譜にテキストを付け加えるいくつかの方法を紹介します。
+
+@cindex Text, other languages (他の言語のテキスト)
+@warning{アクセント付きのテキストや特殊なテキスト
+(他の言語の文字など) を記述するには、@c
+単純にその文字を直接 LilyPond ファイルに挿入します。@c
+ファイルは UTF-8 で保存しなければなりません。@c
+更なる情報は @ref{Text encoding} を参照してください。}
+
+@menu
+* テキスト スクリプト::
+* テキスト スパナ::
+* テキスト マーク::
+* 独立したテキスト::
+@end menu
+
+
+@node テキスト スクリプト
+@unnumberedsubsubsec テキスト スクリプト
+@translationof Text scripts
+
+@cindex Text scripts (テキスト スクリプト)
+@cindex text items, non-empty (空ではないテキスト アイテム)
+@cindex non-empty texts (空ではないテキスト)
+@cindex quoted text (引用符で囲まれたテキスト)
+
+以下の例で示すように、@c
+シンプルな @qq{引用符で囲まれたテキスト} 指示を楽譜に@c
+付け加えることができます。@c
+そのような指示は、@ref{Direction and placement} で説明する構文を用いて、@c
+手動で譜の上または下に配置することができます。
+
+@lilypond[quote,verbatim,relative=2]
+a8^"pizz." g f e a4-"scherz." f
+@end lilypond
+
+この構文は実際には短縮記法です。@c
+@ref{テキストをフォーマットする} で記述されているように、@c
+@code{\markup} ブロックを用いて明示的に、@c
+より複雑なテキスト フォーマットを音符に付け加えることができます。
+
+@lilypond[quote,verbatim,relative=2]
+a8^\markup { \italic pizz. } g f e
+a4_\markup { \tiny scherz. \bold molto } f
+@end lilypond
+
+デフォルトでは、テキスト指示は音符の間隔に影響を与えません。@c
+しかしながら、テキスト指示の幅を考慮に入れることもできます:
+以下の例では、最初のテキスト文字列は音符の間隔に影響を与えていませんが、@c
+2 番目のテキスト文字列は影響を与えています。
+
+@lilypond[quote,verbatim,relative=2]
+a8^"pizz." g f e
+\textLengthOn
+a4_"scherzando" f
+@end lilypond
+
+テキスト スクリプトだけでなく、@c
+アーティキュレーションを音符に付けることもできます。@c
+更なる情報は @ref{アーティキュレーションと装飾} を参照してください。
+
+テキスト スクリプトとアーティキュレーションの順序についての更なる情報は
+@rlearning{オブジェクトの配置} を参照してください。
+
+@funindex \textLengthOn
+@funindex textLengthOn
+@funindex \textLengthOff
+@funindex textLengthOff
+
+@predefined
+@code{\textLengthOn},
+@code{\textLengthOff}
+@endpredefined
+
+@seealso
+学習マニュアル:
+@rlearning{オブジェクトの配置}
+
+
+記譜法リファレンス:
+@ref{テキストをフォーマットする},
+@ref{Direction and placement},
+@ref{アーティキュレーションと装飾}
+
+コード断片集:
+@rlsr{Text}
+
+内部リファレンス:
+@rinternals{TextScript}
+
+
+@cindex text outside margin (マージンからはみ出すテキスト)
+@cindex margin, text running over (マージンからはみ出すテキスト)
+@cindex text, keeping inside margin (テキストをマージン内に収める)
+@cindex lyrics, keeping inside margin (歌詞をマージン内に収める)
+
+
+@knownissues
+テキスト スクリプトと歌詞がマージンに収まることを保証するためのチェックは@c
+計算量を増やします。@c
+処理速度を上げる必要がある場合は、以下を用います:
+
+@example
+\override Score.PaperColumn #'keep-inside-line = ##f
+@end example
+
+
+@node テキスト スパナ
+@unnumberedsubsubsec テキスト スパナ
+@translationof Text spanners
+
+@cindex Text spanners (テキスト スパナ)
+
+いくつかの演奏指示
+-- 例えば @notation{rallentando} や @notation{accelerando} -- は、@c
+テキストとして記述され、点線で複数の音符の上に伸ばされます。@c
+そのようなオブジェクト
+-- @qq{スパナ} と呼ばれます -- は、@c
+以下の構文を用いることで、@c
+ある音符から他の音符までの範囲に作成することができます:
+
+@lilypond[verbatim,quote,relative=2]
+\override TextSpanner #'(bound-details left text) = "rit."
+b1\startTextSpan
+e,\stopTextSpan
+@end lilypond
+
+@noindent
+譜刻される文字列はオブジェクト プロパティを通じてセットされます。@c
+デフォルトでは文字列はイタリック体で譜刻されます。@c
+しかしながら、@ref{テキストをフォーマットする} で記述されているように、@c
+@code{\markup} ブロックを用いることで他の書体にすることができます。
+
+@lilypond[quote,relative=2,verbatim]
+\override TextSpanner #'(bound-details left text) =
+ \markup { \upright "rit." }
+b1\startTextSpan c
+e,\stopTextSpan
+@end lilypond
+
+テキスト文字列と同様に、@c
+線のスタイルもオブジェクト プロパティとして定義することができます。@c
+線スタイルの構文は @ref{Line styles} で記述されています。
+
+@funindex \textSpannerUp
+@funindex textSpannerUp
+@funindex \textSpannerDown
+@funindex textSpannerDown
+@funindex \textSpannerNeutral
+@funindex textSpannerNeutral
+
+
+@predefined
+@code{\textSpannerUp},
+@code{\textSpannerDown},
+@code{\textSpannerNeutral}.
+@endpredefined
+
+@knownissues
+LilyPond が処理できるテキスト スパナは 1 ボイスにつき、1 つだけです。
+
+@snippets
+
+@lilypondfile[verbatim,lilyquote,texidoc,doctitle]
+{dynamics-text-spanner-postfix.ly}
+
+@lilypondfile[verbatim,lilyquote,texidoc,doctitle]
+{dynamics-custom-text-spanner-postfix.ly}
+
+
+@seealso
+記譜法リファレンス:
+@ref{Line styles},
+@ref{強弱記号},
+@ref{テキストをフォーマットする}
+
+コード断片集:
+@rlsr{Text},
+@rlsr{Expressive marks}
+
+内部リファレンス:
+@rinternals{TextSpanner}
+
+
+@node テキスト マーク
+@unnumberedsubsubsec テキスト マーク
+@translationof Text marks
+
+
+@cindex text marks (テキスト マーク)
+@cindex marks, tex (テキスト マーク)t
+@cindex text on bar line (小節線上のテキスト)
+@cindex coda on bar line (小節線上のコーダ)
+@cindex segno on bar line (小節線上のセーニョ)
+@cindex fermata on bar line (小節線上のフェルマータ)
+@cindex bar lines, symbols on (小節線上のシンボル)
+
+@funindex \mark
+@funindex mark
+@funindex \markup
+@funindex markup
+
+@ref{リハーサル記号} で記述されている構文を用いて、@c
+さまざまなテキスト要素を楽譜に付け加えることができます:
+
+@c \mark needs to be placed on a separate line (it's not
+@c attached to an object like \markup is). -vv
+
+@lilypond[verbatim,quote,relative=2]
+c4
+\mark "Allegro"
+c c c
+@end lilypond
+
+この構文を用いることで、@c
+任意のテキストを小節線上に配置することが可能です。@c
+@ref{テキストをフォーマットする} で記述されているように、@c
+@code{\markup} ブロックを用いてより複雑なテキスト フォーマットを@c
+付け加えることもできます:
+
+@lilypond[quote,verbatim,relative=1]
+<c e>1
+\mark \markup { \italic { colla parte } }
+<d f>2 <e g>
+<c f aes>1
+@end lilypond
+
+@noindent
+さらに、@ref{マークアップ内部での音楽記譜法} で説明されているように、@c
+この構文で適切なシンボル名を指定することによって、@c
+特殊な記号 -- コーダ、セーニョ、フェルマータなど -- を譜刻することが可能です:
+
+@lilypond[quote,verbatim,relative=2]
+<bes f>2 <aes d>
+\mark \markup { \musicglyph #"scripts.ufermata" }
+<e g>1
+@end lilypond
+
+@noindent
+このようなオブジェクトを配置できる位置は、@c
+楽譜の最上段の譜の上だけです。@c
+オブジェクトを小節の終わりで指定するか、途中で指定するか次第で、@c
+小節線の上に配置されたり、音符の間に配置されたりします。@c
+改行位置で指定した場合、そのマークは次の行の先頭に譜刻されます。
+
+@lilypond[quote,verbatim,relative=2]
+\mark "Allegro"
+c1 c
+\mark "assai" \break
+c c
+@end lilypond
+
+
+@snippets
+
+@lilypondfile[verbatim,lilyquote,ragged-right,texidoc,doctitle]
+{printing-marks-at-the-end-of-a-line.ly}
+
+@lilypondfile[verbatim,lilyquote,ragged-right,texidoc,doctitle]
+{aligning-marks-with-various-notation-objects.ly}
+
+@lilypondfile[verbatim,lilyquote,ragged-right,texidoc,doctitle]
+{printing-marks-on-every-staff.ly}
+
+
+@seealso
+記譜法リファレンス:
+@ref{リハーサル記号},
+@ref{テキストをフォーマットする},
+@ref{マークアップ内部での音楽記譜法},
+@ref{The Feta font}
+
+コード断片集:
+@rlsr{Text}
+
+内部リファレンス:
+@rinternals{MarkEvent},
+@rinternals{Mark_engraver},
+@rinternals{RehearsalMark}
+
+
+@node 独立したテキスト
+@unnumberedsubsubsec 独立したテキスト
+@translationof Separate text
+
+@cindex separate text (独立したテキスト)
+@cindex text, separate (独立したテキスト)
+@cindex standalone text (孤立したテキスト)
+@cindex text, standalone (孤立したテキスト)
+@cindex top-level text (最上位レベルのテキスト)
+@cindex text, top-level (最上位レベルのテキスト)
+
+@funindex \markup
+@funindex markup
+
+@code{\markup} ブロックはそれ自体で、@c
+すべての @code{\score} ブロックの外側に、@c
+@qq{最上位レベルの表記} として存在することができます。@c
+この構文は @ref{File structure} で記述されています。
+
+@lilypond[verbatim,quote]
+\markup {
+ Tomorrow, and tomorrow, and tomorrow...
