[translations] Doc-ja: update UA and NR |
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- To: Translations list at lilynet <translations@xxxxxxxxxxx>
- Subject: [translations] Doc-ja: update UA and NR
- From: Yoshiki Sawada <sawada.yoshiki@xxxxxxxxx>
- Date: Sat, 10 Mar 2012 23:13:10 +0900
- Dkim-signature: v=1; a=rsa-sha256; c=relaxed/relaxed; d=gmail.com; s=20120113; h=mime-version:date:message-id:subject:from:to:content-type; bh=Gm7NOeHl75x6Q9IjKSL1s6j0w7gsRKAyj82oWWW0+sQ=; b=XqkYcG4lpDbjtrRhRMnwPH+wYMv099NCLHI4LUEsqgGpT49cxlNQzgZqKAIolnbvBk YaivYtXgTri2xli6Uag44z3PIVn5Rbxun/FglTn+fSawqRyFycjuM3j5pzgDUbs/u0JA BGEkiYXDSb6+F7HeqwQd4iE8kqX1QjCWZDG4vJ8k4WMLvgdCEQDuR9DtDj1Aqo8qHQoI KibgGdBWK0fNtafcrdEqHm4dyKN9+/nMV+Xe5xwNEqru1CG47hgScj0jg4Lq04qXOdY/ SY0zSeswKael0TDjZSOqyvo4eq6MQpKWXb2FcG12VXl/gm8ch4tLq8RJf+AwlkOdcHBb H1DQ==
Hello Francisco and all,
I send a new patch for updating UA-ja and NR-ja.
My patch does not have any wrong committish.
(And, I have checked my former works were not be lost.)
Please apply it.
Thanks,
Yoshiki Sawada (Japan)
From 14d9fcb0a06fd6447db83d6defbc1ad7fce20a26 Mon Sep 17 00:00:00 2001
From: Yoshiki Sawada <sawada.yoshiki@xxxxxxxxx>
Date: Sat, 10 Mar 2012 22:34:26 +0900
Subject: [PATCH] Doc-ja: update UA and NR
Doc-ja: update files of UA and NR and their committishes.
---
Documentation/ja/notation/simultaneous.itely | 298 ++++++++++++++--------
Documentation/ja/usage.tely | 2 +-
Documentation/ja/usage/external.itely | 115 ++++++++-
Documentation/ja/usage/running.itely | 350 +++++++++++++++++---------
Documentation/ja/usage/updating.itely | 15 +-
5 files changed, 544 insertions(+), 236 deletions(-)
diff --git a/Documentation/ja/notation/simultaneous.itely b/Documentation/ja/notation/simultaneous.itely
index ac67558..cac2798 100644
--- a/Documentation/ja/notation/simultaneous.itely
+++ b/Documentation/ja/notation/simultaneous.itely
@@ -1,6 +1,6 @@
@c -*- coding: utf-8; mode: texinfo; documentlanguage: ja -*-
@ignore
- Translation of GIT committish: 673cef312bbefe407f87a1c2e041980bc61396c6
+ Translation of GIT committish: 3c62ac104645533873bba800f7b0f371089f535a
When revising a translation, copy the HEAD committish of the
version that you are working on. See TRANSLATION for details.
@@ -137,6 +137,9 @@ LilyPond の中で多声部は同じ譜にある複数のボイスを参照し
@unnumberedsubsubsec 和音の繰り返し
@translationof Chord repetition
+@cindex Chord, repetition (和音の繰り返し)
+@cindex repetition, using @code{q} (@code{q} を用いた繰り返し)
+
入力の手間を省くために、前の和音を繰り返すための短縮記法があります。@c
和音を繰り返すためのシンボルは @code{q} です:
@@ -157,16 +160,62 @@ LilyPond の中で多声部は同じ譜にある複数のボイスを参照し
和音を繰り返すことができます。
@lilypond[verbatim,quote,relative=2]
-<a c e>1 c4 q2 r8 q8
+<a c e>1 c'4 q2 r8 q8 |
+q2 c, |
@end lilypond
-しかしながら、和音繰り返しのシンボルは前の和音の強弱記号、@c
-アーティキュレーション、あるいは装飾を持ち越しません。
+しかしながら、和音繰り返しのシンボルは前の和音の中にある、あるいは付属している@c
+強弱記号、アーティキュレーション、あるいは装飾を持ち越しません。
@lilypond[verbatim,quote,relative=2]
-<a-. c\prall e>1\sfz c4 q2 r8 q8
+<a-. c\prall e>1\sfz c'4 q2 r8 q8 |
+q2 c, |
+@end lilypond
+
+それらのイベントを持ち越すには、@code{\chordRepeats} 関数を明示的に呼び出し、@c
+引数に持ち越す @var{イベント タイプ} を指定するリストを持たせます。@c
+これにより持ち越されるイベントはすでに和音 @code{q} に存在しているものだけです。
+
+@lilypond[verbatim,quote]
+\relative c'' {
+ \chordRepeats #'(articulation-event)
+ { <a-. c\prall e>1\sfz c'4 q2 r8 q8-. } |
+ q2 c, |
+}
@end lilypond
+上記の例では @code{\chordRepeats} を @code{\relative} 構造の内部で使用する@c
+ことで予期しない結果になっています:
+@code{\chordRepeats} の和音イベントが展開されると、@c
+通常どおりに入力された和音と区別が付かず、@c
+@code{\relative} はカレントのコンテキストに基づいて音程を割り当てます。
+
+ネストされた @code{\relative} のインスタンスは内外のインスタンスに@c
+影響を与えないので、@c
+@code{\chordRepeats} の内側に @code{\relative} を配置することで@c
+@code{\chordRepeats} の和音を展開する前に音程を確定させることができます。@c
+今回のケースでは、内側にある @code{\relative} の内容は@c
+外側にある @code{\relative} の影響を受けないので、@c
+繰り返しの和音は前の和音の音程を維持しています。@c
+また、内側の @code{\relative} は外側の @code{\relative} に影響を与えないので、@c
+最後の音符のオクターブ入力が変化します。
+
+@c Without \new Voice, implicit voice creation does the dumbest thing.