+}
+@end lilypond
+
+@noindent
+これによりテキストを音楽から分離して譜刻することが可能になります。@c
+これは、@ref{Multiple scores in a book} で記述されているように、@c
+入力ファイルが複数の楽曲を保持している場合に特に有用です。
+
+@lilypond[quote,verbatim]
+\score {
+ c'1
+}
+\markup {
+ Tomorrow, and tomorrow, and tomorrow...
+}
+\score {
+ c'1
+}
+@end lilypond
+
+独立したテキスト ブロックは複数のページに広がることができます。@c
+これにより、@c
+テキスト ドキュメントやブック全体を LilyPond の中に譜刻することが@c
+可能になります。@c
+この機能と、この機能の構文は
+@ref{複数ページにわたるマークアップ} で記述されています。
+
+
+@funindex \markup
+@funindex markup
+@funindex \markuplines
+@funindex markuplines
+
+@predefined
+@code{\markup},
+@code{\markuplines}
+@endpredefined
+
+
+@snippets
+
+@lilypondfile[verbatim,lilyquote,ragged-right,texidoc,doctitle]
+{stand-alone-two-column-markup.ly}
+
+@seealso
+記譜法リファレンス:
+@ref{テキストをフォーマットする},
+@ref{File structure},
+@ref{Multiple scores in a book},
+@ref{複数ページにわたるマークアップ}
+
+コード断片集:
+@rlsr{Text}
+
+内部リファレンス:
+@rinternals{TextScript}
+
+
+@node テキストをフォーマットする
+@subsection テキストをフォーマットする
+@translationof Formatting text
+
+このセクションでは、@code{\markup} モード特有の構文を用いた@c
+基本的かつ高度なテキスト フォーマットについて説明します。
+
+@menu
+* テキスト マークアップの導入部::
+* フォントとフォント サイズを選択する::
+* テキスト揃え::
+* マークアップ内部でのグラフィック記譜法::
+* マークアップ内部での音楽記譜法::
+* 複数ページにわたるマークアップ::
+@end menu
+
+@node テキスト マークアップの導入部
+@unnumberedsubsubsec テキスト マークアップの導入部
+@translationof Text markup introduction
+
+@cindex markup (マークアップ)
+@cindex text markup (テキスト マークアップ)
+@cindex markup text (マークアップ テキスト)
+@cindex typeset text (テキストの譜刻)
+
+@funindex \markup
+@funindex markup
+
+@code{\markup} ブロックは @qq{マークアップ モード} と呼ばれる@c
+拡張可能な構文でテキストを譜刻するために用いられます。
+
+@cindex markup expressions (マークアップ表記)
+@cindex expressions, markup (マークアップ表記)
+@cindex markup syntax (マークアップ構文)
+@cindex syntax, markup (マークアップ構文)
+
+マークアップ構文は LilyPond の通常の構文と同様です:
+@code{\markup} 表記は波括弧 @code{@{ @dots{} @}} で囲まれます。@c
+単語 1 つが最小の表記と見なされ、その場合は波括弧で囲む必要はありません。
+
+シンプルな @qq{引用符で囲まれたテキスト} 指示とは異なり、@c
+@code{\markup} ブロックは、@c
+バックスラッシュ @code{\} を用いて挿入されるネストされた表記や@c
+マークアップ コマンドを保持することができます。@c
+そのようなコマンドは直後の表記にのみ影響を与えます。
+
+@lilypond[quote,verbatim,relative=2]
+a1-\markup intenso
+a2^\markup { poco \italic più forte }
+c e1
+d2_\markup { \italic "string. assai" }
+e
+b1^\markup { \bold { molto \italic agitato } }
+c
+@end lilypond
+
+@cindex special characters in markup mode (マークアップ モードでの特殊文字)
+@cindex markup mode, special characters (マークアップ モードでの特殊文字)
+@cindex printing reserved characters (予約文字を譜刻する)
+@cindex reserved characters, printing (予約文字を譜刻する)
+@cindex printing special characters (特殊文字を譜刻する)
+@cindex special characters, printing (特殊文字を譜刻する)
+@cindex quoted text in markup mode (マークアップ モードでの引用譜で囲まれたテキスト)
+@cindex markup mode, quoted text (マークアップ モードでの引用譜で囲まれたテキスト)
+
+また、@code{\markup} ブロックは引用符で囲まれたテキスト文字列を@c
+保持することがあります。@c
+そのような文字列は最小のテキスト表記として扱われます。@c
+そのため、引用符で囲まれたマークアップ コマンドや特殊文字
+(@code{\} や @code{#} など) はテキストのフォーマットに影響を与えず、@c
+そのまま (逐語的に) 譜刻されます。@c
+ダブル クォーテーション自体は、@c
+それ自体の前にバックスラッシュを置くことによって譜刻されます。
+
+@lilypond[quote,verbatim,relative=2]
+a1^"\italic markup..."
+a_\markup { \italic "... prints \"italic\" letters!" }
+a a
+@end lilypond
+
+表記をばらばらなものとして扱うには、@c
+単語のリストをダブル クォーテーションで囲むか、@c
+前にコマンドを置く必要があります。@c
+マークアップ表記の定義の仕方は、@c
+表記の配置のされ方
+-- 垂直に中央揃えして積み重ねられる、水平に並べられる --
+に影響を与えます。@c
+以下の例では、@c
+2 番目の @code{\markup} 表記は 1 番目の表記と同じように扱われています:
+
+@lilypond[quote,verbatim,relative=2]
+c1^\markup { \center-column { a bbb c } }
+c1^\markup { \center-column { a { bbb c } } }
+c1^\markup { \center-column { a \line { bbb c } } }
+c1^\markup { \center-column { a "bbb c" } }
+@end lilypond
+
+マークアップを変数に格納することができます。@c
+そのような変数は直接音符にくっつけることができます:
+
+@lilypond[quote,verbatim]
+allegro = \markup { \bold \large Allegro }
+
+{
+ d''8.^\allegro
+ d'16 d'4 r2
+}
+@end lilypond
+
+
+@noindent
+@ref{Text markup commands} に
+@code{\markup} 特有のコマンドの徹底したリストがあります。
+
+
+@seealso
+記譜法リファレンス:
+@ref{Text markup commands}
+
+コード断片集:
+@rlsr{Text}
+
+インストールされているファイル:
+@file{scm/markup.scm}
+
+
+@knownissues
+マークアップ モードの構文エラーは混乱しやすいです。
+
+
+@node フォントとフォント サイズを選択する
+@unnumberedsubsubsec フォントとフォント サイズを選択する
+@translationof Selecting font and font size
+
+@cindex font switching (フォントの切り換え)
+@cindex changing fonts (フォントを変更する)
+@cindex switching fonts (フォントを切り換える)
+
+@funindex \italic
+@funindex italic
+@funindex \bold
+@funindex bold
+@funindex \underline
+@funindex underline
+
+マークアップ モードでは、基本的なフォント切り替えがサポートされています:
+
+@lilypond[quote,verbatim,relative=2]
+d1^\markup {
+ \bold { Più mosso }
+ \italic { non troppo \underline Vivo }
+}
+r2 r4 r8
+d,_\markup { \italic quasi \smallCaps Tromba }
+f1 d2 r
+@end lilypond
+
+@cindex font size (フォント サイズ)
+@cindex text size (テキスト サイズ)
+
+@funindex \fontsize
+@funindex fontsize
+@funindex \smaller
+@funindex smaller
+@funindex \larger
+@funindex larger
+@funindex \magnify
+@funindex magnify
+
+文字のサイズもいくつかの方法で変更することができます:
+@itemize
+@item
+フォント サイズをあらかじめ定義されている標準サイズに設定することができます。
+
+@item
+フォント サイズを絶対値で設定することができます。
+
+@item
+さらに、フォント サイズを現在の値からの相対値で設定することができます。
+@end itemize
+
+@noindent
+以下の例は、これら 3 つの方法の使用例です:
+
+@lilypond[quote,verbatim,relative=1]
+f1_\markup {
+ \tiny espressivo
+ \large e
+ \normalsize intenso
+}
+a^\markup {
+ \fontsize #5 Sinfonia
+ \fontsize #2 da
+ \fontsize #3 camera
+}
+bes^\markup { (con
+ \larger grande
+ \smaller emozione
+ \magnify #0.6 { e sentimento } )
+}
+d c2 r8 c bes a g1
+@end lilypond
+
+@cindex subscript (下付き文字)
+@cindex superscript (上付き文字)
+
+@funindex \super
+@funindex super
+@funindex \sub
+@funindex sub
+
+テキストを下付き文字あるいは上付き文字として譜刻することができます。@c
+デフォルトでは、それらは小さなサイズで譜刻されますが、@c
+通常サイズにすることもできます:
+
+@lilypond[quote,verbatim]
+\markup {
+ \column {
+ \line { 1 \super st movement }
+ \line { 1 \normal-size-super st movement
+ \sub { (part two) } }
+ }
+}
+@end lilypond
+
+@cindex font families (フォント ファミリ)
+
+マークアップ モードは代わりのフォント ファミリを選択するための@c
+簡単な方法を提供します。@c
+他を指定しないかぎり、@c
+デフォルトの Serif フォント -- ローマン体 -- が自動的に選択されます。@c
+以下の例の最後の行では、最初の単語と 2 番目の単語はまったく同じです。
+
+@lilypond[quote,verbatim]
+\markup {
+ \column {
+ \line { Act \number 1 }
+ \line { \sans { Scene I. } }
+ \line { \typewriter { Verona. An open place. } }
+ \line { Enter \roman Valentine and Proteus. }
+ }
+}
+@end lilypond
+
+@noindent
+@ref{新たな強弱記号} や @ref{手動の繰り返し記号} で言及されているように、@c
+番号や強弱記号など特定の項目に用いられるフォント ファミリの中には@c
+すべての文字を提供しないものもあります。
+
+@c \concat is actually documented in Align (it is not
+@c a font-switching command). But we need it here. -vv
+
+フォント切り替えやフォーマット コマンドの中には、@c
+単語の中で使用されると@c
+望まない空白を作り出すものがあります。@c
+これはテキスト要素をつなげることによって容易に解決できます:
+
+@lilypond[quote,verbatim]
+\markup {
+ \column {
+ \line {
+ \concat { 1 \super st }
+ movement
+ }
+ \line {
+ \concat { \dynamic p , }
+ \italic { con dolce espressione }
+ }
+ }
+}
+@end lilypond
+
+@ref{フォント} に フォント切り換えとフォントのカスタム コマンドの@c
+徹底したリストがあります。
+
+@ref{フォント} で説明されているように、@c
+カスタム フォント セットを定義することも可能です。
+
+@funindex \teeny
+@funindex teeny
+@funindex \tiny
+@funindex tiny
+@funindex \small
+@funindex small
+@funindex \normalsize
+@funindex normalsize
+@funindex \large
+@funindex large
+@funindex \huge
+@funindex huge
+@funindex \smaller
+@funindex smaller
+@funindex \larger
+@funindex larger
+
+
+@predefined
+@code{\teeny},
+@code{\tiny},
+@code{\small},
+@code{\normalsize},
+@code{\large},
+@code{\huge},
+@code{\smaller},
+@code{\larger}
+@endpredefined
+
+
+@seealso
+記譜法リファレンス:
+@ref{フォント},
+@ref{新たな強弱記号},
+@ref{手動の繰り返し記号},
+@ref{フォント}
+
+コード断片集:
+@rlsr{Text}
+
+内部リファレンス:
+@rinternals{TextScript}
+
+インストールされているファイル:
+@file{scm/define-markup-commands.scm}
+
+@knownissues
+フォントのサイズ コマンド @code{\teeny}, @code{\tiny}, @code{\small},
+@code{\normalsize}, @code{\large} それに @code{\huge} を用いると、@c
+@code{\fontsize} を用いた場合と比較して、つじつまの合わない行間になります。
+
+
+@node テキスト揃え
+@unnumberedsubsubsec テキスト揃え
+@translationof Text alignment
+
+@cindex text, aligning (テキストを揃える)
+@cindex aligning text (テキストを揃える)
+@cindex aligning markup text (マークアップ テキストを揃える)
+@cindex markup text, aligning (マークアップ テキストを揃える)
+@cindex aligning markups (マークアップを揃える)
+@cindex markups, aligning (マークアップを揃える)
+
+このサブセクションでは、@c
+マークアップ モードのテキストを配置する方法について説明します。@c
+@rlearning{オブジェクトを移動させる} で記述されている構文を用いて、@c
+マークアップ オブジェクト全体を移動させることも可能です。
+
+@c Padding commands should be mentioned on this page, but
+@c most of these require \box to be more clearly illustrated. -vv
+
+@cindex text, horizontal alignment (テキストを水平方向に揃える)
+@cindex horizontal text alignment (テキストを水平方向に揃える)
+
+@funindex \left-align
+@funindex left-align
+@funindex \center-align
+@funindex center-align
+@funindex \right-align
+@funindex right-align
+
+マークアップ オブジェクトの揃え方はいくつかあります。@c
+デフォルトでは、テキスト指示はそのテキストの左端で揃えられます:
+以下の例では、@c
+最初のマークアップと 2 番目のマークアップの揃えられ方はまったく同じです。
+
+@lilypond[quote,verbatim,relative=2]
+d1-\markup { poco }
+f
+d-\markup { \left-align poco }
+f
+d-\markup { \center-align { poco } }
+f
+d-\markup { \right-align poco }
+@end lilypond
+
+@funindex \halign
+@funindex halign
+
+水平方向の揃え方は、数値を使って、微調整することができます:
+
+@lilypond[quote,verbatim,relative=2]
+a1-\markup { \halign #-1 poco }
+e'
+a,-\markup { \halign #0 poco }
+e'
+a,-\markup { \halign #0.5 poco }
+e'
+a,-\markup { \halign #2 poco }
+@end lilypond
+
+@noindent
+オブジェクトの中には揃えるためのプロシージャをそれ自身で持っているものがあり、@c
+それらは上記のコマンドでは影響を受けません。@c
+@ref{テキスト マーク} の中の例で示されているように、@c
+そのようなマークアップ オブジェクト全体を移動させることが可能です。
+
+@cindex text, vertical alignment (テキストを垂直方向に揃える)
+@cindex vertical text alignment (テキストを垂直方向に揃える)
+
+@funindex \raise
+@funindex raise
+@funindex \lower
+@funindex lower
+@funindex \null
+@funindex null
+
+@c QUERY Should the function of ``\null'' be clarified? rp
+
+垂直方向に揃える方法はもう少し複雑です。@c
+上で述べたようにマークアップ オブジェクト全体を移動させることが可能ですが、@c
+マークアップ ブロックの中にある特定の要素を移動させることも可能です。
+特定要素だけをを移動させるには、@c
+移動させる要素の前に @emph{アンカ ポイント}
+-- もう 1 つのオブジェクト要素、あるいは不可視のオブジェクト要素 --
+を置く必要があります。@c
+以下の例では 2 つのケースを示しています。@c
+最後のマークアップはアンカ ポイントを持たず、それゆえ移動されません。
+
+@lilypond[quote,verbatim,relative=1]
+d2^\markup {
+ Acte I
+ \raise #2 { Scène 1 }
+}
+a'
+g_\markup {
+ \null
+ \lower #4 \bold { Très modéré }
+}
+a
+d,^\markup {
+ \raise #4 \italic { Une forêt. }
+}
+a'4 a g2 a
+@end lilypond
+
+@funindex \general-align
+@funindex general-align
+@funindex \translate
+@funindex translate
+@funindex \translate-scaled
+@funindex translate-scaled
+
+コマンドの中にはマークアップ モードの中にあるテキスト オブジェクトの@c
+水平方向と垂直方向の両方の揃え方に影響を与えることができるものもあります。@c
+そのようなコマンドで移動させるオブジェクトの前には@c
+アンカ ポイントを置く必要があります:
+
+@lilypond[quote,verbatim,relative=1]
+d2^\markup {
+ Acte I
+ \translate #'(-1 . 2) "Scène 1"
+}
+a'
+g_\markup {
+ \null
+ \general-align #Y #3.2 \bold "Très modéré"
+}
+a
+d,^\markup {
+ \null
+ \translate-scaled #'(-1 . 2) \teeny "Une forêt."