+@lilypond[verbatim,quote]
+\new Voice
+\relative c'' {
+ \chordRepeats #'(articulation-event)
+ \relative c''
+ { <a-. c\prall e>1\sfz c'4 q2 r8 q8-. } |
+ q2 c |
+}
+@end lilypond
+
+@code{\chordRepeats} は明示的に呼び出された場合にのみ
+@code{\relative} と相互作用します:
+暗黙的な繰り返し和音の展開はすべての @code{\relative} インスタンスが@c
+処理されてから行われます。
+
@seealso
記譜法リファレンス:
@ref{Chord notation},
@@ -214,6 +263,30 @@ a << {a4 b g} {d4 g c,} >>
ここでは、リズムが異なっていても問題ありません。
+@cindex collisions, clashing note columns (音符列の衝突)
+@cindex collisions, ignoring (衝突を無視する)
+
+@knownissues
+譜の同じ場所で、同じ向きの符幹を持つ複数のボイスから音符がシフトされずに
+(あるいは同じシフトで) 配置された場合、@c
+コンパイル中に以下のメッセージが表示されます:
+
+@example
+warning: ignoring too many clashing note columns
+@end example
+
+
+以下でこのメッセージを表示させなくすることができます:
+
+@example
+\override NoteColumn #'ignore-collision = ##t
+@end example
+
+しかしながら、これは警告を非表示にするだけでなく、@c
+衝突解決に関するすべてのメッセージを非表示にして、@c
+他にも意図しない影響を与える可能性があります
+(@ref{衝突の解決} の @emph{既知の問題} も参照してください)。
+
@node クラスタ
@unnumberedsubsubsec クラスタ
@@ -314,7 +387,7 @@ a << {a4 b g} {d4 g c,} >>
@noindent
ここでは、ボイスは明示的にインスタンス化されていて、名前を与えられています。@c
-@code{\voiceOne} ... @code{\voiceFour} コマンドはボイスをセット アップし、@c
+@code{\voiceOne} @dots{} @code{\voiceFour} コマンドはボイスをセット アップし、@c
それにより、1 番目と 3 番目のボイスは上向きの符幹を持ち、2 番目と 4 番目の@c
ボイスは下向きの符幹を持ち、3 番目と 4 番目のボイスの符頭は水平方向にずれて、@c
それぞれのボイスの中の休符は衝突を避けるために自動的に移動させられます。@c
@@ -392,7 +465,7 @@ a << {a4 b g} {d4 g c,} >>
一時ボイスが作成され、それから消去されることが問題にならない場合に、@c
この構文を使用することができます。@c
暗黙的に作成されるボイスには、それらがコードの中で現れる順番に従って、@c
-@code{\voiceOne} ... @code{\voiceFour} コマンドと同じ設定が与えられます。
+@code{\voiceOne} @dots{} @code{\voiceFour} コマンドと同じ設定が与えられます。
以下の例では、真ん中のボイスは上向きの符幹を持ちます。@c
そのため、それを 3 番目に置いて、望みどおりに上向きの符幹を持つボイス 3 に@c
@@ -450,6 +523,9 @@ etc.
>>
@end lilypond
+@warning{歌詞、スパナ (スラー、タイ、強弱のヘアピン等) はボイスを @q{跨ぐ}
+ことはできません。}
+
@strong{@i{同一のリズム}}
同じリズムを持ち、並行して進行する音楽を譜刻するという特殊なケースでは、@c
@@ -477,6 +553,8 @@ etc.
@code{\oneVoice}
@endpredefined
+コード断片集:
+@rlsr{Simultaneous notes}
@seealso
学習マニュアル:
@@ -484,12 +562,9 @@ etc.
@rlearning{ボイスを明示的にインスタンス化する}
記譜法リファレンス:
-@ref{Percussion staves},
+@ref{打楽器の譜},
@ref{不可視の休符},
-@ref{Stems}
-
-コード断片集:
-@rlsr{Simultaneous notes}
+@ref{符幹}
@node ボイス スタイル
@@ -636,7 +711,6 @@ etc.
>>
@end lilypond
-
第 2 小節の最初の版音符と 8 分音符は正しくマージされていません。@c
なぜなら 3 つ以上の音符が同じ列に並ぶ場合、@c
自動マージは正しく機能できないからです。@c
@@ -718,8 +792,6 @@ etc.
明示的に符幹の向きが反対になるよう指定されている場合)
にのみマージされます。
-
-
@predefined
@code{\mergeDifferentlyDottedOn},
@code{\mergeDifferentlyDottedOff},
@@ -732,16 +804,13 @@ etc.
@code{\shiftOff}
@endpredefined
-
@snippets
-
@lilypondfile[verbatim,quote,texidoc,doctitle]
{additional-voices-to-avoid-collisions.ly}
@lilypondfile[verbatim,quote,texidoc,doctitle]
{forcing-horizontal-shift-of-notes.ly}
-
@seealso
音楽用語集:
@rglos{polyphony}
@@ -759,6 +828,18 @@ etc.
@rinternals{NoteCollision},
@rinternals{RestCollision}
+@cindex collisions, ignoring (衝突を無視する)
+
+@knownissues
+@code{\override NoteColumn #'ignore-collision = ##t} を使うと@c
+異なるボイスにある符頭が異なる音符を不適切にマージします。
+
+@lilypond[quote,relative=1,verbatim]
+\mergeDifferentlyHeadedOn
+<< { c16 a' b a } \\ { c,2 } >>
+\override NoteColumn #'ignore-collision = ##t
+<< { c16 a' b a } \\ { c,2 } >>
+@end lilypond
@ignore
@knownissues
@@ -791,40 +872,41 @@ are at the same time differently dotted are not clear.
@funindex \partcombine
@funindex partcombine
-自動パート結合は 1 つの譜上にある 2 つのパートを 1 つに結合するために@c
-使用されます。@c
-これはオーケストラ譜を譜刻することを目的としています。@c
-ある範囲で 2 つのパートが同一である場合、1 つだけが譜刻されます。@c
-2 つのパートが異なる箇所では別々のボイスとして譜刻され、@c
-符幹の向きは自動的にセットされます。@c
-さらに、デフォルトで、ソロ パートと @notation{二重奏 (due)} パートが識別され、@c
-デフォルトでマークを付けられます。
+自動パート結合は 2 つのパートに分かれた音楽を単一の譜にマージします。@c
+これはオーケストラ譜を譜刻する時に特に有用です。@c
+ある範囲で 2 つのパートの音楽が同一である場合、@c
+1 つの @code{Voice} だけが譜刻されます。@c
+2 つのパートが異なる箇所では第 2 @code{Voice} が譜刻されます。@c
+この場合、符幹の向きはそれぞれ上と下ににセットされ、@c
+さらにソロ パートと @notation{二重奏 (due)} パートが識別されて@c
+適切なマークが付けられます。
-パート結合の構文は以下の通りです:
+自動パート結合の構文は以下の通りです:
@example
\partcombine @var{musicexpr1} @var{musicexpr2}
@end example
-以下の例はパート結合の基本的な機能を示しています:
-パートを 1 つの譜に配置し、符幹の向きと多声をセットします。@c
-個々のパートと結合譜で同じ変数が使用されています。
+以下の例は自動パート結合の基本的な機能を示しています:
+2 つのパートを単一の譜に多声部として配置し@c
+、それぞれの符幹の向きをセットしています。@c
+個々のパート譜と結合譜で同じ変数が使用されています。
@lilypond[quote,verbatim]
instrumentOne = \relative c' {
- c4 d e f
- R1
- d'4 c b a
- b4 g2 f4
- e1
+ c4 d e f |
+ R1 |
+ d'4 c b a |
+ b4 g2 f4 |
+ e1 |
}
instrumentTwo = \relative g' {
- R1
- g4 a b c
- d c b a
- g f( e) d
- e1
+ R1 |
+ g4 a b c |
+ d4 c b a |
+ g4 f( e) d |
+ e1 |
}
<<
@@ -834,9 +916,8 @@ instrumentTwo = \relative g' {
>>
@end lilypond
-第 3 小節の音符は、両方のパートで指定されているにもかかわらず、@c
-1 パート分だけ譜刻されています。@c
-符幹、スラーそれにタイの向きは、ソロなのかあるいは斉奏なのかによって、@c
+両パートの第 3 小節の音符は同じなので、片方の音符だけが譜刻されています。@c
+符幹、スラー、それにタイの向きは、ソロなのかあるいは斉奏なのかによって、@c
自動的に設定されます。@c
多声が必要になる場合、第 1 パート (@code{one} と呼ばれるコンテキストを持ちます)
は常に上向きの符幹を持ち、@c
@@ -847,11 +928,11 @@ instrumentTwo = \relative g' {
斉奏 (@notation{二重奏}) パートには、デフォルトで、テキスト @qq{a2} という@c
マークが付けられます。
-@code{\partcombine} の引数は 2 つとも @code{Voice} コンテキストとして@c
+@code{\partcombine} の 2 つの引数は別個の @code{Voice} コンテキストとして@c
解釈されます。@c
-相対オクターブを用いる場合、@code{\relative} を両方の音楽表記に@c
-対して指定すべきです。@c
-すなわち、
+そのため、相対オクターブを用いる場合、両方のパートで @code{\relative} を@c
+記述すべきです。@c
+すなわち、以下のように記述します:
@example
\partcombine
@@ -863,56 +944,65 @@ instrumentTwo = \relative g' {
@code{\partcombine} の外側にある @code{\relative} セクションは @var{musicexpr1}
と @var{musicexpr2} のピッチには影響を与えません。
-プロの楽譜では、@c
-1, 2 の音符が同時進行していて容易にユニゾンとして譜刻できる場合であっても、
-長い間ボイスが分かれていることがしばしばあります。@c
-@c その場合、音符を結合させて和音にしたり、@c
-@c ボイスの 1 つをソロとして見せることは望ましくありません
-@c 未訳
-Combining notes into a chord, or showing one voice as solo
-is therefore not ideal as the @code{\partcombine} function considers
-each note separately.