+}
+a'4 a g2 a
+@end lilypond
+
+@cindex multi-line markup (複数行にわたるマークアップ)
+@cindex markup, multi-line (複数行にわたるマークアップ)
+@cindex multi-line text (複数行にわたるテキスト)
+@cindex text, multi-line (複数行にわたるテキスト)
+@cindex text in columns (縦に積み重ねたテキスト)
+@cindex columns, text (縦に積み重ねたテキスト)
+
+@funindex \column
+@funindex column
+@funindex \center-column
+@funindex center-column
+
+マークアップ オブジェクトに何行かのテキストが含まれる場合もあります。@c
+以下の例では、それぞれの要素あるいは表記はそれ自体の行に配置され、@c
+左揃えあるいは中央揃えされています:
+
+@lilypond[quote,verbatim]
+\markup {
+ \column {
+ a
+ "b c"
+ \line { d e f }
+ }
+ \hspace #10
+ \center-column {
+ a
+ "b c"
+ \line { d e f }
+ }
+}
+@end lilypond
+
+@cindex centering text on the page (テキストをページの中央に揃える)
+@cindex text, centering on the page (テキストをページの中央に揃える)
+@cindex centering markup on the page (マークアップをページの中央に揃える)
+@cindex markup, centering on the page (マークアップをページの中央に揃える)
+
+@funindex \fill-line
+@funindex fill-line
+
+同様に、要素あるいは表記のリストの広がりが水平の行幅いっぱいを占める@c
+ことがあります (要素が 1 つだけの場合、その要素はページの中央に揃えられます)。@c
+さらに、@c
+そのような表記は複数行にわたるテキストや他の任意の表記を含むことができます:
+
+@lilypond[quote,verbatim]
+\markup {
+ \fill-line {
+ \line { William S. Gilbert }
+ \center-column {
+ \huge \smallCaps "The Mikado"
+ or
+ \smallCaps "The Town of Titipu"
+ }
+ \line { Sir Arthur Sullivan }
+ }
+}
+\markup {
+ \fill-line { 1885 }
+}
+@end lilypond
+
+@cindex wordwrapped text (折り返しされたテキスト)
+@cindex text, wordwrapped (折り返しされたテキスト)
+@cindex justified text (両端揃えのテキスト)
+@cindex text, justified (両端揃えのテキスト)
+@cindex markup text, wordwrapped (折り返しされたマークアップ テキスト)
+@cindex markup text, justified (両端揃えのマークアップ テキスト)
+
+@funindex \wordwrap
+@funindex wordwrap
+@funindex \justify
+@funindex justify
+
+さらに、長いテキスト指示を自動的に行幅に合わせて折り返すことができます。@c
+そのようなテキスト指示は、以下の例で示すように、左揃えされるか両端揃えされます。
+
+@lilypond[quote,verbatim]
+\markup {
+ \column {
+ \line \smallCaps { La vida breve }
+ \line \bold { Acto I }
+ \wordwrap \italic {
+ (La escena representa el corral de una casa de
+ gitanos en el AlbaicÃn de Granada. Al fondo una
+ puerta por la que se ve el negro interior de
+ una Fragua, iluminado por los rojos resplandores
+ del fuego.)
+ }
+ \hspace #0
+
+ \line \bold { Acto II }
+ \override #'(line-width . 50)
+ \justify \italic {
+ (Calle de Granada. Fachada de la casa de Carmela
+ y su hermano Manuel con grandes ventanas abiertas
+ a través de las que se ve el patio
+ donde se celebra una alegre fiesta)
+ }
+ }
+}
+@end lilypond
+
+@cindex text alignment commands (テキスト揃えのコマンド)
+@cindex markup text alignment commands (マークアップ テキスト揃えのコマンド)
+@cindex alignment, text, commands (テキスト揃えのコマンド)
+
+@ref{Align} にテキスト揃えコマンドの徹底したリストがあります。
+
+
+@seealso
+学習マニュアル:
+@rlearning{オブジェクトを移動させる}
+
+記譜法リファレンス:
+@ref{Align},
+@ref{テキスト マーク}
+
+コード断片集:
+@rlsr{Text}
+
+内部リファレンス:
+@rinternals{TextScript}
+
+インストールされているファイル:
+@file{scm/define-markup-commands.scm}.
+
+
+@node マークアップ内部でのグラフィック記譜法
+@unnumberedsubsubsec マークアップ内部でのグラフィック記譜法
+@translationof Graphic notation inside markup
+
+@cindex graphics, embedding (グラフィックを埋め込む)
+@cindex drawing graphic objects (グラフィック オブジェクトを描く)
+@cindex graphic objects, drawing (グラフィック オブジェクトを描く)
+@cindex embedding graphic objects (グラフィック オブジェクトを埋め込む)
+@cindex graphic objects, embedding (グラフィック オブジェクトを埋め込む)
+
+マークアップ コマンドを用いて、@c
+さまざまなグラフィック オブジェクトを楽譜に付け加えることができます。
+
+@cindex decorating text (テキストを飾り付ける)
+@cindex framing text (テキストにフレームを付ける)
+@cindex text, framing (テキストにフレームを付ける)
+@cindex text, decorating (テキストを飾り付ける)
+@cindex markup text, decorating (マークアップ テキストを飾り付ける)
+@cindex markup text, framing (マークアップ テキストにフレームを付ける)
+
+@funindex \box
+@funindex box
+@funindex \circle
+@funindex circle
+@funindex \rounded-box
+@funindex rounded-box
+@funindex \bracket
+@funindex bracket
+@funindex \hbracket
+@funindex hbracket
+
+以下の例で示すように、@c
+マークアップ コマンドの中にはテキスト要素を@c
+グラフィックスで飾り付けることができるものがあります。
+
+@lilypond[quote,verbatim]
+\markup \fill-line {
+ \center-column {
+ \circle Jack
+ \box "in the box"
+ \null
+ \line {
+ Erik Satie
+ \hspace #3
+ \bracket "1866 - 1925"
+ }
+ \null
+ \rounded-box \bold Prelude
+ }
+}
+@end lilypond
+
+@cindex padding around text (テキストの周りのパディング)
+@cindex text padding (テキスト パディング)
+@cindex markup text padding (マークアップ テキスト パディング)
+
+@funindex \pad-markup
+@funindex pad-markup
+@funindex \pad-x
+@funindex pad-x
+@funindex \pad-to-box
+@funindex pad-to-box
+@funindex \pad-around
+@funindex pad-around
+
+コマンドの中にはテキストの周りのパディングを増やすことを必要とするものも@c
+あります。@c
+パティングの増加は @ref{Align} で徹底的に記述されている@c
+マークアップ コマンドを用いて達成できます。
+
+@lilypond[quote,verbatim]
+\markup \fill-line {
+ \center-column {
+ \box "Charles Ives (1874 - 1954)"
+ \null
+ \box \pad-markup #2 "THE UNANSWERED QUESTION"
+ \box \pad-x #8 "A Cosmic Landscape"
+ \null
+ }
+}
+\markup \column {
+ \line {
+ \hspace #10
+ \box \pad-to-box #'(-5 . 20) #'(0 . 5)
+ \bold "Largo to Presto"
+ }
+ \pad-around #3
+ "String quartet keeps very even time,
+Flute quartet keeps very uneven time."
+}
+@end lilypond
+
+@cindex graphic notation (グラフィック記譜法)
+@cindex symbols, non-musical (音楽要素ではないシンボル)
+@cindex non-musical symbols (音楽要素ではないシンボル)
+@cindex notation, graphic (グラフィック記譜法)
+
+@funindex \combine
+@funindex combine
+@funindex \draw-circle
+@funindex draw-circle
+@funindex \filled-box
+@funindex filled-box
+@funindex \triangle
+@funindex triangle
+@funindex \draw-line
+@funindex draw-line
+@funindex \arrow-head
+@funindex arrow-head
+
+テキストを持たないグラフィック要素やシンボルを譜刻することもできます。@c
+他のマークアップ表記と同様に、@c
+そのようなオブジェクトも組み合わせることができます。
+
+@lilypond[quote,verbatim]
+\markup {
+ \combine
+ \draw-circle #4 #0.4 ##f
+ \filled-box #'(-4 . 4) #'(-0.5 . 0.5) #1
+ \hspace #5
+
+ \center-column {
+ \triangle ##t
+ \combine
+ \draw-line #'(0 . 4)
+ \arrow-head #Y #DOWN ##f
+ }
+}
+@end lilypond
+
+@cindex embedded graphics (埋め込みグラフィック)
+@cindex images, embedding (画像を埋め込む)
+@cindex graphics, embedding (グラフィックを埋め込む)
+@cindex postscript
+
+@funindex \epsfile
+@funindex epsfile
+@funindex \postscript
+@funindex postscript
+
+高度なグラフィック機能として、@c
+外部画像ファイルを Encapsulated PostScript フォーマット (@emph{eps})
+に変換してインクルードする機能や、@c
+ネイティブの PostScript コードを用いて@c
+グラフィックを直接に入力ファイルへ埋め込む機能があります。@c
+このような機能を使う場合、以下で示すように、@c
+描画サイズを明示的に指定することを推奨します:
+
+@lilypond[quote,verbatim,relative=1]
+c1^\markup {
+ \combine
+ \epsfile #X #10 #"./context-example.eps"
+ \with-dimensions #'(0 . 6) #'(0 . 10)
+ \postscript #"
+ -2 3 translate
+ 2.7 2 scale
+ newpath
+ 2 -1 moveto
+ 4 -2 4 1 1 arct
+ 4 2 3 3 1 arct
+ 0 4 0 3 1 arct
+ 0 0 1 -1 1 arct
+ closepath
+ stroke"
+ }
+c
+@end lilypond
+
+@ref{Graphic} にグラフィック特有のコマンドの徹底したリストがあります。
+
+
+@seealso
+記譜法リファレンス:
+@ref{Graphic},
+@ref{編集者の注釈},
+@ref{Align}
+
+コード断片集:
+@rlsr{Text}
+
+内部リファレンス:
+@rinternals{TextScript}
+
+インストールされているファイル:
+@file{scm/define-markup-commands.scm},
+@file{scm/stencil.scm}
+
+
+@node マークアップ内部での音楽記譜法
+@unnumberedsubsubsec マークアップ内部での音楽記譜法
+@translationof Music notation inside markup
+
+@cindex notation inside markup (マークアップ内部の記譜法)
+@cindex music inside markup (マークアップ内部の音楽)
+@cindex markup, music notation inside (マークアップ内部の音楽記譜法)
+
+マークアップ オブジェクトの内部で、さまざまな音楽記譜要素を楽譜に@c
+付け加えることができます。
+
+音符と臨時記号はマークアップ コマンドを用いて入力することができます:
+
+@lilypond[quote,verbatim,relative=2]
+a2 a^\markup {
+ \note #"4" #1
+ =
+ \note-by-number #1 #1 #1.5
+}
+b1_\markup {
+ \natural \semiflat \flat
+ \sesquiflat \doubleflat
+}
+\glissando
+a1_\markup {
+ \natural \semisharp \sharp
+ \sesquisharp \doublesharp
+}
+\glissando b
+@end lilypond
+
+他の記譜オブジェクトもマークアップ モードの中で譜刻することができます:
+
+@lilypond[quote,verbatim,relative=1]
+g1 bes
+ees-\markup {
+ \finger 4
+ \tied-lyric #"~"
+ \finger 1
+}
+fis_\markup { \dynamic rf }
+bes^\markup {
+ \beam #8 #0.1 #0.5
+}
+cis
+d-\markup {
+ \markalphabet #8
+ \markletter #8
+}
+@end lilypond
+
+より一般的には、以下で示すように、@c
+使用可能な音楽シンボルはすべてマークアップ オブジェクトに@c
+含めることができます。@c
+@ref{The Feta font} に、@c
+音楽シンボルと音楽シンボル名の徹底したリストがあります。
+
+@lilypond[quote,verbatim,relative=2]
+c2
+c'^\markup { \musicglyph #"eight" }
+c,4
+c,8._\markup { \musicglyph #"clefs.G_change" }
+c16
+c2^\markup { \musicglyph #"timesig.neomensural94" }
+@end lilypond
+
+@noindent
+テキストではない図柄を譜刻するもう 1 つの方法が
+@ref{フォントの説明} で記述されています。@c
+この方法はさまざまなサイズの波括弧を譜刻する場合に有用です。
+
+さらに、マークアップ モードは特定の楽器のためのダイアグラムをサポートします:
+
+@lilypond[quote,verbatim,relative=2]
+c1^\markup {
+ \fret-diagram-terse #"x;x;o;2;3;2;"
+}
+c^\markup {
+ \harp-pedal #"^-v|--ov^"
+}
+c
+c^\markup {
+ \combine
+ \musicglyph #"accordion.discant"
+ \combine
+ \raise #0.5 \musicglyph #"accordion.dot"
+ \raise #1.5 \musicglyph #"accordion.dot"
+}
+@end lilypond
+
+@c The accordion diagram is actually taken from a snippet.
+
+@noindent
+そのようなダイアグラムは @ref{Instrument Specific Markup} で@c
+ドキュメント化されています。
+
+@cindex score inside markup (マークアップ内部の楽譜)
+@cindex markup, score inside (マークアップ内部の楽譜)
+
+楽譜全体でさえもマークアップ オブジェクト内部にネストさせることができます。@c
+そのような場合、以下で示すように、@c
+ネストされる @code{\score} ブロックには
+@code{\layout} ブロックを含める必要があります:
+
+@lilypond[quote,verbatim,relative=1]
+c4 d^\markup {
+ \score {
+ \relative c' { c4 d e f }
+ \layout { }
+ }
+}
+e f |
+c d e f
+@end lilypond
+
+@ref{Music} に、音楽記譜法関連のコマンドの徹底したリストがあります。
+
+
+@seealso
+記譜法リファレンス:
+@ref{Music},
+@ref{The Feta font},
+@ref{フォントの説明}
+
+コード断片集:
+@rlsr{Text}
+
+内部リファレンス:
+@rinternals{TextScript}
+
+インストールされているファイル:
+@file{scm/define-markup-commands.scm},
+@file{scm/fret-diagrams.scm},
+@file{scm/harp-pedals.scm}.
+
+
+@node 複数ページにわたるマークアップ
+@unnumberedsubsubsec 複数ページにわたるマークアップ
+@translationof Multi-page markup
+
+@cindex multi-page markup (複数ページにわたるマークアップ)
+@cindex markup, multi-page (複数ページにわたるマークアップ)
+@cindex markup text, multi-page (複数ページにわたるマークアップ テキスト)
+@cindex text spread over multiple pages (複数ページに広がるテキスト)
+
+@funindex \markuplines
+@funindex markuplines
+@funindex \justified-lines
+@funindex justified-lines
+@funindex \wordwrap-lines
+@funindex wordwrap-lines
+
+標準のマークアップ オブジェクトは分割することができません。@c
+しかしながら、
+ある特定の構文は複数ページにわたるテキストを入力することを可能にします:
+
+@c KEEP LY
+@lilypond[quote,verbatim]
+\markuplines {
+ \justified-lines {
+ 両端揃えされた非常に長いテキスト。
+ ...
+ }
+ \wordwrap-lines {
+ もう 1 つの非常に長いテキスト。
+ ...
+ }
+ ...
+}
+@end lilypond
+
+この構文はマークアップのリストを受け付けます。@c
+受け付けるものは以下の通りです:
+@itemize
+@item
+マークアップ リスト コマンドの結果
+@item
+マークアップのリスト
+@item
+マークアップ リストのリスト
+@end itemize
+
+@ref{Text markup list commands} に、@c
+マークアップ リスト コマンドの徹底したリストがあります。
+
+
+@seealso
+記譜法リファレンス:
+@ref{Text markup list commands},
+
+コード断片集:
+@rlsr{Text}
+
+拡張:
+@rextend{New markup list command definition}
+
+内部リファレンス:
+@rinternals{TextScript}
+
+インストールされているファイル:
+@file{scm/define-markup-commands.scm}.