-そのため、以下のコマンドで @code{\partcombine} 関数を@c
+@funindex \partcombineChords
+@funindex partcombineChords
+@funindex \partcombineApart
+@funindex partcombineApart
+@funindex \partcombineUnisono
+@funindex partcombineUnisono
+@funindex \partcombineSoloI
+@funindex partcombineSoloI
+@funindex \partcombineSoloII
+@funindex partcombineSoloII
+@funindex \partcombineAutomatic
+@funindex partcombineAutomatic
+
+プロの楽譜では長いパッセージで、@c
+2 つのボイスの音符のいくつかが同じでユニゾンとして譜刻できる場合であっても、@c
+ボイスを分けて譜刻することがあります。
+ですから、音符を和音に組み合わせることと、1 つのボイスをソロとして表示すること@c
+は等価ではありません。@c
+なぜなら、@code{\partcombine} 関数は各音符を個々に考慮するからです。
+このような場合、@code{\partcombine} 関数を以下のコマンドで@c
オーバライドすることができます:
+@code{...Once} で終わるコマンドは、コマンドの次に来る音符だけに適用されます。
+
@itemize
@item
-@code{\partcombineApart}, @code{\partcombineApartOnce}:
-音符を結合させて和音やユニゾンにすることができる場合であっても、@c
-音符を 2 つの別個のボイスに分けて譜刻します。
+@code{\partcombineApart} と @code{\partcombineApartOnce} は@c
+音符を 2 つの別個のボイスとして譜刻します
+-- たとえ和音やユニゾンにできる場合であっても分けて譜刻します。
@item
-@code{\partcombineChords}, @code{\partcombineChordsOnce}:
-音符を結合させて、和音として譜刻します。
+@code{\partcombineChords} と @code{\partcombineChordsOnce} は@c
+音符を組み合わせて、和音として譜刻します。
@item
-@code{\partcombineUnisono}, @code{\partcombineUnisonoOnce}:
-2 つのボイスをユニゾンとして譜刻します。
+@code{\partcombineUnisono} と @code{\partcombineUnisonoOnce} は@c
+音符を組み合わせて、@qq{ユニゾン} として譜刻します。
@item
-@code{\partcombineSoloI}, @code{\partcombineSoloIOnce}:
-ボイス 1 だけを譜刻して、ソロのマークを付けます。
+@code{\partcombineSoloI} と @code{\partcombineSoloIOnce} は@c
+ボイス 1 だけを譜刻して、@qq{Solo} のマークを付けます。
@item
-@code{\partcombineSoloII}, @code{\partcombineSoloIIOnce}:
-ボイス 2 だけを譜刻して、ソロのマークを付けます。
+@code{\partcombineSoloII} と @code{\partcombineSoloIIOnce} は@c
+ボイス 2 だけを譜刻して、@qq{Solo} のマークを付けます。
@item
-@code{\partcombineAutomatic}, @code{\partcombineAutomaticOnce}:
-上記の特殊コマンドの効果を終わらせ、デフォルトのパート結合機能に戻します。
-
+@code{\partcombineAutomatic} と @code{\partcombineAutomaticOnce}は@c
+上記のコマンドの効果を終わらせ、標準の @code{\partcombine} に戻します。
@end itemize
-終わりが @code{...Once} のコマンドはすべて、その後の音符にのみ適用されます。
-
@lilypond[quote,verbatim]
instrumentOne = \relative c' {
\partcombineApart c2^"apart" e |
- \partcombineAutomatic e^"auto" e |
- \partcombineChords e'^"chord" e |
- \partcombineAutomatic c^"auto" c |
- \partcombineApart c^"apart" \partcombineChordsOnce e^"chord once" |
- c c |
+ \partcombineAutomatic e2^"auto" e |
+ \partcombineChords e'2^"chord" e |
+ \partcombineAutomatic c2^"auto" c |
+ \partcombineApart c2^"apart" \partcombineChordsOnce e^"chord once" |
+ c2 c |
}
instrumentTwo = \relative c' {
c2 c |
@@ -930,7 +1020,6 @@ instrumentTwo = \relative c' {
>>
@end lilypond
-
@snippets
@lilypondfile[verbatim,quote,texidoc,doctitle]
@@ -955,38 +1044,43 @@ instrumentTwo = \relative c' {
@rinternals{PartCombineMusic},
@rinternals{Voice}
-
@knownissues
-@code{\partcombine} が受け取れるボイスは 2 つだけです。
+すべての @code{\partcombine...} はボイスを 2 つだけ受け取ることができ、@c
+歌詞を処理するようには設計されていません。@c
+ボイスに歌詞が付けられている場合、パート結合は処理を停止します。
+
+@code{\partcombine} 関数を @code{\times} ブロックや @code{\relative} ブロック@c
+の中に置くことはできません。
-When @code{printPartCombineTexts} is set, if the two voices play
-the same notes on and off, the part combiner may typeset @code{a2}
-more than once in a measure.
+@code{printPartCombineTexts} がセットされていて、ある小節で 2 つのボイスの@c
+音符が同じである場合、@c
+パート結合はその小節で @code{a2} を複数譜刻する可能性があります。
-@code{\partcombine} を @code{\times} の中に置くことはできません。
+@code{\partcombine} は @code{Voice} の中の音符の開始だけを検知します。@c
+例えば、ある @code{Voice} でパート結合を開始した時に、@c
+他の @code{Voice} で音符がすでに開始しているかどうかを知ることはできません。@c
+このことは @qq{Solo} や @qq{Unison} が不適切に譜刻されるといった@c
+予期しない問題を引き起こす可能性があります
-@code{\partcombine} を @code{\relative} の中に置くことはできません。
+@code{\partcombine} はすべてのスパナ (スラー、タイ、強弱のヘアピン等) を@c
+同じ @code{Voice} で維持します。@c
+そのため、異なる @code{Voice} で始まる / 終わるスパナは@c
+不適切にの譜刻されたり、全く譜刻されなかったりする可能性があります。
-内部的には、@code{\partcombine} は 2 つの引数を @code{Voice} として解釈し、@c
-2 つのパートを結合することができるかどうかを決定します。@c
-2 つのパートが異なる演奏時間を持つ場合、@c
-それらを結合させることはできず、@c
-それぞれに @code{one}, @code{two} という名前が与えられます。@c
-@c 未訳
-Consequently, if the arguments switch to
-differently named @rinternals{Voice} contexts, the events in those will
-be ignored.
-同様に、パート結合は歌詞に対して機能するようには設計されていません。@c
-ボイスの 1 つが、歌詞を持つために明示的に名前を付けられた場合、@c
-パート結合は機能しなくなります。
+@code{\partcombine} 関数が 2 つのパートを組み合わせることができない場合
+(すなわち、2 つのボイスの演奏時間が異なる場合)、@c
+内部的に 2 つのボイスにカスタム名を付与します:
+それぞれ @code{one} と @code{two} です。@c
+このことは、異なる名前を付けられた @code{Voice} への @qq{切り替え}
+があった場合、@c
+その @code{Voice} のイベントは無視されることを意味します。
-@code{\partcombine} は @code{\partcombine} の開始後の音符だけを観察します。@c
-その前に開始した音符が演奏中であるかどうかを検出することはできません。@c
-これはさまざまな問題を引き起こします。
+@ref{デフォルトのタブ譜} のタブ譜や @ref{自動連桁} の @emph{音符} に対して@c
+@code{\partcombine} を使う場合は、@c
+それぞれの @emph{既知の問題と警告} も参照してください。
-@c ここから L954
@node 音楽を並列に記述する
@unnumberedsubsubsec 音楽を並列に記述する
@translationof Writing music in parallel
diff --git a/Documentation/ja/usage.tely b/Documentation/ja/usage.tely
index eda9b3f..3fa8d61 100644
--- a/Documentation/ja/usage.tely
+++ b/Documentation/ja/usage.tely
@@ -1,6 +1,6 @@
\input texinfo @c -*- coding: utf-8; mode: texinfo; documentlanguage: ja -*-
@ignore
- Translation of GIT committish: 42ae342ba877dc8f26cabb5cc3937a6d3cdb4066
+ Translation of GIT committish: 3c62ac104645533873bba800f7b0f371089f535a
When revising a translation, copy the HEAD committish of the
version that you are working on. For details, see the Contributors'
diff --git a/Documentation/ja/usage/external.itely b/Documentation/ja/usage/external.itely
index 6352a34..1cf2769 100644
--- a/Documentation/ja/usage/external.itely
+++ b/Documentation/ja/usage/external.itely
@@ -1,7 +1,7 @@
@c -*- coding: utf-8; mode: texinfo; documentlanguage: ja -*-
@ignore
- Translation of GIT committish: 42ae342ba877dc8f26cabb5cc3937a6d3cdb4066
+ Translation of GIT committish: 3c62ac104645533873bba800f7b0f371089f535a
When revising a translation, copy the HEAD committish of the
version that you are working on. For details, see the Contributors'
@@ -28,11 +28,21 @@ LilyPond は様々な方法で他のプログラムと連携することがで
* 独立した include::
@end menu
-
@node ポイント&クリック
@section ポイント&クリック
@translationof Point and click
+ポイント&クリックは PDF ドキュメントに音楽要素へのリンクを追加します。
+
+@menu
+* ポイント&クリックを有効にする::
+* 選択的なポイント&クリック::
+@end menu
+
+@node ポイント&クリックを有効にする
+@unnumberedsubsec ポイント&クリックを有効にする
+@translationof Enabling point and click
+
@cindex point and click (ポイント&クリック)
ポイント&クリックは PDF ビューアの中で表記をクリックすることで@c
@@ -53,6 +63,10 @@ UNIX の Xpdf では、@c
ホーム ディレクトリの中の @file{.xpdfrc} としてのどちらかです。}
の中に以下の記述が必要です:
+以下の記述が @file{xpdfrc} の中に存在している必要があります。
+UNIX において、このファイルは @file{/etc/xpdfrc} の中または
+@file{$HOME/.xpdfrc} として存在します。
+
@example
urlCommand "lilypond-invoke-editor %s"
@end example
@@ -121,6 +135,81 @@ lilypond -dno-point-and-click file.ly
配布する .pdf ファイルに Path 情報が含まれていると@c
セキュリティ リスクとなります。}
+@c ここから L47
+@node 選択的なポイント&クリック
+@unnumberedsubsec 選択的なポイント&クリック
+
+インタラクティブなアプリケーションでは、@c
+ある特定のポイント&クリック要素だけを含むことが望ましい場合もあります。@c
+例えば、誰かがある特定の音符から演奏を開始できるアプリケーションを作りたいと@c
+思った場合、@c
+音符をクリックした場合にその音符の上にある臨時記号やスラーの@c
+ポイント&クリックが開いてしまったのでは不便です。
+
+どのイベントをポイント&クリックに含めるか指定することで、これを制御できます:
+
+@itemize
+@item
+@file{.ly} ファイルにハード コードする:
+
+@example
+\pointAndClickTypes #'note-event
+\relative c' @{
+ c2\f( f)
+@}
+@end example
+
+あるいは
+
+@example
+#(ly:set-option 'point-and-click 'note-event)
+\relative c' @{
+ c2\f( f)
+@}
+@end example
+
+@item
+コマンド ラインで指定する:
+
+@example
+lilypond -dpoint-and-click=note-event example.ly
+@end example
+
+@end itemize
+
+複数のイベントを含めることができます:
+
+@itemize
+@item
+@file{.ly} ファイルにハード コードする:
+
+@example
+\pointAndClickTypes #'(note-event dynamic-event)
+\relative c' @{
+ c2\f( f)
+@}
+@end example
+
+あるいは
+
+@example
+#(ly:set-option 'point-and-click '(note-event dynamic-event))
+\relative c' @{
+ c2\f( f)