+
+@funindex \markuplines
+@funindex markuplines
+
+@predefined
+@code{\markuplines}
+@endpredefined
+
+
+@node フォント
+@subsection フォント
+@translationof Fonts
+
+このセクションでは、@c
+フォントを扱う方法と、楽譜の中でフォントを変更する方法について説明します。
+
+@menu
+* フォントの説明::
+* 個々に登録するフォント::
+* ドキュメント全体のフォント::
+@end menu
+
+@node フォントの説明
+@unnumberedsubsubsec フォントの説明
+@translationof Fonts explained
+
+@cindex Pango
+@cindex fonts, explained (フォントの説明)
+@cindex braces, various sizes (さまざまなサイズの波括弧)
+@cindex fonts, non-text in markup (マークアップ内の非テキスト フォント)
+@cindex non-text fonts in markup (マークアップ内の非テキスト フォント)
+
+@funindex font-interface
+
+フォントはいくつかのライブラリを通じて扱われます。@c
+FontConfig はシステムで利用可能なフォントを検出するために使用されます。@c
+選択されたフォントは Pango を用いて描かれます。
+
+音楽記譜フォントはいくつかのファミリに分類された特殊な図柄のセットと@c
+言うことができます。@c
+以下の構文により、@c
+さまざまな LilyPond @code{feta} 非テキスト フォントを@c
+マークアップ モードの中で直接使用することが可能になります:
+
+@lilypond[quote,verbatim,relative=2]
+a1^\markup {
+ \vcenter {
+ \override #'(font-encoding . fetaBraces)
+ \lookup #"brace120"
+ \override #'(font-encoding . fetaText)
+ \column { 1 3 sf }
+ \override #'(font-encoding . fetaMusic)
+ \lookup #"noteheads.s0petrucci"
+ }
+}
+@end lilypond
+
+@noindent
+しかしながら、これらの図柄はすべて
+-- @code{fetaBraces} で保持されているさまざまサイズの波括弧を除いて --
+は、@ref{マークアップ内部での音楽記譜法} で記述されている、@c
+もっと簡単な構文を用いて利用することができます。
+
+@code{fetaBraces} に保持されている図柄を使う場合、@c
+波括弧のサイズは図柄名の一部となっている任意の数値によって指定されます。@c
+@code{0} から @code{575} までの整数すべてを指定でき、@c
+@code{0} は最小の波括弧を提供します。@c
+最適な値はトライ&エラーで決定する必要があります。@c
+これらの図柄はすべて左波括弧です。@c
+右波括弧は回転によって得ることができます
+-- @ref{Rotating objects} を参照してください。
+
+3 ファミリのテキスト フォントが利用可能になっています:
+@emph{roman} (serif) フォント
+-- これはデフォルトでは New Century Schoolbook です --
+と、@emph{sans} フォントと単一幅の @emph{typewriter} フォント
+-- これら 2 つのファミリは Pango のインストール時に決定されます --
+です。
+
+それぞれのファミリには異なる形状とセットのフォントが保持されています。@c
+以下の例は、ファミリ、形状、セットそれにサイズを変更する様子を示しています。@c
+デフォルト サイズから変更する場合、@c
+@code{font-size} に提供する値が必要となります。
+
+@lilypond[quote,verbatim,relative=2]
+\override Score.RehearsalMark #'font-family = #'typewriter
+\mark \markup "Ouverture"
+\override Voice.TextScript #'font-shape = #'italic
+\override Voice.TextScript #'font-series = #'bold
+d2.^\markup "Allegro"
+\override Voice.TextScript #'font-size = #-3
+c4^smaller
+@end lilypond
+
+@noindent
+同様の構文をマークアップ モードの中で使用することができます。@c
+しかしながら、マークアップ モードの中では、@c
+@ref{フォントとフォント サイズを選択する} で説明されている、@c
+もっと簡単な構文を使用するほうが良いでしょう:
+
+@lilypond[quote,verbatim]
+\markup {
+ \column {
+ \line {
+ \override #'(font-shape . italic)
+ \override #'(font-size . 4)
+ Idomeneo,
+ }
+ \line {
+ \override #'(font-family . typewriter)
+ {
+ \override #'(font-series . bold)
+ re
+ di
+ }
+ \override #'(font-family . sans)
+ Creta
+ }
+ }
+}
+@end lilypond
+
+あらかじめ構成されているフォント間で切り替えを行う方が簡単ですが、@c
+他のフォントを使用することも可能です。@c
+他のフォントを使用する方法は以下のセクションで説明されています:
+@ref{個々に登録するフォント} と @ref{ドキュメント全体のフォント}。
+
+
+@seealso
+記譜法リファレンス:
+@ref{The Feta font},
+@ref{マークアップ内部での音楽記譜法},
+@ref{Rotating objects},
+@ref{フォントとフォント サイズを選択する},
+@ref{フォント}
+
+
+@node 個々に登録するフォント
+@unnumberedsubsubsec 個々に登録するフォント
+@translationof Single entry fonts
+
+以下の構文を用いることで、@c
+オペレーティング システムにインストールされていて、@c
+FontConfig に認識されている任意のフォントを@c
+楽譜の中で使用することができます:
+
+@lilypond[quote,verbatim,relative=2]
+\override Staff.TimeSignature #'font-name = #"Bitstream Charter"
+\override Staff.TimeSignature #'font-size = #2
+\time 3/4
+
+a1_\markup {
+ \override #'(font-name . "Vera Bold")
+ { Vera Bold }
+}
+@end lilypond
+
+@cindex fonts, finding available (利用可能なフォントを見つける)
+@cindex finding available fonts (利用可能なフォントを見つける)
+@cindex listing available fonts (利用可能なフォントをリストアップする)
+@cindex available fonts, listing (利用可能なフォントをリストアップする)
+
+@funindex show-available-fonts
+
+以下のコマンドはオペレーティング システムで利用可能な@c
+すべてのフォントのリストを表示します:
+
+@example
+lilypond -dshow-available-fonts x
+@end example
+
+
+@seealso
+記譜法リファレンス:
+@ref{フォントの説明},
+@ref{ドキュメント全体のフォント}
+
+コード断片集:
+@rlsr{Text}
+
+@c A source file gets never installed...
+@c Installed Files:
+@c @file{lily/font-config-scheme.cc}.
+
+
+@node ドキュメント全体のフォント
+@unnumberedsubsubsec ドキュメント全体のフォント
+@translationof Entire document fonts
+
+以下の例で示す方法に従ってフォント ファミリを指定することにより、@c
+@emph{roman}, @emph{sans} それに @emph{typewriter} フォント ファミリ@c
+として使用されるデフォルト フォントを変更することができます。@c
+フォントについての説明は、@ref{フォントの説明} を参照してください。
+
+@cindex font families, setting (フォント ファミリを設定する)
+@cindex fonts, changing for entire document (ドキュメント全体のフォントを変更する)
+
+@funindex make-pango-font-tree
+
+@lilypond[verbatim,quote]
+\paper {
+ myStaffSize = #20
+ #(define fonts
+ (make-pango-font-tree "Times New Roman"
+ "Nimbus Sans"
+ "Luxi Mono"
+ (/ myStaffSize 20)))
+}
+
+\relative c'{
+ c1-\markup {
+ roman,
+ \sans sans,
+ \typewriter typewriter. }
+}
+@end lilypond
+
+@c we don't do Helvetica / Courier, since GS incorrectly loads
+@c Apple TTF fonts
+
+
+@seealso
+記譜法リファレンス:
+@ref{フォントの説明},
+@ref{個々に登録するフォント},
+@ref{フォントとフォント サイズを選択する},
+@ref{フォント}
diff --git a/Documentation/ja/usage/lilypond-book.itely b/Documentation/ja/usage/lilypond-book.itely
index b4c61d0..fafbfb8 100644
--- a/Documentation/ja/usage/lilypond-book.itely
+++ b/Documentation/ja/usage/lilypond-book.itely
@@ -223,7 +223,7 @@ or
Additionally, @code{\lilypondversion} displays the current version
of lilypond.
Running @command{lilypond-book} yields a file that can be further
-processed with @LaTeX{}.
+processed with @LaTeX{}.