+@}
+@end example
+
+@item
+コマンド ラインで指定する:
+
+@smallexample
+lilypond \
+ -e"(ly:set-option 'point-and-click '(note-event dynamic-event))" \
+ example.ly
+@end smallexample
+
+@end itemize
+
@node テキスト エディタ サポート
@section テキスト エディタ サポート
@@ -261,7 +350,7 @@ MIDI ファイル フォーマットは音楽を他のプログラムにエク
それを @file{.ly} ファイルに変換することが可能です。@c
しかしながら、人間の演奏者のリズムは LilyPond コンバータにかけられる
MIDI を作り出せるほど正確ではありません。@c
-量子化オプション (@code{-s} と @code{-d} オプション) を指定して
+量子化オプション (@option{-s} と @option{-d} オプション) を指定して
@command{midi2ly} を呼び出すと、リズムの誤りを訂正しようとしますが、@c
十分機能するとは言えません。@c
このため、人間の演奏で生成された MIDI ファイルを @command{midi2ly} で@c
@@ -369,6 +458,11 @@ musicxml2ly [@var{option}]@dots{} @var{xml-file}
ピッチ名に LANG を使用します。@c
例えば、ピッチ名にドイツ語を使用するには 'deutsch' を指定します。
+@item --loglevel=@var{loglevel}
+出力の饒舌さを @var{loglevel} にセットします。@c
+取り得る値は @code{NONE}, @code{ERROR}, @code{WARNING},
+@code{PROGRESS} (デフォルト), それに @code{DEBUG} です。
+
@item --lxml
XML 解析に lxml.etree Python パッケージを使用します。@c
これはより少ないメモリと CPU 時間で実行されます。
@@ -589,14 +683,21 @@ the following options
@{ c1 @}
@end example
-
-@file{EPS} を作り出すには、以下のようにします:
+有用な画像ファイルを作り出すには、以下のようにします:
@example
-lilypond -dbackend=eps -dno-gs-load-fonts -dinclude-eps-fonts myfile.ly
+EPS
+
+lilypond -dbackend=eps -dno-gs-load-fonts -dinclude-eps-fonts myfile.ly
+
+PNG
-@file{PNG}:
lilypond -dbackend=eps -dno-gs-load-fonts -dinclude-eps-fonts --png myfile.ly
+
+透過 PNG
+
+lilypond -dbackend=eps -dno-gs-load-fonts -dinclude-eps-fonts \
+ -dpixmap-format=pngalpha --png myfile.ly
@end example
diff --git a/Documentation/ja/usage/running.itely b/Documentation/ja/usage/running.itely
index 4fbf4e9..7aea11c 100644
--- a/Documentation/ja/usage/running.itely
+++ b/Documentation/ja/usage/running.itely
@@ -1,7 +1,7 @@
@c -*- coding: utf-8; mode: texinfo; documentlanguage: ja -*-
@ignore
- Translation of GIT committish: 42ae342ba877dc8f26cabb5cc3937a6d3cdb4066
+ Translation of GIT committish: f66e6785e42f181199f6cf357434f60baba1e149
When revising a translation, copy the HEAD committish of the
version that you are working on. For details, see the Contributors'
@@ -62,7 +62,7 @@ OS のコマンド ラインの使用方法についての説明は@c
* lilypond を呼び出す::
* lilypond のコマンド ライン オプション::
* 環境変数::
-* LilyPond in chroot jail::
+* chroot jail 環境で LilyPond を実行する::
@end menu
@node lilypond を呼び出す
@@ -79,7 +79,7 @@ lilypond [@var{option}]@dots{} @var{file}@dots{}
拡張子を持たないファイル名で呼び出された場合、@c
@file{.ly} が最初に試されます。@c
-sudin から入力を読み込む場合には、@c
+stdin から入力を読み込む場合には、@c
@var{file} に対してダッシュ (@code{-}) を使用します。
@file{filename.ly} が処理されると、@c
@@ -87,7 +87,8 @@ lilypond は出力として @file{filename.ps} と @file{filename.pdf} を作り
いくつかのファイルを指定することもできます。@c
その場合、それらのファイルは個々に処理されます。@c
@footnote{GUILE のステータスは @code{.ly} 処理後にリセットされません。@c
-そのため、Scheme 内部からいかなるシステム デフォルトも変更しないよう注意してください。}
+そのため、Scheme 内部からいかなるシステム デフォルトも変更しないよう@c
+注意してください。}
@file{filename.ly} が複数の @code{\score} を含んでいる場合、@c
2 つ目以降の score は
@@ -142,35 +143,6 @@ lilypond は出力として @file{filename.ps} と @file{filename.pdf} を作り
@table @code
-@item -e,--evaluate=@var{expr}
-@file{.ly} ファイルを解析する前に Scheme @var{expr} を評価します。@c
-複数の @code{-e} オプションが与えられた場合、それらは順番に評価されます。
-
-表記は @code{guile-user} モジュールの中で評価されます。@c
-そのため、@var{expr} の中で定義を使いたいのならば、@c
-@code{.ly} ファイルに以下をインクルードして:
-
-@example
-#(use-modules (guile-user))
-@end example
-
-@noindent
-コマンド ラインで以下を使用します:
-
-@example
-lilypond -e '(define-public a 42)'
-@end example
-
-
-
-@item -f,--format=@var{format}
-フォーマットを指定します。@c
-@code{format} には @code{svg}, @code{ps}, @code{pdf}, @code{png} を選択します。
-
-例: @code{lilypond -fpng @var{filename}.ly}
-
-
-
@item -d,--define-default=@var{var}=@var{val}
これは内部プログラム オプション @var{var} に
Scheme 値 @var{val} をセットします。@c
@@ -187,18 +159,20 @@ Scheme 値 @var{val} をセットします。@c
@noindent
は
@example
--dpoint-and-click='#f'
+-dpoint-and-click=#f
@end example
と同じです。
-ここで興味深いオプションをいくつか挙げます。
+以下のオプションがサポートされます:
+
+@cindex help, command line (コマンド ライン ヘルプ)
-@table @samp
+@table @code
@item help
@code{lilypond -dhelp} を実行すると@c
-使用可能な @code{-d} オプションがすべて表示されます。
+使用可能な @option{-d} オプションがすべて表示されます。
-@cindex paper-size, command line (コマンドラインで paper-size を指定する)
+@cindex paper-size, command line (コマンド ラインで paper-size を指定する)
@item paper-size
このオプションはデフォルトの用紙サイズをセットします。
@@ -215,9 +189,9 @@ Scheme 値 @var{val} をセットします。@c
@code{.ly} 入力を信用してはいけません。
Web サーバを通じて LilyPond フォーマットが利用可能な場合、@c
-@code{--safe} オプションか @code{--jail} オプションの@c
-どちらかを@b{渡さなければなりません}。@c
-@code{--safe} オプションは@c
+@option{--safe} オプションか @option{--jail} オプションの@c
+どちらかを @b{渡さなければなりません}。@c
+@option{--safe} オプションは@c
以下のようなインライン Scheme コードが大混乱をもたらすことを防ぎます:
@quotation
@@ -232,7 +206,7 @@ Web サーバを通じて LilyPond フォーマットが利用可能な場合、
訳者: #(system "rm -rf /") はルート ディレクトリ以下を削除し、@c
export (ly:gulp-file "/etc/passwd") はパスワード ファイルをエクスポートします。
-@code{-dsafe} オプションはインライン Scheme 表記を@c
+@option{-dsafe} オプションはインライン Scheme 表記を@c
特別なセーフ モジュールの中で評価します。@c
このセーフ モジュールは GUILE @file{safe-r5rs} モジュールから派生したものですが、@c
LilyPond API 関数をいくつか追加しています。@c
@@ -243,32 +217,39 @@ LilyPond API 関数をいくつか追加しています。@c
セーフ モードでは、LilyPond 変数を Scheme にインポートすることはできません。
-@code{-dsafe} はリソースの乱用を検出@emph{しません}。@c
+@option{-dsafe} はリソースの乱用を検出 @emph{しません}。@c
例えば循環データ構造体をバックエンドに食わせることで、@c
プログラムをハングさせることは可能です。@c
そのため、パブリックにアクセス可能な Web サーバ上で LilyPond を使用する場合、@c
そのプロセスの CPU とメモリの両方の使用は制限されるべきです。
セーフ モードは多くの有用な LilyPond 断片がコンパイルされることを妨げます。@c
-@code{--jail} はより安全な代替オプションですが、@c
+@option{--jail} はより安全な代替オプションですが、@c
セット アップにより多くの作業を必要とします。
@cindex output format, setting (出力フォーマットを設定する)
+
@item backend
バックエンドに対して使用する出力フォーマットを指定します。@c
@code{format} の選択肢には以下があります:
+
@table @code
@item ps
+
@cindex PostScript output (PostScript 出力)
- PostScript
+PostScript
- Postscript ファイルは TTF, Type1, OTF フォントを含んでいます。@c
+Postscript ファイルは TTF, Type1, それに OTF フォントを含んでいます。@c
これらのフォントのサブセット化
(訳者: フォント セットを使用するフォントに限定すること) は行われません。@c
東洋の文字セットを使用する場合、巨大なファイルになる可能性があります。
@item eps
- 縮約された PostScript (EPS)。@c
+
+@cindex Postscript, encapsulated (EPS)
+@cindex EPS (Encapsulated PostScript) (EPS)
+
+縮約された PostScript (EPS)。@c
これは各ページ (システム) を@c
フォントを持たない個別の @file{EPS} ファイルとして吐き出し、@c
フォントを含めたすべてのページ (システム) を持つ
@@ -277,40 +258,103 @@ LilyPond API 関数をいくつか追加しています。@c
このモードは @command{lilypond-book} でデフォルトで使用されます。
@item svg
+
@cindex SVG (Scalable Vector Graphics)
- SVG (Scalable Vector Graphics)。@c
-これは各ページを@c
-フォントを埋め込まれた個別の @file{SVG} ファイルとして吐き出します。@c
-埋め込みフォントをサポートする SVG ビューアか@c
-埋め込みフォントを OTF フォントに置き換える機能を持つ SVG ビューアが必要になります。@c
-UNIX では、@c
-@uref{http://www.inkscape.org,Inkscape} (バージョン 0.42 以降) を@c
-使うことになるかもしれません。@c
-使用前に、OTF フォントを LilyPond ディレクトリ
+
+SVG (Scalable Vector Graphics)。@c
+これは各ページを埋め込みフォントをフォントを持たない個別の
+@file{SVG} ファイルとして吐き出します。@c
+最適な描画を得るために、LilyPond インストールに含まれている
+Century Schoolbook フォントをインストールすることをお勧めします。@c
+UNIX では、単に LilyPond ディレクトリ
(一般には @file{/usr/share/lilypond/VERSION/fonts/otf/}) から
-@file{~/.fonts/} にコピーしてください。
+@file{~/.fonts/} にコピーするだけです。@c
+SVG 出力は SVG エディタやユーザ エージョントと互換性があります。
+
@item scm
+
@cindex Scheme dump (Scheme ダンプ)
- 生データ -- 内部 Scheme ベース描画コマンド -- を吐き出します。
+@cindex output, Scheme dump (Scheme ダンプ出力)
+
+生データ -- 内部 Scheme ベース描画コマンド -- を吐き出します。
@item null
- 譜刻された楽譜を出力しません。@c
-@code{-dno-print-pages} と同じ効果を持ちます。
+譜刻された楽譜を出力しません。@c
+@option{-dno-print-pages} と同じ効果を持ちます。
+
@end table
例: @code{lilypond -dbackend=svg @var{filename}.ly}
@item preview
-タイトルとファイル システム情報を保持している出力ファイルを生成します。
+
+@cindex preview, command line (コマンド ライン プレビュー)
+
+このオプションはすべてのバックエンド
+-- @code{scm} を除く @code{pdf}, @code{png}, +@code{ps}, @code{eps},
+それに @code{svg} --
+でサポートされます。@c
+生成される出力は @code{ファイル名.preview.拡張子} という形式のファイル名で、@c
+タイトルと楽譜の最初の段を保持します。@c
+@code{\book} ブロックまたは @code{\bookpart} ブロックが使われている場合、@c
+出力には各 @code{\book} または @code{\bookpart} のタイトルが譜刻され、@c
+@code{\paper} の変数 @code{print-all-headers} が @code{#t} に@c
+セットされている場合は各 @code{\score} ブロックの最初の段も譜刻されます。
+
+通常の出力を抑制するには、必要に応じて @option{-dprint-pages} または
+@option{-dno-print-pages} オプションを使用してください。
+
+@item gui
+コマンド ラインに何も出力せず、@c
+すべての出力をログ ファイルにリダイレクトします。
++
+Windows ユーザへの注意: デフォルトで、@code{lilypond.exe} は@c
+すべての進捗情報をコマンド ウィンドウに出力しますが、@c
+@code{lilypond-windows.exe} は出力しません。@c
+出力をログ ファイルにリダイレクトさせるには、@c
+@option{-dgui} オプションをを使います。
+
@item print-pages
すべてのページを生成します。@c
-デフォルトです。@code{-dno-print-pages} は
-@code{-dpreview} と組み合わせて使うと有用です。
+デフォルトです。@option{-dno-print-pages} は
+@option{-dpreview} と組み合わせて使うと有用です。
@end table
+@cindex Scheme, expression evaluation (Scheme 表記の評価)
+@cindex expression evaluation, Scheme (Scheme 表記の評価)
+
+@item -e,--evaluate=@var{expr}
+@file{.ly} ファイルを解析する前に Scheme @var{expr} を評価します。@c
+複数の @code{-e} オプションが与えられた場合、それらは順番に評価されます。
+
+Scheme 表記は @code{guile-user} モジュールの中で評価されます。@c
+そのため、@var{expr} の中で定義を使いたいのならば、@c
+コマンド ラインで以下を使用して、
+
+@example
+lilypond -e '(define-public a 42)'
+@end example
+
+@noindent
+@code{.ly} ファイルの先頭に以下を含めます:
+@example
+#(use-modules (guile-user))
+@end example
+
+@warning{Windows ユーザはシングル クォートではなく、@c
+ダブル クォートを使う必要があります。}
+
+@cindex output, format (出力のフォーマット)
+@cindex format, output (出力のフォーマット)
+
+@item -f,--format=@var{format}
+フォーマットを指定します。@c