We show some examples here. The @code{lilypond} environment
diff --git a/Documentation/ja/usage/running.itely b/Documentation/ja/usage/running.itely
index 5f92811..40302b8 100644
--- a/Documentation/ja/usage/running.itely
+++ b/Documentation/ja/usage/running.itely
@@ -90,7 +90,7 @@ lilypond は出力として @file{filename.ps} と @file{filename.pdf} を作り
そのため、Scheme 内部からいかなるシステム デフォルトも変更しないよう注意してください。}
@file{filename.ly} が複数の @code{\score} を含んでいる場合、@c
-2 つ目以降の score は
+2 つ目以降の score は
@file{filename-1.pdf} から始まる番号付きのファイルに出力されます。@c
さらに、@code{output-suffix} がベース名と番号の間に挿入されます。@c
以下の内容を含んでいる入力ファイルは
@@ -172,7 +172,7 @@ lilypond -e '(define-public a 42)'
@item -d,--define-default=@var{var}=@var{val}
-これは内部プログラム オプション @var{var} に
+これは内部プログラム オプション @var{var} に
Scheme 値 @var{val} をセットします。@c
@var{val} が提供されていない場合、@var{#t} が使用されます。@c
オプションを OFF にするには、@var{var} の接頭辞として @code{no-} を付けます。@c
@@ -263,7 +263,7 @@ LilyPond API 関数をいくつか追加しています。@c
PostScript
Postscript ファイルは TTF, Type1, OTF フォントを含んでいます。@c
-これらのフォントのサブセット化
+これらのフォントのサブセット化
(訳者: フォント セットを使用するフォントに限定すること) は行われません。@c
東洋の文字セットを使用する場合、巨大なファイルになる可能性があります。
@@ -271,7 +271,7 @@ LilyPond API 関数をいくつか追加しています。@c
縮約された PostScript (EPS)。@c
これは各ページ (システム) を@c
フォントを持たない個別の @file{EPS} ファイルとして吐き出し、@c
-フォントを含めたすべてのページ (システム) を持つ
+フォントを含めたすべてのページ (システム) を持つ
@file{EPS} ファイルを 1 つ吐き出します。
このモードは @command{lilypond-book} でデフォルトで使用されます。
@@ -286,8 +286,8 @@ LilyPond API 関数をいくつか追加しています。@c
UNIX では、@c
@uref{http://www.inkscape.org,Inkscape} (バージョン 0.42 以降) を@c
使うことになるかもしれません。@c
-使用前に、OTF フォントを LilyPond ディレクトリ
-(一般には @file{/usr/share/lilypond/VERSION/fonts/otf/}) から
+使用前に、OTF フォントを LilyPond ディレクトリ
+(一般には @file{/usr/share/lilypond/VERSION/fonts/otf/}) から
@file{~/.fonts/} にコピーしてください。
@item scm
@cindex Scheme dump (Scheme ダンプ)
@@ -305,7 +305,7 @@ UNIX では、@c
@item print-pages
すべてのページを生成します。@c
-デフォルトです。@code{-dno-print-pages} は
+デフォルトです。@code{-dno-print-pages} は
@code{-dpreview} と組み合わせて使うと有用です。
@end table
@@ -353,22 +353,22 @@ PDF を生成します。@c
カレント プロセスに対してルート ディレクトリの位置を変更すること。)
@code{--jail} オプションは、@c
-Web サーバを通じて LilyPond 譜刻を実行するときや
+Web サーバを通じて LilyPond 譜刻を実行するときや
LilyPond が外部から提供されたソースを実行するときに、@c
@code{--safe} よりも自由度の高い代替手段を提供します。
-@code{--jail} オプションはコンパイル プロセスの開始直前に
+@code{--jail} オプションはコンパイル プロセスの開始直前に
@command{lilypond} の ルートを @var{jail} に変更します。@c
それからユーザとグループを提供された環境にマッチするように変更し、@c
カレント ディレクトリは @var{dir} に変更されます。@c
-このセットアップは jail (牢獄) から抜け出せないということを
+このセットアップは jail (牢獄) から抜け出せないということを
(少なくとも理論的には) 保証します。@c
@code{--jail} を指定した @command{lilypond} の実行は@c
root (ユーザ名) として行われる必要があります。@c
通常、これは @command{sudo} を用いた安全な方法で行われます。
jail のセットアップは少々デリケートな問題です。@c
-LilyPond がソースをコンパイルするのに必要とされるものすべてを
+LilyPond がソースをコンパイルするのに必要とされるものすべてを
@emph{jail の内部} で見つけられるということを保証しなければならないからです。@c
一般的なセットアップには以下の項目が含まれます:
@@ -399,20 +399,20 @@ LilyPond は実行中にいくつかのファイルを読み込む必要があ
LilyPond インストールの内容すべて (例えば、@file{/usr/share/lilypond}) を@c
コピーすべきです。
-問題が発生した場合、その原因を突き止める最も簡単な方法は
+問題が発生した場合、その原因を突き止める最も簡単な方法は
@command{strace} を使って LilyPond を実行することです。@c
これによりどのファイルが見当たらないのかがわかります。
@item LilyPond を実行する
@code{noexec} でマウントされた jail の中では、@c
外部プログラムを実行することは一切できません。@c
-そのため、外部プログラムを必要としないバックエンドで
+そのため、外部プログラムを必要としないバックエンドで
LilyPond を実行しなければなりません。@c
すでに述べたように、@c
-jail モードでの LilyPond の実行はスーパーユーザ権限で行われならず
+jail モードでの LilyPond の実行はスーパーユーザ権限で行われならず
(もちろん、その権限はすぐに外されます)、@c
たぶん @command{sudo} を使います。@c
-LilyPond が使用可能な CPU 時間を数秒に制限する
+LilyPond が使用可能な CPU 時間を数秒に制限する
(例えば、@command{ulimit -t} を使って) というのは良いアイディアです。@c
さらに、OS がサポートしているのなら、@c
割り当て可能なメモリ容量を制限するというのも良いアイディアです。
@@ -423,7 +423,7 @@ LilyPond が使用可能な CPU 時間を数秒に制限する
バージョン情報を表示します。
@item -V,--verbose
-冗長表示モードにします:
+冗長表示モードにします:
読み込むすべてのファイルのフル パスを表示して、時間情報を表示します。
@item -w,--warranty
@@ -611,7 +611,7 @@ Warning は通常、入力ファイルに何か問題があることを示して
@cindex trace, Scheme (Scheme トレース)
@cindex call trace (トレースを呼び出す)
@cindex Scheme error (Scheme エラー)
-Scheme コードの実行中に発生するこのエラーは
+Scheme コードの実行中に発生するこのエラーは
Scheme インタプリタによって引き起こされます。@c
冗長オプション (@code{-V} または @code{--verbose}) 付きで実行している場合、@c
問題となっている関数呼び出しの呼び出し追跡が表示されます。
@@ -697,14 +697,12 @@ test.ly:2:19: error: not a duration: 5
ページからはみ出たりする可能性が生じます。}
小節チェックを使用していれば、誤った演奏時間を簡単に見つけることができます。@c
-@c @ruser{小節と小節番号のチェック}
-@ruser{Bar and bar number checks} を参照してください。
+@ruser{小節と小節番号のチェック} を参照してください。
あなたがそのような音符が持ち越される小節を続けることを意図しているのであれば、@c
改行させたい場所に不可視の小節線を挿入する必要があります。@c
詳細は
-@c @ruser{小節線}
-@ruser{Bar lines} を参照してください。
+@ruser{小節線} を参照してください。
@node 余計な譜が表示される
diff --git a/Documentation/ja/usage/suggestions.itely b/Documentation/ja/usage/suggestions.itely
index c8d8118..9bf3e64 100644
--- a/Documentation/ja/usage/suggestions.itely
+++ b/Documentation/ja/usage/suggestions.itely
@@ -44,7 +44,7 @@ LilyPond ファイルの構造はエラーを見つけ出すことを@c
入力構文は LilyPond の改良に合わせてしばしば変更されます。@c
たいていの変更は @code{convert-ly} で自動的に変換できますが、@c
いくつかの変更は手動での援助を必要とするかもしれません。@c
-LilyPond 入力ファイルはより容易に (あるいはより困難に)
+LilyPond 入力ファイルはより容易に (あるいはより困難に)
更新できるように構成することができます。
@end itemize
@@ -69,15 +69,15 @@ LilyPond 入力ファイルはより容易に (あるいはより困難に)
@item @strong{すべてのファイルに @code{@bs{}version} 番号を含めます}。@c
テンプレートはすべて @code{@bs{}version} 情報を保持しているということに@c
注意してください。@c
-常に @code{@bs{}version} を含めること -- ファイルの大小にかかわらず --
+常に @code{@bs{}version} を含めること -- ファイルの大小にかかわらず --
を強く推奨します。@c
個人的な経験から言って、数年前に使っていた LilyPond のバージョンを@c
思い出そうとすることは大変なことです。@c