+@code{format} の選択肢は @code{ps}, @code{pdf}, それに @code{png} です。
+
+例: @code{lilypond -fpng @var{filename}.ly}
@item -h,--help
使用方法の要約を表示します。
@@ -318,43 +362,29 @@ UNIX では、@c
@item -H,--header=@var{FIELD}
ヘッダ フィールドをファイル @file{BASENAME.@var{FIELD}} に吐き出します。
-@item --include, -I=@var{directory}
-@var{directory} を入力ファイルのサーチ パスに追加します。
-@cindex file searching (ファイル検索)
-@cindex search path (サーチ パス)
-
@item -i,--init=@var{file}
init ファイルとして @var{file} をセットします (デフォルト: @file{init.ly})。
-@item -o,--output=@var{FILE}
-デフォルトの出力ファイルとして @var{FILE} をセットします。@c
-適切な接尾辞が追加されます (つまり、pdf ならば拡張子 @code{.pdf} が追加されます)。
-
-@item --ps
-PostScript を生成します。
-
-@item --png
-各ページの図を PNG フォーマットで生成します。@c
-これは内部で @code{--ps} を使用します。@c
-画像の DPI 解像度は以下のようにセットします:
-@example
--dresolution=110
-@end example
+@cindex file searching (ファイル サーチ)
+@cindex search path (サーチ パス)
-@item --pdf
-PDF を生成します。@c
-これは内部で @code{--ps} を使用します。
+@item --include, -I=@var{directory}
+@var{directory} を入力ファイルのサーチ パスに追加します。
+複数の -I オプションを与えることができます。@c
+検索は最初に指定されたディレクトリから開始され、@c
+入力ファイルが見つからない場合は次に指定されたディレクトリを検索します。
+@cindex chroot jail, running inside (chroot jail 内部で実行する)
@item -j,--jail=@var{user},@var{group},@var{jail},@var{dir}
@command{lilypond} を chroot jail 環境で実行します。@c
(訳者: chroot jail 環境とはセキュリティのために@c
カレント プロセスに対してルート ディレクトリの位置を変更すること。)
-@code{--jail} オプションは、@c
-Web サーバを通じて LilyPond 譜刻を実行するときや
-LilyPond が外部から提供されたソースを実行するときに、@c
+@option{--jail} オプションは、@c
+Web サーバを通じての LilyPond 譜刻を提供する時や
+LilyPond が外部から提供されたソースを実行する時に、@c
@code{--safe} よりも自由度の高い代替手段を提供します。
@code{--jail} オプションはコンパイル プロセスの開始直前に
@@ -386,8 +416,9 @@ LilyPond が許可されたディスク容量以上には書き込めないと
@item 専用のユーザをセットアップする
jail 内部で LilyPond を実行する際、@c
-低い権限を持つ専用のユーザとグループ (仮に @code{lily}/@code{lily} とします) で@c
-行うべきです。@c
+低い権限を持つ専用のユーザとグループ
+(仮に @code{lily}/@code{lily} とします)
+で行うべきです。@c
このユーザが書き込み可能なディレクトリが 1 つだけ存在すべきであり、@c
それを @var{dir} に渡します。
@@ -418,6 +449,69 @@ LilyPond が使用可能な CPU 時間を数秒に制限する
割り当て可能なメモリ容量を制限するというのも良いアイディアです。
@end table
+@cindex loglevel (ログレベル)
+@cindex output, verbosity (出力の饒舌さ)
+
+@item -l,--loglevel=@var{LEVEL}
+コンソール出力の饒舌さを @var{LEVEL} にセットします。@c
+取り得る値は以下の通りです:
+
+@table @code
+
+@item NONE
+何も出力しません。エラー メッセージさえも出力しません。
+
+@item ERROR
+エラー メッセージだけを出力します。警告や進捗メッセージは出力しません。
+
+@item WARN
+警告とエラー メッセージを出力し、進捗メッセージは出力しません。
+
+@item BASIC_PROGRESS
+基本的な進捗メッセージ (成功メッセージ)、警告、それにエラー メッセージを@c
+出力します。
+
+@item PROGRESS
+しべての進捗メッセージ、警告とエラー メッセージを出力します。
+
+@item INFO (デフォルト)
+進捗メッセージ、警告、エラーそれに追加の実行情報を出力します。
+
+@item DEBUG
+饒舌なデバッグ出力を含む、出力可能なメッセージをすべて出力します。
+
+@end table
+
+@cindex directory, redirect output (出力をディレクトリにリダイレクトする)
+@cindex output, setting filename (出力のファイル名を設定する)
+@cindex output, directory (出力ディレクトリ)
+
+@item -o,--output=@var{FILE} or @var{FOLDER}
+デフォルトの出力ファイルとして @var{FILE} をセットします。@c
+セットした名前のフォルダが存在する場合、そのフォルダに出力されます。@c
+適切な接尾辞が追加されます
+(つまり、pdf ならば拡張子 @code{.pdf} が追加されます)。
+
+@item --ps
+PostScript を生成します。
+
+@cindex PNG (Portable Network Graphics), output (PNG 出力)
+@cindex output, PNG (Portable Network Graphics) (PNG 出力)
+
+@item --png
+各ページの図を PNG フォーマットで生成します。@c
+これは内部で @code{--ps} を使用します。@c
+画像の DPI 解像度は以下のようにセットします:
+@example
+-dresolution=110
+@end example
+
+@cindex PDF (Portable Document Format), output (PDF 出力)
+@cindex output, PDF (Portable Document Format) (PDF 出力)
+
+@item --pdf
+PDF を生成します。@c
+これは内部で @code{--ps} を使用します。
@item -v,--version
バージョン情報を表示します。
@@ -431,6 +525,7 @@ GNU LilyPond の保証責任を表示します。@c
(GNU LilyPond には@strong{保証責任はありません}!)
@end table
+
@node 環境変数
@unnumberedsubsec 環境変数
@translationof Environment variables
@@ -449,7 +544,18 @@ GNU LilyPond の保証責任を表示します。@c
@item LANG
これは警告メッセージの言語を選択します。
+@item LILYPOND_LOGLEVEL
+デフォルトのログレベル。@c
+明示的にログレベルが指定されずに LilyPond が呼び出された場合
+(すなわち @option{--loglevel} コマンド ライン オプションが@c
+指定されなかった場合)、@c
+この値が使用されます。
+
@item LILYPOND_GC_YIELD
+メモリ管理を調節する変数 (単位はパーセント) です。@c
+大きな値は LilyPond に多くのメモリ使用を許し、@c
+小さな値だと CPU 使用時間が長くなります。@c
+デフォルト値は @code{70} です。
この変数を使ってメモリ使用量とパフォーマンスを調節することができます。@c
これはメモリ管理の振る舞いを調整するパーセント値です。@c
高い値にするとプログラムはより多くのメモリを使用し、@c
@@ -458,40 +564,44 @@ GNU LilyPond の保証責任を表示します。@c
@end table
-@c 未訳
-@node LilyPond in chroot jail
-@unnumberedsubsec LilyPond in chroot jail
+@node chroot jail 環境で LilyPond を実行する
+@unnumberedsubsec chroot jail 環境で LilyPond を実行する
+@translationof LilyPond in chroot jail
-Setting up the server to run LilyPond in a chroot jail is a complicated
-task. The steps are listed below. Examples in the steps are from
-Ubuntu Linux, and may require the use of @code{sudo} as appropriate.