@command{convert-ly} は使用した LilyPond のバージョンを宣言することを@c
必要とします。
-@item @strong{チェックを含めます}: @ruser{Bar and bar number checks},
-@ruser{Octave checks}。@c
+@item @strong{チェックを含めます}:
+@ruser{小節と小節番号のチェック}, @ruser{オクターブ チェック}。@c
時々チェックを入れておけば、ミスをしたときに素早くそれを@c
見つけ出すことができます。@c
@q{時々} とはどれくらいの頻度なのでしょうか?@c
@@ -93,9 +93,9 @@ LilyPond 入力ファイルはより容易に (あるいはより困難に)
そうするだけの価値はありません。
@item @strong{入力ファイルにコメントをつけます}。@c
-コメントとして小節番号 (時々) や音楽テーマへの参照
-(@q{second theme in violins}, @q{fourth variation}
-(@q{ヴァイオリンの第 2 テーマ}, @q{第 4 ヴァイオリン})
+コメントとして小節番号 (時々) や音楽テーマへの参照
+(@q{second theme in violins}, @q{fourth variation}
+(@q{ヴァイオリンの第 2 テーマ}, @q{第 4 ヴァイオリン})
など) を使用します。@c
初めて楽曲を書いているときはコメントをつける必要は無いかもしれません。@c
しかしながら、数年後に何か変更を加えたいと思った場合や、@c
@@ -111,7 +111,7 @@ LilyPond 入力ファイルはより容易に (あるいはより困難に)
後になって音楽を再編成する場合に問題の発生を免れる可能性があります。
@item 音楽定義から@strong{調整を分離します}。@c
-@rlearning{変数と関数を用いて入力の手間を省く} と
+@rlearning{変数と関数を用いて入力の手間を省く} と
@rlearning{スタイル シート} を参照してください。
@end itemize
@@ -121,25 +121,25 @@ LilyPond 入力ファイルはより容易に (あるいはより困難に)
@section 既存の音楽を譜刻する
@translationof Typesetting existing music
-既存の楽譜からの音楽を入力している
+既存の楽譜からの音楽を入力している
(つまり、既存の楽譜の楽曲を譜刻している) のなら、
@itemize
-@item 1 回につき 1 つのシステム
+@item 1 回につき 1 つのシステム
(訳者: システムとは譜の集まりのこと。例えば、ピアノ譜での 1 システムとは、@c
-右手譜 1 小節とそれに対応する左手譜 1 小節)
+右手譜 1 小節とそれに対応する左手譜 1 小節)
を入力し (しかし、それでもテキスト 1 行につき 1 小節だけにします)、@c
それを終えたときに各システムをチェックします。@c
-処理をスピード アップさせるために @code{showLastLength} プロパティや
-@code{showFirstLength} プロパティを使うことになるかもしれません --
+処理をスピード アップさせるために @code{showLastLength} プロパティや
+@code{showFirstLength} プロパティを使うことになるかもしれません --
@ruser{Skipping corrected music} を参照してください。
@item @code{mBreak = @{ @bs{}break @}} を定義して、写している楽譜が@c
改行するたびに @code{@bs{}mBreak} を入力ファイルに挿入します。@c
これにより、LilyPond の音楽とオリジナルの音楽を比較することが@c
ずっと容易になります。@c
-入力した楽譜の校正が終わったときに、それらの改行すべてを削除するために
+入力した楽譜の校正が終わったときに、それらの改行すべてを削除するために
@code{mBreak = @{ @}} を定義することになるかもしれません。@c
これにより、LilyPond は LilyPond が最適と思う場所に@c
改行を入れることができるようになります。
@@ -152,9 +152,9 @@ LilyPond 入力ファイルはより容易に (あるいはより困難に)
@end example
@noindent
-(@code{natural-pitch} はその楽器のオープン ピッチです)
+(@code{natural-pitch} はその楽器のオープン ピッチです)
これにより、変数の中の音楽は C で効率的に記述することができます。@c
-変数を使用していれば、必要なときに移調しなおすこともできます
+変数を使用していれば、必要なときに移調しなおすこともできます
(例えば、楽譜をコンサート ピッチで譜刻したり、@c
トロンボーン パートをト音記号からヘ音記号に変換したり、など)。@c
音楽をすべて変数の中に首尾一貫したピッチで記述しておけば、@c
diff --git a/Documentation/ja/usage/updating.itely b/Documentation/ja/usage/updating.itely
index 1b8e036..8ada2bd 100644
--- a/Documentation/ja/usage/updating.itely
+++ b/Documentation/ja/usage/updating.itely
@@ -115,7 +115,7 @@ convert-ly myfile.ly > mynewfile.ly
バージョン番号がリストアップされない場合、@c
そのファイルは最新であるということになります。
-MacOS@tie{}X ユーザはこのコマンドをメニュー エントリ
+MacOS@tie{}X ユーザはこのコマンドをメニュー エントリ
(@code{Compile > Update syntax}) 下で実行することになるかもしれません。
Windows ユーザはこれらのコマンドを @q{コマンド プロンプト} ウィンドウから@c
@@ -145,7 +145,7 @@ in-place.
@item -f,--from=@var{from-patchlevel}
変換元のバージョンをセットします。@c
これがセットされていない場合、@c
-@command{convert-ly} は入力ファイルの中にある
+@command{convert-ly} は入力ファイルの中にある
@code{version} 文字列を基に推測します。@c
例: @code{--from=2.10.25}
@@ -214,7 +214,7 @@ for %x in (*.ly) do convert-ly -e """%x"""
言語の変更がすべて処理されるわけではありません。@c
指定できる出力オプションは 1 つだけです。@c
-自動的に Scheme と更新することと
+自動的に Scheme と更新することと
LilyPond の Scheme インタフェイスを更新することはまったく異なります。@c
Scheme コードの調整は手動で行う覚悟でいてください。
diff --git a/Documentation/ja/web/download.itexi b/Documentation/ja/web/download.itexi
index 25d3e10..8edf198 100644
--- a/Documentation/ja/web/download.itexi
+++ b/Documentation/ja/web/download.itexi
@@ -355,9 +355,9 @@ exec @var{DIR}/LilyPond.app/Contents/Resources/bin/lilypond "$@@"
@item
-@command{bin/lilypond} を @command{bin/convert-ly}
+@command{bin/lilypond} を @command{bin/convert-ly}
(あるいは他のプログラム名) に置き換えて、@c
-@command{lilypond-book}, @command{convert-ly},
+@command{lilypond-book}, @command{convert-ly},
それに他の使いたいスクリプトのファイルを同じように作成します。
@@ -386,7 +386,7 @@ export PATH=$PATH:~/bin
@subsubheading 個々のスクリプトを呼び出す
スクリプト
--- @command{lilypond-book}, @command{convert-ly}, @command{abc2ly},
+-- @command{lilypond-book}, @command{convert-ly}, @command{abc2ly},
それに @command{lilypond} 自体も
-- は、MacOS@tie{}X 用の @code{.app} ファイルの中に含まれています。
diff --git a/Documentation/ja/web/introduction.itexi b/Documentation/ja/web/introduction.itexi
index 171f7a9..8de7799 100644
--- a/Documentation/ja/web/introduction.itexi
+++ b/Documentation/ja/web/introduction.itexi
@@ -394,8 +394,8 @@ LilyPond を試してみる決心がついたのなら、@c
@uref{http://www.gnu.org/, GNU} LilyPond は熱心な人々からなる@c
コミュニティによって作成され、維持されています。@c
-LilyPond は、すべての人にプログラムの修正、変更、拡張を許可する
-@ref{GPL, GNU General Public License} と
+LilyPond は、すべての人にプログラムの修正、変更、拡張を許可する
+@ref{GPL, GNU General Public License} と
@ref{FDL, GNU Free Documentation License} に基づいて公開されています。@c
美しい楽譜を作るのに、何万円もするソフトウェアは必要ありません!
@divEnd
@@ -800,8 +800,8 @@ Lilypondには楽譜の見栄えをより良くするための数多くの方法
Lilypondで得られる結果に近い物は他ではありません
-- この偉大なアプリケーションは、私の楽譜出版の必要性に対して、@c
期待以上の結果を間違いなくもたらしてくれます。@c
-[..] 基本的に、いじっていない Lilypond の出力は [..]
-私が比較した最近の @q{プロ} の出版物
+[..] 基本的に、いじっていない Lilypond の出力は [..]
+私が比較した最近の @q{プロ} の出版物
(Warner Bros. の楽譜、それから @q{老舗} の最近の楽譜の大多数)
よりも良いです。[..]}
@@ -1280,7 +1280,7 @@ LilyPond が提供する @ref{特徴}, @ref{例}, あるいは @ref{自由} を@
@c Legalese
@divClass{legal}
-すべてのロゴと製品イメージには著作権があり、商標登録されています。
+すべてのロゴと製品イメージには著作権があり、商標登録されています。
@logoLegalLinux
--
1.7.0.4