+LilyPond を chroot jail 環境で実行させるようサーバをセットアップすることは@c
+複雑な作業です。@c
+以下にステップをリスト アップします。@c
+各ステップの中にある例は Ubuntu Linux 用であり、@c
+@code{sudo} の使用が必要となるかもしれません。
@itemize
-@item Install the necessary packages: LilyPond, GhostScript, and ImageMagick.
+@item 必要なパッケージをインストールします:
+LilyPond, GhostScript, それに ImageMagick。
-@item Create a new user by the name of @code{lily}:
+@item @code{lily} という名前のユーザを作成します:
@example
adduser lily
@end example
@noindent
-This will create a new group for the @code{lily} user as well, and a home folder,
-@code{/home/lily}
+このコマンドはユーザ @code{lily} のためにホーム フォルダ (@code{/home/lily})
+と新しいグループも作成します。
-@item In the home folder of the @code{lily} user create a file to use as a
-separate filesystem:
+@item ユーザ @code{lily} のホーム フォルダで、@c
+独立したファイルシステムとして使用するファイルを作成します:
@example
dd if=/dev/zero of=/home/lily/loopfile bs=1k count= 200000
@end example
@noindent
-This example creates a 200MB file for use as the jail filesystem.
+このコマンドは jail ファイルシステムとして使用する
+200MB のファイルを作成します。
-@item Create a loop device, make a file system and mount it, then create
-a folder that can be written by the @code{lily} user:
+@item ループ デバイスを作成し、ファイルシステムを作ってそれをマウントし、@c
+それからユーザ @code{lily} が書き込めるフォルダを作成します:
@example
mkdir /mnt/lilyloop
@@ -502,14 +612,13 @@ mkdir /mnt/lilyloop/lilyhome
chown lily /mnt/lilyloop/lilyhome
@end example
-@item In the configuration of the servers, the JAIL will be @code{/mnt/lilyloop}
-and the DIR will be @code{/lilyhome}.
+@item サーバのコンフィグレーションで、JAIL は @code{/mnt/lilyloop} となり、@c
+DIR は @code{/lilyhome} となります。
-@item Create a big directory tree in the jail by copying the necessary files, as
-shown in the sample script below.
+@item 以下に示すサンプル スクリプトのように必要なファイルをコピーして
+jail の中に大きなディレクトリ ツリーを作成します。
-You can use @code{sed} to create the necessary copy commands for a given
-executable:
+@code{sed} を使うことで必要な実行形式ファイルをコピーすることができます:
@example
for i in "/usr/local/lilypond/usr/bin/lilypond" "/bin/sh" "/usr/bin/; \
@@ -520,7 +629,7 @@ for i in "/usr/local/lilypond/usr/bin/lilypond" "/bin/sh" "/usr/bin/; \
@end itemize
-@subheading Example script for 32-bit Ubuntu 8.04
+@subheading 32-bit Ubuntu 8.04 用のスクリプト例
@example
#!/bin/sh
@@ -613,7 +722,9 @@ Warning は通常、入力ファイルに何か問題があることを示して
@cindex Scheme error (Scheme エラー)
Scheme コードの実行中に発生するこのエラーは
Scheme インタプリタによって引き起こされます。@c
-冗長オプション (@code{-V} または @code{--verbose}) 付きで実行している場合、@c
+冗長オプション
+(@option{-V} または @option{--verbose})
+付きで実行している場合、@c
問題となっている関数呼び出しの呼び出し追跡が表示されます。
@item Programming error
@@ -795,17 +906,14 @@ LilyPond マニュアルのほとんどの例はこの手法を用いていま
@unnumberedsubsec エラー メッセージ Unbound variable %
@translationof Error message Unbound variable %
-@emph{Scheme} 形式のコメントではなく @emph{LilyPond} 形式のコメント@c
-を持つ Scheme ルーチンが呼び出されると、@c
-コンソール出力やログ ファイルの最後にエラー メッセージ
-@qq{Unbound variable %} が @qq{GUILE signalled an error ...}
-と共に表示されます。@c
+このエラー メッセージは、@emph{Scheme} 形式ではなく @emph{LilyPond} 形式の@c
+コメントを含む Scheme ルーチンが呼び出されるたびに、@c
+コンソール出力またはログ ファイルの最後に表示されます。
LilyPond 形式のコメントはパーセント記号 (@code{%}) で始まり、@c
Scheme ルーチンの中で使うことはできません。@c
Scheme 形式のコメントはセミコロン (@code{;}) で始まります。
-
@node エラー メッセージ FT_Get_Glyph_Name
@unnumberedsubsec エラー メッセージ FT_Get_Glyph_Name
@translationof Error message FT_Get_Glyph_Name
@@ -833,5 +941,5 @@ UTF-8 エンコードで保存されていない場合、@c
@end example
@noindent
-詳細は @ruser{Flexible vertical spacing within systems} の中の
-@qq{Spacing of non-staff lines} を参照してください。
+詳細は @ruser{システム内部の可変な垂直方向のスペース} の
+@qq{譜ではない行のスペース} を参照してください。
diff --git a/Documentation/ja/usage/updating.itely b/Documentation/ja/usage/updating.itely
index ad4b4c4..3644794 100644
--- a/Documentation/ja/usage/updating.itely
+++ b/Documentation/ja/usage/updating.itely
@@ -1,7 +1,7 @@
@c -*- coding: utf-8; mode: texinfo; documentlanguage: ja -*-
@ignore
- Translation of GIT committish: 42ae342ba877dc8f26cabb5cc3937a6d3cdb4066
+ Translation of GIT committish: 3c62ac104645533873bba800f7b0f371089f535a
When revising a translation, copy the HEAD committish of the
version that you are working on. For details, see the Contributors'
@@ -139,15 +139,14 @@ convert-ly [@var{option}]@dots{} @var{filename}@dots{}
@table @code
@item -e,--edit
-Apply the conversions direct to the input file, modifying it
-in-place.
+入力ファイルに直接変換を適用して、それをその場で変更します。
@item -f,--from=@var{from-patchlevel}
変換元のバージョンをセットします。@c
これがセットされていない場合、@c
@command{convert-ly} は入力ファイルの中にある
@code{version} 文字列を基に推測します。@c
-例: @code{--from=2.10.25}
+例: @option{--from=2.10.25}
@item -n,--no-version
通常、@command{convert-ly} は @code{\version} インジケータを@c
@@ -160,10 +159,16 @@ in-place.
@item --to=@var{to-patchlevel}
変換先のバージョンをセットします。@c
デフォルトは利用可能な最新バージョンです。@c
-例: @code{--to=2.12.2}
+例: @option{--to=2.12.2}
@item -h, --help
使用方法についてのヘルプを表示します。
+
+@item -l @var{loglevel}, --loglevel=@var{loglevel}
+出力の饒舌さを @var{loglevel} にセットします。@c
+取り得る値は @code{NONE}, @code{ERROR}, @code{WARNING},
+@code{PROGRESS} (デフォルト), それに @code{DEBUG} です。
+
@end table
texinfo ファイルの中にある LilyPond 断片を更新するには@c
--
1.7.0.4